レーザーに関する豆知識!今回はレーザー・ドップラー速度計についてご紹介!
レーザー・ドップラー風速計(LDA)とも呼ばれますが、レーザー・ドップラー速度計(LDV)は気体あるいは液体の流速を計測する技術です。高い可干渉性をもつ単一縦モード連続波レーザーを使用する粒子画像化速度計測法 (PIV)に関連する非破壊でリアルタイムな手法は、まずビームを2つに分離し、次にそれぞれを再焦点化します。焦点領域つまりビーム・ウエストを元来または添加の反射粒子を含む流体内に設定します。レーザー・ビームの自然干渉が、2ビームの再合流範囲内に一連の線状の干渉縞を作ります。ビーム・ウエストを通過する粒子が反射する光を光検知器に再焦点させて計測します。反射光の強度は、励起光と反射光の差を原因とするドップラー効果によって変動します。つまり、ビーム内を通過する流体の速度に比例することになります。
基本情報【レーザーに関する豆知識】 レーザー・ドップラー速度計
このような原理のため、流体内に安定した干渉縞を発生させるには、レーザービームは十分なコヒーレント長と高度なビーム位置安定度を持つ必要があります。また、このシステムは反射光の小さな揺らぎを計測するため、ビームの出力が安定している必要があります。測定結果を無効にしてしまう顕著な出力変化を起こすモード・ホップの無い単一縦モードのビームが得られるなら、単一縦モード(SLM)レーザーがこのアプリケーションには理想的です。
Cobolt社の全DPSSレーザーとLaser Quantum社のtorus は共に単一縦モードですので100m超のコヒーレント長を誇り、風洞などの大規模な実験に最適ですが、特にCobolt社の355nmレーザーは波長の短さからより詳細に粒子の大きさを測定することが出来ます。
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