RFIDのパイオニア吉川工業。RFIDを活用した現場の安全対策

掲載開始日:2013-12-25 00:00:00.0

RFID技術で製造現場から事故を減らす!フォークリフトの衝突事故防止システムなど 吉川工業のRFID事業と安全対策への取り組み

製造現場には危険がたくさん潜み、安全対策は万全を期しても、し過ぎることはありません。

吉川工業(福岡県北九州市)は、RFID分野における国内のパイオニア。1999年以来、グループ会社の吉川アールエフセミコンにてOEMを中心にRFID用チップ・タグ・リーダライタの生産を手がけています。その一方で、創業以来一貫して製鉄所内のエンジニアリングや保守事業を展開し、巨大な工場やプラントの安全対策における独自の技術ノウハウを持っています。これらの技術を活かし、過酷で危険な環境の安全対策をRFIDで解決する同社の取り組みについて聞きました。

重機と人の接近を警報!『作業者接近検知システム』

今回紹介する技術と製品

重機と人の接近を警報!『作業者接近検知システム』

「作業者接近検知システム」は、LF帯磁界と電波を用い、作業者が接近してきて『本当に危ない時だけ』警告を行います。フォークリフトのメーカ・種別・電源を選ばず、取り付けることができ、360°全方位からの接近を検知して安全を知らせます。

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1920年から続く製鉄所エンジニアリング&月産500万個のRFIDトップメーカ

RFソリューション事業部
澤田 喜久三
RFソリューションセンター長
RFソリューション事業室長

当社は1920(大正9)年に八幡製鉄所の協力会社として創業し、製鉄所内で鉄鋼製造の一部工程やエンジニアリングを担当してきました。30年前には半導体製造やRFIDなどエレクトロニクス事業をスタートし、なかでもRFID事業は月産500万個のチップ・タグの生産を手がけ、国内でも大きなシェアを持っています。

いま力を入れているのは“RFIDを活用した製造現場の安全・安心ソリューション”の展開です。

製鉄所は他の業界の工場やプラントに比べても桁違いに規模が大きく、1日1万台以上も車両の出入りがあります。構内で働く人の数も数万人単位です。構内は熱や粉塵など過酷な環境で、危険な場所がいたるところにあります。

ひとつの事故やトラブルが大きな損失になるため、製鉄所では以前から安全対策が非常に進んでいます。当社はそこで活かした技術やノウハウと、RFIDメーカとしてのハードウェアの技術を合わせ、製鉄所以外でも現場の安全性を高め、事故や労災を減らすための提案を進めています。

フォークリフトと作業者の衝突事故は年間2000件!検知・警報システムで未然に解決

作業者の接近検知・警報システムの
特長

例えば、いま非常に好調なのが重機やフォークリフト向けの「作業者の接近検知・警報システム」です。

工場の構内でのフォークリフトと作業者との衝突事故は年間2000件以上発生していると言われています。しかもこの件数は何十年も変わらないまま推移しています。それに対してRFIDを活用して運転手の気づきをサポートし、事故を減らそうと開発したのがこのシステムです。フォークリフトに磁界検知器とRFIDリーダを、作業者には磁界強度を電波で知らせるタグを取り付け、両者が近づいたら警告音で運転手に知らせることで衝突事故を防止します。

作業者の接近検知には磁界センサとRFIDの2つの技術を使っているのが特長です。超音波や赤外線、画像処理など、モノの接近や距離を計測できる技術はいくつかありますが、磁界センサは風雨や電波ノイズ、昼夜の視認性の違いなど環境の変化に影響されにくい特長があります。また1つのセンサで360°の全方位を検知できるのも磁界センサだけです。磁界センサで検知した信号をRFIDで伝え、高い検知精度と確実な伝達を実現しています。

このシステムはもともと当社が製鉄所内部で使っていたものを商用化したものであり、実績は数多くあります。作業者だけでなく、壁や貴重品、重機同士の接近などにも応用でき、幅広く使うことができます。

過酷な環境もOK!現場の安全性向上に特化したRFIDソリューション

車に乗ったまま通信可能

このほか、UHF帯を使った入退場システムは、RFIDタグ付きの身分証明書を車の中からかざせばドライブスルーのように正門の入場許可を受けられるというもので、3年前に新日鐵住金 広畑製鐵所様に納入しました。1日に2万人以上の人が出入りして守衛所の負担が大きかったのを解消でき、さらにセキュリティ性も向上できたと評価いただいています。

またセキュリティ用途としてアクティブRFIDを使ったソリューションなども好評です。製鉄所内は広く、人の管理がとても大変です。それに対して作業員がアクティブRFIDのタグを持ち、構内の各所に設置したRFIDリーダと常時通信させておくことで所在の検知が簡単にできます。危険なエリアで作業する時に作業者がタグを持っていれば所在地の確認ができ、安全性の確保にも役立ちます。

  製鉄所は危険なエリアでの作業が多く、作業者の安全確保のために様々な工夫が行われています。これからの製造現場は「安全・安心」がキーワードになります。製鉄所という厳しく過酷な環境下で培った実績と、RFIDのトップメーカの技術を合わせ、事故防止や安全性向上に貢献していきたいと思っています。

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取扱会社

吉川工業株式会社 ICTソリューション事業部

工場出入口や事務所のセキュリティ提案や 重機と人の接触事故対策製品など RFIDを使ったさまざまなソリューションをご提供しています。 現場でのお困りごとやご要望等ございましたら、 お気軽にご相談ください。 【安全管理】 入退門管理システム 危険エリア立入管理システム フォークリフト作業者接近検知システム 重機作業者接近検知システム コイル置場内安全管理システム 【設備備品管理】 設備品管理システム 工具管理システム

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