ヒヤリ・ハットを減らしたい。RFID技術で工場・倉庫の事故を防ぐ!

掲載開始日:2016-09-12 00:00:00.0

ヒヤリ・ハットを減らしたい。RFID技術で工場・倉庫の事故を防ぐ!株式会社マトリックス

 物流倉庫や建設現場で課題として挙げられる、車両と作業員の接触事故。多くの安全対策製品が存在しますが、「警報器の誤報が多くて意味がない」、「電池がすぐに切れる」などコレという決め手に欠く製品が多いというのも事実。今回は独自のRFID技術により、必要なタイミングだけ作動して危険な車両・作業員を検知する『ヒヤリハンター』を開発したマトリックス(大阪市)にインタビュー。開発の背景や同社のRFID技術について話を聞きました。

今回紹介する技術と製品

フォークリフト/作業者接近検知システム『ヒヤリハンター』

『ヒヤリハンター』は、物流倉庫などでの車両や作業者の事故を予防する安全対策製品。独自のRFID技術で危険な領域に侵入した車両・作業者だけを検知して警報を鳴らすので“オオカミ少年”になることがありません。また、フォークリフトに設置した「トリガー送信ボックス」が周囲360度に磁界を発生させ、物陰にいる作業者も検知。電池寿命も最長3年とメンテナンスの煩わしさも軽減しています。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

“始まりは自転車レース”
数千台のタイムを正確に計測せよ

営業企画部部長 安田豊氏

 当社は1980年に創業し、当初はソフトウェアの開発をメインに事業を展開していました。RFIDと出会ったのは90年代、大手自転車メーカーからの依頼がきっかけでした。依頼の内容は「数千人が参加する自転車レースで正確にタイムを計測したい」というものでした。数千台の自転車のタイムを人の手で正確に測るのは当然不可能。そこで、弊社に相談がきたのです。

 まずは、自転車にICタグを取り付けてタイム計測を試みましたが、失敗の連続でした。最も難しかったのは選手の位置の把握。ゴールした選手のタイムを計測したいのに、アンテナが別の位置にいる選手の電波を受信してしまうのです。そこで“トリガー方式”のICタグを開発しました。これは特定のエリアに磁界を発生させ、そのエリアを通過したときだけICタグが電波を発する仕組みです。これにより選手の位置を正確にとらえることができ、高精度のタイム計測が可能になりました。以来、国内の自転車レースでは弊社の計測システムがシェアトップとなっています。

 その後トリガー方式のシステムをさらに発展させ、磁界を発生させる複数のエリアにそれぞれのIDを付与することでICタグの“位置”と“動態”の把握が可能になりました。当社は、この技術で特許を取得※、技術の応用範囲は一気に広がりました。

 その中でも当社の新たな軸となりつつあるのが、2012年に大手物流会社から依頼を受けてスタートした「作業者とフォークリフトの衝突事故を減らす」ための共同開発です。

※特許 第4763982号(動態管理システム、受信機及び動態管理方法)

1件の重大事故を防ぐために、300件のヒヤリ・ハットを防止
“オオカミ少年”にならない検知システム『ヒヤリハンター』

独自の“トリガー方式”で誤報が少ない

 物流業界ではフォークリフトと作業者の接触事故が長年の課題でした。1件の重大事故の背景には300件のヒヤリ・ハットがある。これは「ハインリッヒの法則」として有名ですが、相談元の企業はこのことを全社で強く意識しており、作業現場での事故防止に真摯に取り組んでいました。「300件のヒヤリ・ハットをできる限り少なくする」、そんな思いで当社のRFID技術と物流会社の現場でのノウハウを結集し、生まれたのが『ヒヤリハンター』です。

 世の中には多くの安全対策製品が存在し、すでになんらかの製品を導入している企業がほとんどだと思います。しかし、実際に現場の声を聞いてみると、「不必要なタイミングで警報が鳴る」、「死角を検知できない」、「電池の取り換えなどメンテナンスが面倒」などの理由で十分に活用されていないことも多いようです。

 ヒヤリハンターはそのような現場のニーズに応える製品設計を心がけました。自転車レースのタイム計測で開発した“トリガー方式”を応用し、危険領域に侵入したフォークリフト・作業者だけを検知。誤報のリスクが低いため、“オオカミ少年”になることはありません。

 また、フォークリフトに設置した「トリガー送信ボックス」が周囲360度に磁界を発生させるので物陰にいる作業者も検知できます。電池寿命も最長3年とメンテナンスの煩わしさも軽減しています。

事故を未然に防ぐために。安全対策の見直しを

衝突事故防止に『ヒヤリハンター』

 おかげさまで、ヒヤリハンターは物流倉庫だけでなく建設現場などでも続々と導入が進んでおり、重機と作業者の接触を防止するために利用頂いています。お引き合いを頂く企業の中には、事故再発防止策としての検討というケースもあります。

 しかし、本当に重要なことは事故を未然に防ぐこと。安全対策において100%を実現することは難しいですが事故の経験がない企業ももう一度自社の安全対策を見直してほしいと思います。「危ないかもなあ」と感じる場面があれば、ぜひ当社にご相談ください。

海外も見据えて。工場・学校・高齢者施設など応用範囲は広がる

工場の不審者対策、高齢者・児童の見守りなど応用範囲は広がる

 当社では、ヒヤリハンターの海外での普及も見据えています。近年、東南アジアなどでもビルや大型商業施設の建設が一般的になりつつありますが、安全対策はまだまだ昔のままです。安全に対する意識も低いままの地域が多いようです。そのような場所でのヒヤリ・ハットを一件でも少なくし、重大事故の予防に役立てればと考えています。

 当社のRFID技術は、ヒヤリハンター以外にも様々な分野で応用されています。児童の登下校をメールで保護者に通知するシステムは関西を中心に900校以上の小中学校に導入。認知症高齢者・赤ちゃんの見守りシステムは65施設に導入されています。今後もRFIDの応用分野はますます広がっていくでしょう。当社の技術で役に立てる分野には積極的に挑戦していきたいと思います。

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取扱会社

株式会社マトリックス

・RFID製品(POWERTAG)の開発・製造・販売 複数の人やモノの動態・位置を正確に認識することができます。 日常から特殊な環境まで、様々なシーンで利用されています。 ・その他新技術の研究・開発 ・レースタイム計測請負業務 ・自転車レースイベント開催

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