RoHSやREACHなどの製品含有化学物質管理に、組織的対応を

掲載開始日:2015-08-17 00:00:00.0

RoHSやREACHなどの製品含有化学物質管理に、組織的対応を

RoHS指令やREACH規則など、近年の製造現場で不可欠となった「製品含有化学物質管理」。成形品に含まれる化学物質の管理がサプライチェーン全体で求められる中、その対応は競争力の向上に不可欠な要素となってきています。
とはいえ、実際の業務はガイドラインの解釈や書類の作成、管理体制の構築など、とかく煩雑なものが多いのも事実。今回は、この「製品含有化学物質管理」の実務について、その対応支援を手掛ける株式会社キャリアパートナーズにお話を聞きました。

化学物質管理冊子_企業における製品含有化学物質管理の入門-入門者向け-

化学物質管理冊子
企業における製品含有化学物質管理の入門-入門者向け-

企業における製品含有化学物質管理の重要性や考え方、用語などを、入門者向けにかんたんにまとめています。「何から手をつければ…」という方はぜひご一読ください。

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ますます重要になる製品含有化学物質管理。
「何から手をつければ?」という現場に解決策を提示する。

株式会社キャリアパートナーズ
代表取締役社長
渡邉 諭 氏


    キャリアパートナーズの
    環境コンサルティング
  • ■製品含有化学物質管理のしくみ作り支援
    ■社員教育
    ■各種報告書・書類・AIS作成代行
    ■化学物質・監査代行
    ■各種セミナー

あらためて言うまでもなく「製品含有化学物質管理」は、今や製造業にとって経営リスクを左右する重要な課題になっています。またその管理は、自社だけにとどまらず、材料や部品の調達元までをも各社が把握することによる「サプライチェーン全体」での取り組みが求められてきています。

こうした流れの中で、例えばメーカー側はサプライヤー各社に化学物質の管理体制の構築はもちろん、様々なガイドラインに沿った細かな書類・証明書の提出を求めています。とはいえ、サプライヤー各社ではそのような実務の経験者は皆無。「いったい何から手をつければ?」というのが実情です。担当者が暗中模索な中で手をつけると、結果として多くの時間・労力を費やすことになります。

たとえば、アーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)で推奨されている情報伝達シート「JAMP-AIS」や「JAMP-MSDSplus」はどうやって書けばいいのか?また化学物質等安全データシートや材料の成分表などをどのように入手したらよいか?現場での課題は山積しています。

さらに言えば、化学物質管理は一部署だけで取り組むレベルのものではありません。今求められているのは会社レベルでの管理体制です。これはその管理の恒久性・継続性を意味します。

当社では、そのような各社の課題に対して、化学物質管理の最前線で膨大な経験・知見を持つ専門家によるコンサルティングや、体制構築のお手伝いを行っています。それは担当者の負荷の軽減だけではなく、会社全体の意識・管理体制を変革させることにつながります。

実際の取り組みについて、ぜひ下記の株式会社荏原精密様での事例を拝読いただき、具体的なイメージをもっていただければと思います。

※キャリアパートナーズ社はアーティクルマネジメント推進協議会(JAMP)の実務者講座実施の事業者として公式認定を取得。2015年7月現在、日本では2社のみ。

お客様の声:株式会社荏原精密
ガイドラインの解釈や書類の作成…。
多忙な中、担当者一人での対応は不可能でした。

株式会社荏原精密
経営企画室 室長
野知 一洋 氏

スピードとコスト低減を追求した製作が
好評。
写真は板厚0.15mmのSUSバネ材。
1000個/6日で製作。

当社の事業は精密板金加工です。RICOH様、東芝様などをはじめとしたOA機器メーカーが主なお客様となります。化学物質管理についてはお客様からの要求に応える形で都度対応してきましたが、転機が訪れたのは4年ほど前のことです。

