絶縁抵抗劣化によるライン停止を未然に防ぐ装置。保全コストも削減

掲載開始日:2020-03-16 00:00:00.0

絶縁抵抗劣化によるライン停止を未然に防ぐ装置。保全コストも削減

“突発的なラインの停止”は、ダウンタイムの増加や不良品発生の原因になるため、できる限り防ぎたいもの。そのため、工作機械内の各種モータや樹脂成形に使われる金型用ヒータなどは、定期的な絶縁測定が欠かせません。しかし、1台1台手作業で絶縁測定を行うのは手間も時間もかかります。これに対して、ラインの停止を未然に防止しつつ、保全コストの低減にもつながる絶縁抵抗監視装置を開発したのが、竹中電機(愛知県碧南市)です。今回、同製品やその他の開発製品、今後の展開について話を聞きました。

今回紹介する技術・製品

『絶縁抵抗監視装置 IRSシリーズ』

『絶縁抵抗監視装置 IRSシリーズ』は、メガー方式で信頼性の高い絶縁測定が行える装置です。モータ、ヒータ、ポンプなどの絶縁状態を自動で監視可能。「突然のモータ故障で長期間ラインが停止してしまう」「絶縁劣化の前兆を早くキャッチして工事計画をしたい」「メガー測定の数が多くて大変」といった悩みを解決するほか、保全コストの低減にも貢献します。

この記事で紹介した製品の関連資料がダウンロードできます。

機器の販売から設置、運用までワンストップで提供。
顧客の課題から、工数削減につながる製品を開発

株式会社竹中電機 代表取締役社長 竹中 祐策 氏

株式会社竹中電機 代表取締役社長 竹中 祐策 氏

当社は、1946年に電動機や自動車電装品の修理・販売会社として創業したのが始まりです。その後、70年以上にわたる景気の変動を耐え抜き、今ではFA機器をはじめとする各種機器の販売はもちろん、製品の開発・設計・製作・設置・運用をワンストップで行っています。

開発部門を設立したのは2011年のこと。お客様への更なるソリューションの提供と業務拡大のためにチャレンジしようと考えたのがきっかけで、「こんな製品があったらいいなを生み出す」というコンセプトで事業をスタートしました。

そこで、お客様の課題を探っていたところ、とある自動車部品メーカー様から「工作機械に搭載されているモータの絶縁測定に非常に工数がかかる」という情報をキャッチしました。働き方改革が声高に叫ばれている中、どうにかこの課題を解決できないかと製品化したのが、今回紹介する『絶縁抵抗監視装置 IRSシリーズ』です。

メガー方式による高精度な絶縁測定を自動化。
保全コストの削減に貢献

「絶縁抵抗監視装置 IRSシリーズ」。設備の停電や配線作業は不要

「絶縁抵抗監視装置 IRSシリーズ」。設備の停電や配線作業は不要

工作機械のモータや金型用ヒータなどの絶縁不良は突発的なライン停止につながり、ダウンタイムを増加させる原因になります。そのため定期的な絶縁測定が必要ですが、一般的にメガー方式での絶縁測定は測定対象を設備から取り外さなければなりません。測定対象が数台であれば短時間で作業できますが、数千台単位にもなると工数が膨大になり、現場では大きな負担となっています。接続が容易なI0r方式なども存在しますが、測定精度に課題があります。

これに対し、当社の『絶縁抵抗監視装置 IRSシリーズ』は、メガー方式による高精度な絶縁測定を自動化できる装置です。高電圧を複数の安全回路を経由して印加し、自動で絶縁測定を行う特許技術を取得。この技術を利用することで、時間も手間もかかる定期点検作業を大幅に削減でき、予備在庫の低減にも貢献します。汎用性が高く、様々な機器・容量・メーカーに対応できるほか、設備の停電や配線作業が要らず、感電の心配がなく安全に使用できるのもメリットです。

開発のきっかけとなった自動車部品メーカー様では、工作機械内のサーボモータの絶縁監視に使用いただき、「点検作業が減った」「絶縁不良の予兆を発見でき助かった」と喜んでいただいています。そのほかにも、水中ポンプやバンドヒータ、コンテナクレーンなどに採用されています。

現在は、定格電圧200Vまでのモータに対して1対1での測定を行っておりますが、今後はお客様の要望に合わせて複数台監視や400Vモータに対応したモデルを提供する予定です。

ワークの加工不良などを検出する装置も開発。
今後も「あったらいいな」を生み出していく

「加工異常検出装置 CIU-16-S」の特徴や導入事例がわかる

当社では、工作機械に導入することで刃具の欠け・折れやワークの加工不良の検出ができる「加工異常検出装置 CIU-16-S」も開発しました。クランプ式電流センサを利用し、刃具の過負荷ポイントが波形で可視化できるため、タッチセンサでは見つけることが難しい微小な異常でもしっかり検出できます。さらに、設備に後付けして利用できるほか、IoTにも対応しており、刃具の状況を外部から確認するといったことも可能です。

すでに導入いただいた自動車部品メーカー様では、導入前と比べ不良品の発生数が約10分の1に、加えて刃具の年間経費は約3分の1まで削減が見込めています。

ほかにも加工データを用いた社内の加工技術の伝承に活用できたり、品質検査の簡略化により将来的な人手不足対策につながるなど、多くのメリットがあります。今後はこれらの特徴や実績をもとに提案を強化し、更なる拡販を目指していくつもりです。

弊社は、お客様に寄り添う形で、機器の修理・販売会社から製品の開発・設計・製作・販売・設置・運用までをワンストップで行う企業へと発展してきました。今後は、お客様の声を聞く機会をこれまで以上に増やしていこうと考えています。「こんな課題を解決してほしい」「こんな製品を開発できないか?」など、お気軽にお声がけいただければ幸いです。

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取扱会社

株式会社竹中電機

■ 各種オートメパーツ販売 (制御機器、電線、ロボット、半導体、電子部品、 ヒーター、トランス、各種BOXなど) 取り扱いメーカー:オムロン株式会社、SMC株式会社、富士電機株式会社、シュナイダーエレクトリックホールディングス株式会社、三菱電機株式会社 ほか ■ 自社商品開発 (新規研究開発、各種プリント基板、OEM・ODM事業、ほか) ■ 設計・製作 (各種電気設計/更新、制御盤設計/制作、FAシステム装置、計算用コンピューターシステム、光学処理システム、メカトロシステム、コンピュータソフトウェア開発、コネクタケーブル製作) ■ 電気設備工事 (各種電気配線、改造/更新、各種据付及び移設) ■ 設備リニューアル (PLC、サーボ、タッチパネルほか) ■ 通信事業

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