リアルとバーチャルを融合させたAR(拡張現実感)技術の利活用

掲載開始日:2012-04-16 00:00:00.0

どんな複雑な作業でも、誰もが簡単、素早く正確にAR技術を活用した画期的な業務支援システム リアルとバーチャルを融合させたAR(拡張現実感)技術の利活用

ある特定の場所を携帯電話のカメラで撮影するとCGのキャラクターが画面上に現れるなど、広告やゲームでの活用例がよく知られるAR (Augmented Reality、拡張現実感) 技術ですが、現実とバーチャルの世界をその場で連携できるという強みを活かして産業用途に活用する動きが広がっています。
そんななか、新日鉄ソリューションズは、専用のARヘッドマウントディスプレイにネットワークを通じて作業指示や各種情報を出すシステムを開発。どんな複雑な作業も誰でも簡単に、スピーディーでミスのない作業ができる仕組みを実現しました。そんな夢のようなシステムの詳細を、同社技術本部システム研究開発センター デザインエンジニアリングセンターの笹尾和宏シニアマネジャーに聞きました。

  • ARによる業務支援システム
  • 今回紹介する技術・製品

    ARによる業務支援システム

    AR専用ヘッドマウントディスプレイを通して目線の先に適切な情報を重ね合わせて表示することで、紙の作業手順書を手に持ったり、横目でみたりすることが不要になり、作業効率化やミス防止に役立ちます。また、熟練者の作業技術を映像化し、初心者が作業現場でその様子を確認しながら作業するといった技能伝承の支援、遠隔地にいる作業者の状況を映像で確認しながらタイムリーな指示を行うといった作業支援にも効果的です。

現実とバーチャルの中間
リアルな作業もCGを使って業務支援

従前よりVR(バーチャルリアリティ)という言葉が知られていました。VR は現実のようなものをすべて仮想的にコンピューターで作り出す技術です。ARは現実世界と VR の中間に位置し、現実世界に少しコンピュータの支援を加えたものと位置付けできます。遊びやエンタテインメントの分野で AR は注目されていますが、産業用途でも可能性は限りなく広がっており、当社では作業者がより便利に効率的に働けるようにする技術として AR を定義・開発しています。
VR は現実ではできないこと、危険なことやテストに適しており、訓練やシミュレーションなどを仮想現実上で体験する作業訓練などに役立ちます。一方、AR は実際に行っている現実の作業を支援する役割に長けているのが特長です。

設備点検AR支援イメージ

何百本もあるケーブルの結線作業も指示通りやればミスゼロ
両手を使って作業効率を最大化

例えば、何十本、何百本もあるケーブルをつなぐデータセンターの結線作業では、通常はマニュアルを片手に持つ、またはそばに置いて、作業手順を確認しながら進めますが、マニュアルを持ち歩く手間、手がふさがることに作業効率のダウン、マニュアルと現物を交互に見比べて視線を動かすことによるミスの可能性、作業完了後も稼働してみないと作業ミスが見つけられないなど、実はマニュアルが手元にあることによって発生している問題も数多くありました。

ここにAR技術を活用すれば、マニュアルが表示デバイスとなるメガネを通じて視線の先に出てくるので、マニュアルを持ち運ぶことも手がふさがることもありません。さらに、現物にCGが重なって表示されるので視線を動かす必要もなく、作業手順をすべて録画してリアルタイムでオフィスや管理者と共有しておけば、その場で手順の確認やミスの指摘なども受けることができ、作業効率や正確性が劇的に改善できます。

また、ARは技術伝承や遠隔地との連携にも有効です。ベテラン技術者の指先の動きを撮影し、その情報をARに応用すれば、目の前に表示される映像に動きを合わせることで、あたかもベテラン技術者の指導をその場で受けるかのようなことが実現できます。これはベテランから若手への技術伝承だけでなく、生産拠点が海外にあり、そこへの技術研修などにも使えます。現地に駐在して管理したり、研修のために出張する手間なども不要になります。


AR技術の活用例

その人のいまに合わせて最適な情報が飛んでくる世の中
システムインテグレーターとして現場の課題を解決していく

ICT技術の発展は非常に早く、メモリ容量や通信速度など10年で1000倍もの勢いで変化しており、1人で複数台のコンピュータを駆使する時代になってきました。現在は自分が欲しい情報を検索して引き出すことが広く行われていますが、これからはその人が何かをやろうとする適切なタイミングに最適な情報・データが飛んでくる時代・状況になっていきます。

これまでシステムインテグレーターは、デスクワークのお客様のシステムをどう作るかが仕事でしたが、これからは、'いま'現場で起こっている問題や課題を'その場で'解決して技術者の負担を減らす事が出来るかに関しても重要になっていきます。ARはそのような分野で役立つ有益な技術であり、ネットワーク、映像などさまざまな技術を統合して扱うシステムインテグレーターの強みが活かせる分野です。昨年秋ころからAR用メガネの性能がアップし価格も下がっており、本格的に展開する土壌が揃ってきました。お問い合わせも増えてきており、今後さらに開発を進めていきたいと考えています。

笹尾和宏シニアマネジャー

技術本部システム研究開発センター
デザインエンジニアリングセンター
笹尾和宏シニアマネジャー

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取扱会社

新日鉄ソリューションズ株式会社

1.お客様に最適なソリューションを提供 2.あらゆるフェーズに対応した基盤ソリューションを提供 3.世界の企業システムをシームレスにつなぐ大規模広域システムを構築

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