伝統技術の継承と再発見!日本古来の伝統的な屋根工法を新しい建築へ
桧皮葺とは、桧の樹皮を成型した材料を使って施工する、日本古来の屋根技術工法です。
優美な曲線、軒の重厚感を出すことが可能で、現在ではおもに重要文化財で見られます。
桧の立木から樹皮だけを採取するので環境にやさしい工法といわれますが、採取可能な桧の減少、採取する職人(原皮師:もとかわし)、製品化する職人(桧皮拵え師:ひわだこしらえし)の高齢化、減少などで材料の確保が難しくなっています。
「有限会社ひわだや」は天保時代(1830年代)から続く「ひわだや」を平成6年に法人化したもので、代表の佐々木真は山口県内唯一の桧皮葺師です。
有限会社ひわだやはこれからも檜皮葺という日本独自の伝統建築文化を守り伝えていきます。
【主に用いる製品】
○長平(ながひら)2尺5寸
→全長約75センチ、台形に成形されたものが120枚(1束)結束されている
○熟練した職人で一日1束~2束作る
→一つの製品を作るのに樹皮が10kg~15kg必要
○山口県山口市 龍福寺工事では、この製品を約2,000束使用
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基本情報桧皮葺・杉皮葺・こけら葺 事業の背景/社会課題
【桧皮葺工事までの流れ】
○採取
→原皮師(もとかわし)が樹齢80年以上の桧の立木より、樹皮部分を採取
→1本からとれる樹皮は約20kg~30kg
○加工
→桧皮拵え師(ひわだこしらえし)が特殊な包丁を使い、樹皮を加工
→均等厚に剥ぎそろえ(洗皮)
→既定の形に成形(こつき)
→枚数をそろえて結束
○工事
→檜皮葺師(ひわだぶきし)が屋根工事に利用
→1日に約2畳分施工し、製品14束を使用
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