デンソーウェーブ、汎用性・信頼性に優れた産業用ロボット

掲載開始日:2013-02-18 00:00:00.0

デンソーの製造現場で鍛えられてきた技術と信頼性 デンソーのものづくりから生まれた産業用ロボット デンソーウェーブの産業用ロボット事業

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株式会社デンソーウェーブ株式会社デンソーウェーブ

ロボット産業は、これからの日本の経済、製造業の発展のカギを握る重要な産業です。最高峰の技術力で世界をリードする一方で、社会生活への普及や用途の拡大が大きな課題と言われています。
世界トップクラスの技術を持つ日本のロボット産業をこれからどう育てていくべきか、これからの日本のロボット産業に必要なものとは?汎用性と接続性の高さで産業用ロボットの普及に取り組むデンソーウェーブ(愛知県知多郡阿久比町)に話を聞きました。

デンソーウェーブ 産業用ロボットカタログ無料プレゼント

今回紹介する技術と製品

デンソーウェーブ 産業用ロボットカタログ無料プレゼント

自動車用システム製品の総合メーカー デンソーの「ものづくり」を背景に誕生したデンソーロボット。多様化する自動化ニーズにジャストフィットするデンソーロボットが「ものづくり」のソリューションを世界中の生産現場にご提供します。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

デンソーのモノづくりで鍛えられてきた性能・技術

制御システム事業部 技術企画部 澤田 洋祐 副主任

制御システム事業部 技術企画部
澤田 洋祐 副主任

日本はロボット大国であり、ロボット産業は伸びるとよく言われていますが、決して右肩上がりで順調に伸びてきた市場ではなく、国内外でさまざまな変化が起きています。
これまでロボット産業は特定の業界への依存度が非常に高く、ロボット台数の約70%を自動車産業と電子・電機産業で占めていました。しかしながら2008年のリーマン・ショックでこれらの業界が急激に冷え込んだことにより、ロボット産業にとって大きな転換期となりました。特定業界の依存から脱却して他の業界の展開に力を注ぐようになり、いまでは非自動車分野が30~40%まで拡大しています。特に食品、薬品、化粧品のいわゆる“三品”と呼ばれる業界の伸びが著しく、ピッキングやパッキングといったハンドリングの用途でロボットの導入が進み、少しずつ裾野が広がっている状況です。

当社のロボット事業は、1967年にデンソー社内の自動化用にロボットの開発を始め、1991年に外販をスタート。外販と言っても主要顧客は社内であり、その利点を活かしてユーザーの声を直接聞きながら、トヨタグループのモノづくりのなかで技術を鍛えられてきました。
そして今やロボット事業として40年以上の歴史を重ね、2006年には累計生産台数が4万台に達しました。主力製品は多関節ロボットとスカラロボットで、これまでずっと20kgまでの小型に特化しており、技術的にも業界最高クラスの高速性を実現しています。

汎用性・拡張性の高さが特長

展示会・デモの様子

製品の特長・強みとしては“汎用性の高さ”があります。
ロボットを開発・製造するのはメーカーでも、実際にお客様のところに導入を提案するのはSI(システムインテグレーター)や設備メーカー、エンジニアリング会社です。彼らが提案しやすく、動きやすくするためには、ガチガチに固まったシステムよりも、その国や業界、業種に合わせて柔軟にシステムを組め、拡張できることが重要となります。
その為、2012年にリリースした新型コントローラRC8では,ソフトウェアのアーキテクチャーを一新し,汎用性と拡張性を高めました.各種フィールドバス,産業用イーサネットのネットワークの拡充は勿論のこと,プログラム言語もVBAに準拠し,パワフルな言語に仕上げました.

ORiN対応であらゆる装置・機器との連携をスムーズに!

ORiN対応で高い接続性・拡張性

また、より汎用性、接続性を高めるため、新型コントローラRC8には,ORiN(オライン)が搭載されています。
ORiNはOpen Robot/Resource interface for the Networkの略で、ロボットやPLCなど製造現場の各種装置に対し、メーカーや機種の違いを超えて、生産管理や工程管理、稼働監視などのアプリケーションソフトウェアを使えるようにする通信インターフェースです。
従来、アプリケーションソフトウェアはそれぞれのメーカーや機器ごとに作られており、通信手段やデータ表現が異なり、さまざまなメーカーや機器が混在して連携し合う柔軟なシステム構築は難しい状況でした。また機器・ソフトウェアの両方の開発者にとっても、アプリケーションソフトウェアと機器が直結していたので、対応機器追加や変更、チェックや品質の管理の手間が多くなり、製品開発が進まない、ひいてはロボット市場の裾野の拡大につながらないという問題が噴出していました。
ORiNは仕様に則ったアプリケーションソフトウェア、機器であれば接続できるので、製品開発のスピードが劇的に早くなり、ロボットと他の機器との接続性が高まるというメリットがあります。

当社はORiNの普及・拡大を目指すORiN協議会に特別会員として参画しており、自社製品への搭載はもちろんのこと、ソフトウェア開発メーカー、機器メーカーの両方に対し、ORiN対応への働きかけに力を入れています。ORiNはある特定のメーカーや企業が作ったプラットフォームではなく、オープンで中立なのところが他の規格とは違っています。より使いやすく便利にするためにも、当社も含め、さまざまな対応製品・機種を増やしていこうと思っています。

急速に高まるロボット需要。新たな市場を広げるチャンス

さまざまな業界に広がるロボット産業

さまざまな業界に広がるロボット産業

ロボットの活用が自動車以外の業界に広がっていますが、それにともなって製品開発で難しいのが各業界ならではの決まりごとや求められる要素や基準への対応です。
例えば自動車業界では、油や水、異物が飛び散る現場内でロボットを守らなければなりません。しかし医薬品や食品工場ではまったく逆で、ロボットの方が汚染源になる可能性があり、いかにロボットを動かしながら空間の安全性やクリーン度を保つかという技術が求められます。
また食品や化粧品の生産ラインはサイクルタイムも短く、高速にロボットを動かす必要があり、今まで多く採用頂いた組立・搬送工程とは違った要望も頂きます。

これまでのロボットは自動車業界・電機業界での導入が多く、よりロボット活用の裾野を広げるためにも、それぞれの業界や用途に応じた製品の開発が重要となっていきます。非常に難しい課題ではありますが、新たな市場を開拓するチャンス、チャレンジとして製品開発に取り組んでいきたいと思っています。

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取扱会社

株式会社デンソーウェーブ

自動認識装置、産業用ロボット、プログラマブルコントローラ等の機器やシステムの開発・製造・販売

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