REACH規制への対応をお客様から求められたのですが、これがとても難しい。RoHSのように「その物質を使ってはいけない」ではなく、「含有状況を報告しなさい」「使っても良いが、適切に管理しなさい」という類のものなのです。ガイドラインはあるものの、その「解釈」がとても難しい。

社内の担当は私一人。インターネットで情報を収集するものの適切な回答は見つからず、お客様側の相談窓口も手が回らない様子。誰にも相談できない状況でした。そんな中参加した化学物質管理のセミナーで講演されていたのが、キャリアパートナーズの方だったのです。聞けば、大手OA機器メーカーの資材・環境部門のOBとのことでした。

「相談先をみつけたい!」。私としては純粋に、それだけの気持ちで声をかけたのですが、結果として当社の体制を大きく前進させることにつながりました。

まず、ガイドラインの解釈や必要書類の作成。私一人であれば、さまざまに調査をして1週間ほどかかっていたものが、3日ほどに短縮されました。複雑な対応であればそれだけで数週間浪費してしまうこともありましたが、それも無くなりました。「知っている人に相談できるかどうか」。これは効率に大きく影響します。さらには、解釈・対応が間違っていて「やり直し」になることも激減しました。私個人の業務として、本当にありがたいことでした。もちろんこれは、書類を受け取るお客様側の負担軽減にもつながります。

今と未来のお客様のために、
「化学物質管理の恒久的・組織的な対応体制」を作る。

株式会社荏原精密
代表取締役社長
中島 一郎 氏

企業の実情に照らした提案を元に、
全社的な体制を構築していく。

さらには会社・組織としても、大きなメリットがありました。それは「化学物質管理の恒久的・組織的な対応体制」が構築できたことです。化学物質管理は、担当者が個人レベルでやるものではありません。もし私が倒れてしまえば、お客様への安定した対応ができなくなるからです。そういった意味でお客様からも「組織的な対応」が求められていますし、当社としてもリスクが回避できます。

キャリアパートナーズと相談しながら、管理の仕組み作りやルール作りなど当社の状況に合わせて進め、社内に浸透させていきました。結果、化学物質の使用について職長やスタッフの意識が大きく変わりました。もちろん以前から各規則に抵触する薬品は無いのですが、これまではそれを「わからないながらも使用」していたものが、今は各人が「大丈夫」という認識で仕事を進めています。

お客様からの問い合わせに対しても回答が変わりました。「調査します」ではありません。「大丈夫です」です。各スタッフの知識が向上したことで、当社の信頼性につながってきていると思います。

当社のREACH規則への対応における心構えは、いわゆる当事者意識とも言えます。お客様側の対応にその都度左右されるのではなく、当社の事業である精密板金加工をはじめとした分野で、当社自身がその管理体制を率先して構築すること。それが、ひいてはお客様の利益にも資すると考えているためです。

現在導入している「JAMP」の更なる普及をはじめ、経産省による新しい情報伝達スキーム「ChemSHELPA(ケミシェルパ)」など、サプライチェーン全体での化学物質管理はますます求められるようになってきます。REACH規則のSVHC(高懸念物質)も将来的には1500種類にまで拡大する可能性がありますし、RoHS指令の追加規制物質にも注視しなければなりません。今、適切な化学物資の管理体制を構築することは、目の前のお客様だけでなく、未来のお客様に対しても、当社とお取引きいただく安心を提供することでもあります。もちろん当社にとっては、中長期的なリスクの排除にもつながります。

「化学物質管理の恒久的・組織的な対応体制」を作る。今後もキャリアパートナーズの知見をお借りしながら、業界に率先して取り組んでいきたいと思っています。

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取扱会社

株式会社キャリアパートナーズ 新宿本社

シニア人材によるビジネス支援、シニア層の雇用開発 ・教育/セミナー ・化学物物質/脱炭素/製造現場改善コンサルティング ・人材紹介 ・企業の海外展開支援 ・EHS総合研究所

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