遠赤外線は光と同様に直線性があるので被加熱物の影になっている部分の加熱に難があります。
通常は熱伝導で昇温しますが、無理な場合は回転させながら加熱する事になります。
遠赤外線ストレートヒーターは熱により伸びます。例えば管長1000mmの場合表面温度500℃で7~8mm、600℃で10~11mm熱膨張します。その分炉壁との距離を取って下さい。
取り付けは片側フリーにしないとヒーターが弓状に変形します。
反射板はSUS製として下さい。反射率はアルミ製の方が良いのですが熱に弱く酸化もします。
【注意点】
○遠赤外線パネル型クリーンヒーターを密着配置する場合、
ケース間隙を2mm以上にする
→密着すると熱膨張により歪みが出る
○3相で使用する場合、バランスを考慮して設計、配列、配線する
○漏電ブレーカーを使用する時は、漏れ電流100mmA以上の物にする
○遠赤外線加熱装置では密閉構造ではなく必ず排気口を設ける
○アースは必ずとる
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基本情報技術資料 遠赤外線ヒーター使用の注意点
【注意点】
○電源電圧をチェックし、それに適合したヒーターを選定する
○遠赤外線ヒーターはMax600℃で設計する
→それ以上になるとストレートヒーターでは内部の絶縁材の
マグネシアの絶縁抵抗が低下し、セラミックヒーターでは
母材のセラミックスが絶縁低下する
○遠赤外線ヒーターは通電しても450℃以下では表面の色は変化しない
→知らないで接触するとやけどをしますので必要な安全対策をする
○ヒーター単体では防爆検定を受けられないので、
有限会社AMKの各種ヒーターは防爆認定品ではない
→インキ工場の様な防爆仕様の場所では使用できない
○ヒーターの結線は十分なトルクで締める
→緩みがあると端子部が高温になり溶断する
○ヒーターは使用温度が高くなるので、2重絶縁にすると安全
○電線は使用雰囲気に合う耐熱性と規定の太さのあるものを使用すること
→耐熱電線は温度により抵抗値が大きくなるので注意が必要
○センサー線と電源線があるヒーターは配線違いをしないよう
確認してから結線すること
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