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波乱万丈?EV設計スキルを武器に世界を渡り歩く!ミニモ 江本氏【Tech Note MAKERS COLLECTION Vol.10】

波乱万丈?EV設計スキルを武器に世界を渡り歩く!ミニモ 江本氏【Tech Note MAKERS COLLECTION Vol.10】

製造業大好き女子が、ユニークかつ先端的な取り組みを行っているモノづくりの現場に直撃インタビューするコーナー「Tech Note MAKERS COLLECTION」 女子ならではの切り口と、笑顔、時には体当たりのパワーで、モノづくりの魅力をたっぷりご紹介します。

第10回は、自動車デザイン、工業デザイン開発の株式会社ミニモ 代表取締役の江本 聞夫氏。スズキ自動車→イタリアの自動車デザイン会社→慶應大学→中国の研究所→家業を継ぐ→たたむ→起業と技術力を武器に世界中を渡り歩いた経歴と、電気自動車の未来について伺いました。

Tech Noteレポーターの土谷 梓は、かわいらしい電動バイクと江本氏のキャリアに興味津々でした。

インタビュアー 土谷 梓(つちや あずさ)

インタビュアー 土谷 梓(つちや あずさ)

東京都出身。2013年度ミス成蹊大学の大学4年生。趣味は歌とダンス。「彼氏にするなら、誠実そうな製造業の人がいい」という製造業大好きっ子です。2016年1月より、チャンネルNEOの新番組「映画酒」にてレギュラーアシスタントMCを務める。

<もくじ>

  1. 「カワイイ」が中国でウケる!電動バイクminimoの戦略
  2. 会社員からベンチャー企業設立までの経緯
  3. EVだからできること
  4. エンジニアに必要なのは、技術力か、メンタルか

1. 「カワイイ」が中国でウケる!電動バイクminimoの戦略

電動バイクminimo、小さくてカワイイです!

電動バイクminimo、小さくてカワイイです!

土谷 梓(以下、あずさ):今日はよろしくお願いします。電動バイクの試作があると伺いました。早速見せていただけますか?

江本 聞夫氏(以下、江本):こちらが当社の電動バイクminimo(ミニモ)です。電動バイクの特徴を生かして、「お手軽さ」と「かわいらしさ」を持った2輪車を作りました。

あずさ:本当にカワイイ電動バイクですね! 機械っぽいものをイメージしていましたが、自転車みたいです。車体も軽いですし、女性でも安心して乗れそうですね。

江本:そうなんです。minimoは、中国や東南アジア市場での販売を目指しています。現地の電動バイクは、どのメーカーも使っている部品が同じで、似たようなデザインのものばかりです。電動バイクならではの、かわいくて、洗練されたデザインは、現地でも受け入れられるのではないかと思っています。

また、電動バイクは機構がとてもシンプルで、主な構成要素はバッテリー、モーター、そして動作を制御する電子回路です。おもちゃと変わりません。デザインに関する制約が少ないのも、作り手にとって魅力ですね。

電動バイクminimoにまたがってみました

電動バイクminimoにまたがってみました

2. 会社員からベンチャー企業設立までの経緯

あずさ:江本さんは、どのような経歴を歩んで、今に至るのですか?

江本:大学を卒業後、最初に就職したのは、スズキ自動車でした。中学生の頃のスーパーカーブームの影響で、自動車のデザインをずっとやりたいと思っていましたが、スズキで最初に携わったのはスクーターのデザインでした。今思えばそれが2輪車のデザイン開発との出会いですね。ロンドンへのデザイン留学のための休職を挟み、結局12年間スズキに勤めました。

どうしてもスーパーカーのメッカであるイタリアへの憧れを忘れられず、スズキを辞めて、イタリアの自動車デザイン会社I.DE.Aに転職しました。その会社で働いていた時に、慶応義塾大学の電気自動車プロジェクトのデザインを担当したことがきっかけで、その後のキャリアにつながっています。

あずさ:どのような電気自動車プロジェクトだったのですか?

江本:KAZ(カズ:Keio Advanced Zero-Emission Vehicle)という電気自動車プロジェクトです。8人乗りで高級車路線を目指した電気自動車で、事業化も目指していたのですが成功しませんでした。その後、イタリアのデザイン工房を辞めて、日本に戻り、慶應大学に研究員として転職しました。そこで携わったのが、Ellica(エリーカ: Electric Li-ion Battery Car)という電気自動車のプロジェクトです。

慶応義塾大学を中心に38社が開発に携わった電気自動車「Ellica 」

慶応義塾大学を中心に38社が開発に携わった電気自動車「Ellica 

あずさ:この電気自動車、見たことがあります。ユニークなデザインですね。その後、今の会社を立ち上げたのですか?

江本:慶應大学在籍中の2008年に、ミニモを創業しました。その後、中国の研究所からお誘いがあり、義父が経営していたゴム製造会社を継いで、たたんだりと紆余曲折があり、今に至ります。

あずさ:波乱万丈ですね! 中国では、やはり電気自動車の研究をしたのですか?

江本:はい。Ellicaに携わっていた人間が、私含めて3人が、中国科学院深圳先端技術研究院という国の研究所に移籍しました。2011年ごろのことです。中国も電気自動車や電動バイクの産業を起こそうと、開発に熱心に取り組んでいました。

あずさ:なるほど。中国で国の研究所と産業は、どのような関係でしたか?

江本さんの経歴に興味津々なあずさ

江本さんの経歴に興味津々なあずさ

江本:中国はダイナミックなところで、国の研究所である程度の成果が出ると、それを基に民間企業が設立されます。

あずさ:最初は国が投資して、研究の後押しをするということでしょうか。とても理想的な流れですね。

江本:ほんとうですね。そういった世界を見ることができて、いろんな経験ができました。家族には心配をかけたこともありましたが、結局会社員を辞めて良かったと思っています。同年代の会社員は、管理職になり、プロジェクトの管理や部下のマネジメントをしています。

私は、今でもやりたいデザインの仕事ができて、とてもうれしいです。また、電動バイクや電気自動車などのEV(Electric Vehicle)は、大企業では既存のガソリン車と競合してしまうため、注力しづらいという都合もあります。我々のような小規模な会社にとっては、チャンスです。

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