従来の設計手順においては、熱解析、光解析、コスト算出などすべて別々のソフトで計算するために、各担当者が個別にモデルを作成し計算を行う必要があります。モデル作成工数が、解析全体に占める割合は高く、モデル作成工数を削減することが、設計段階における効率化として問題視されています。
対応するすべての解析に対して、共通のモデルを使用して解析できるため、１度作成したモデルを各担当者がそのまま解析に使用する事が可能であり、モデル作成工数の削減が期待できます。
モデル作成、修正が容易に行うことができますので、開口部（窓、ドア）の位置や屋根形状が結果に与える影響を分析し、結果をすぐに設計変更に生かすことも可能です。
現在の設計プロセスにVEを初期の段階から導入することにより、より多方面から、より迅速に設計の評価、考察、変更を行うことが可能になります。それにより、より商品価値の高い省エネルギ性に優れたビル、住宅、建築物が建設されることを期待します。
各プログラムは個別に価格設定されていますので、ユーザーは必要なプログラムだけを組み合わせることが可能です。
基本情報建築設計支援ツール Virtual Environment
■ModelITは、2次元のCADデータ （dxf 形式） を読込み、自動で3次元形状に展開し、モデルを作成するためのプログラムです。
■Thermal （温熱環境）は、以下の4つのプログラムで構成されています。
・定常での熱損失・熱取得の計算
・動的熱負荷の計算
・開口部の風圧係数や浮力影響の計算
・空調設備の詳細計算
■Solarは、昼光により作成される影の位置のイメージやアニメーションを、また、温熱解析のための日射データを作成することもできます。
■Radiance-IESは、建物内外の照度や輝度を計算するプログラムで、写真のようにリアルなイメージや照度分布、昼光率、グレアなどの分布を出力できます。
■Evacuationは、居住者が避難する際の動きや避難時間、エレベータにできる行列や待ち時間などを計算するプログラムです。
■Value/Costは、各建物モデルの指標を重み関数を用いて比較する価値工学の手法を取り入れたプログラムや、建物の資本コストや、建物のランニングコストを算出するプログラムが含まれます。
その他、ダクトサイズや、電気ケーブルのサイズを計算するプログラムがあります。
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| 型番・ブランド名 | Virtual Environment |
| 用途／実績例 | ●建物内避難解析：前方を避難する人の回避や追越、周囲の状況による速度変化、停止等、人の挙動をモデル化。計算によって、避難時の階段や出入口付近の、混雑、密集具合を、アニメーションによって確認でき、ビルの避難安全が予測可能。 ●建築物周り日影解析：近隣の建物に与える/与えられる日照の影響を予測。窓やトップライトを通して室内に入射する日照も確認可能。外壁や屋根、床への日照面積の情報を温熱解析で利用できるため、より詳細な解析を実現。 ●建物内照度解析：建築設計上、窓やトップライトは意匠性の観点から多用され、昼光利用による照明の省エネ化が期待できるが、昼光によるグレアが発生する可能性も高まっている。昼光・人工照明での照度、昼光率、グレア等光環境予測に必要な各指標を計算でき、デザインの検討データとして、またクライアントへの強力なプレゼンテーションツールとして有効。 ●省エネ空調設備解析：建物内の動的熱負荷計算が可能。建材、設備稼働スケジュール、設計温度等を設定、最大熱負荷や室温変化、通年の消費エネルギーを予測。窓の開閉や空調設備を考慮し、空調設備の仕様選択や換気スケジュール、制御スケジュールによる省エネ効果を予測。 |
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取扱企業建築設計支援ツール Virtual Environment
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■プロダクトの販売および技術サポート ・単独として魅力的でかつ将来性のある分野に属するプロダクト ・何らかの形で既存のプロダクトと連成・連結でき、お客様の問題に対してより良いソリューションを提供するプラットフォーム ・多分野間の連成・連結のためのプロダクト ・デジタルシステムに、シームレスにインテグレートするための必要な機能を有するプロダクト ・様々な解析技術やプロセス、データ群を複合的に活用できる環境：シミュレーション・プロセス・データ・マネジメント（SPDM）が実現できる ■エンジニアリングコンサルティング プロダクトの販売と共にエンジニアリングコンサルティングにも注力。様々な問題解決に必要なプロダクトの利用技術の移転、精度向上及び高速化のための物理モデル開発と組み込み、また、お客様の設計開発業務のプロセス改善と短縮のご提案といったコンサルティングサービスをご提供。 ■MBD・CAEを中心とするシステム構築と開発 長年蓄積してきた解析技術とノウハウ、お客様の課題に対する幅広い知識、様々なプロダクトを使いこなす経験とアクセス環境、これらとシステム開発の経験を統合した設計プロセスのご提案。
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