『原材料価格が高騰』。製造業の現場への影響は?

イプロスリサーチ

『原材料価格が高騰』。製造業の現場への影響は?

数年前からの鋼材原料の高騰に原油や穀物価格の上昇も加わり、一般消費財では値上げの実施に踏み切る企業が相次いでいます。
今回のイプロスリサーチではものづくりの現場におけるそれらの影響、対策をテーマとし、コスト削減や製品価格転嫁などに対する現場の意識、実情に迫ります。

レポート@【影響】

企業努力の限界 『値上げしたいが、できない』

『今回のイプロスリサーチのモニターの8割弱は製造業に従事。

材料の仕入れや、研究開発での資材調達、製品の価格交渉など、原材料価格の影響を実感する場面は多岐にわたる。

それを裏付けるように 「実際の業務で原材料価格高騰の影響はありましたか?」との質問に対して「影響があった」との回答は実に9割以上(図1)。製造・研究・開発・営業など、あらゆる分野で何らかの影響を実感しているようだ。

「図1 原材料価格高騰の影響はありましたか?」はい(92%)、いいえ(3%)、わからない(5%)

その影響を原材料別に見ると、7割以上が鋼材価格の高騰を挙げている(図2)。

数年前から取り沙汰されてはいたが、機械製造をはじめ「影響を実感する原材料」としては、昨今話題の原油よりも影響範囲が大きいようだ。中には「見積もりが前回の2〜3倍」という意見もあり、仕入れコストの急激な増加に見舞われているケースもあった。

原油高騰の影響は4割ほど。これに対しては主に燃料や輸送費の増大など間接コストとしての実感が強い。

「図2 価格高騰の影響があったのはどれですか?」鋼材原料、原油、貴金属、穀物、影響は無い

実際の直面する影響としては『仕入れコスト増加による利益の圧迫』が8割超をしめる。『仕入れ量の確保が難しくなった』『取引先が苦しくなり相談を受けた』が2割ほどでこれに続いている。

利益確保のためのコスト削減など継続的な対策がなされているものの、高騰のスピードに追いつかないのが実情。『企業努力はもはや限界』との意見が寄せられるほか、最終手段としての製品価格への転嫁に関しても『実施したいが、できない』とする声が目立った。

さらにこれらの窮状は主に中小企業が直面する「板ばさみ」の状況でより顕著であるようだ。>>>

【アンケート実施期間】2008年2月1日〜2008年2月29日
【有効回答】984件
【内訳】業種:製造-78%、建設-5%、サービス-4%、学校・研究-2%
    分野:生産機械-15%、化学-8%、電子機器-8%、自動車-7%、半導体-3%

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