企画を出すだけ！アイデアが実体になる。小ロットの製品化サービス

松尾　徳人　副社長

当社は40年以上、試作部品の設計と加工、量産を専門に手がけてきました。主に電子機器や通信機器、自動車メーカー向けに、機構部品や意匠カバーなどの部品試作と、モックアップやデザインモデルといったデザイン性が求められる試作品を設計・製造しています。

マシニングセンタを使った素材の削り出しから金型の設計・製造、射出成形、表面仕上げ、塗装まですべての工程が社内にあり、メカニカルな機構設計や電子回路の設計技術を持つ技術者も在籍しています。イラストさえあれば実際に動く製品を作れる設備と技術、人員が揃っているのが当社の特長です。量産化や工程改善のための生産技術の提案も行っており、製品を作る際のすべての工程についてサポートできる“全工程支援”をモットーに掲げています。

  メーカーのコスト削減にともなって試作部品も市場が小さくなり、コスト競争がとても厳しくなっています。単なる加工業者では生き残りが難しい状況です。そこで、自社の強みを活かし、高付加価値を提供してお客様に貢献できるものはないかと考えてスタートしたのが、「小ロットの製品化」サービスです。

設計から製造まで全工程をカバー

「こんなものがあったら便利だろう。でも設計・製造はまったく分からない」「数個、数台しか作らないのでメーカーに断られてしまう」「外観デザインや塗装にもこだわりたい」など、“アイデアがあって作りたい。でも困っている”という人を助けるのがこのサービスの役割です。

例えば、ある企業からの依頼で特殊な医療機器を開発しました。とてもニッチな分野に特化した製品で、その企業がアイデアを持ち込み、機構設計から電気回路、本体デザインなど設計から製造まですべて当社が手がけました。企業との二人三脚で製品を完成させ、非常に喜んでいただきました。

試作品は、最終的に市場に出た製品が磨かれていない状態なだけで、言い換えれば「超小ロット製品」です。当社はこれまで40年以上ずっと、試作品という小ロット製品を作り続けてきました。そのノウハウと技術をもとに、ニッチで小さな市場向けの小規模な製品開発、新規事業の立ち上げなどに活用してもらい、さまざまなアイデアの実現に貢献したいと思っています。