鋳造工程の主なにおいの発生源は中子や低圧鋳造機の臭気です。
★臭気対策事例のポイント★
1.臭気成分:フェノール、アルデヒド系臭気(鋳造工程の排気臭)
2.ガス特性:多湿、粉塵有り(紫煙)
3.広範囲の住宅エリアへ臭気が広がってしまっている
4.局所排気ではなく多数の換気用ファンから排気しているため、どこを対策したら良いかわからない
5.コストをできるだけ低くしたい
鋳物工場では鋳造工程において、鋳型から煙とともにフェノールやアルデヒド系の臭気が発生します。
某鋳物工場でもこれらの臭気物質による臭気苦情が発生。
しかし工場建屋が大きく、また局所排気ではなく多数の換気口からの漏洩臭気であったため、どのように対策したらいいかわからないという相談依頼がありました。
対策方法を検討するにあたり、まずは工場全体の臭気発生状況や、周辺への拡散状況を可視化するため、臭気対策コンサルテーションから実施致しました。
★臭気対策の流れ
ヒアリング→臭気対策コンサルテーション→臭気対策の優先順位決定→脱臭装置(消臭剤噴霧装置)の導入テスト→脱臭装置(消臭剤噴霧装置)導入→苦情解決
基本情報■臭気対策事例■アルミ鋳造(中子・低圧鋳造機)の臭気対策(日本)
●第1ステップ:臭気対策コンサルテーション
臭気対策コンサルテーションでは工場内と工場周辺を調査し、現状の臭気発生状況や拡散状況を確認します。
その結果、工場で発生した臭気が約600m先まで飛散していることが判明。また現状の臭気排出方法が換気ファン及び建屋の窓やドアからの漏洩であることから、排気に対する脱臭装置での臭気対策は難しいと判断し、工場内全体の臭気レベルを低減させる方法を検討しました。
●第2ステップ:脱臭装置の導入
場内の臭気が発生しやすい工程付近に空間噴霧用ノズル付のファンを設置し、消臭剤を工場内空間に向けて噴霧するという対策方法を導入しました。
噴霧ミストは地上に降りてこないように、2流体ノズルによる微細なミストを選定。また工程に合わせて稼働時のみ自動で噴霧するという制御をすることで、ランニングコストを抑えました。
この方法で建屋内全体の臭気を低減させ、臭気の拡散距離を小さくすることに成功。また、工場内の冷却効果も得られたため、お客様にも大変満足していただきました。
●使用型番:消臭剤マイクロゲルC-TK
フェノール臭対策としてマイクロゲルC-TKを使用しています。
価格帯 | お問い合わせください |
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納期 | お問い合わせください |
型番・ブランド名 | 臭気対策コンサルテーション |
用途/実績例 | 日本国内の大手自動車工場のグループ企業、海外の自動車関連の鋳物工場など |
詳細情報■臭気対策事例■アルミ鋳造(中子・低圧鋳造機)の臭気対策(日本)
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鋳造工場の屋上排気
鋳造工場は建屋の屋上に多くの排気口を持っています。1つ1つに消臭剤噴霧ノズルを取りつけるのは困難なため、このような場合は場内でまとめて臭気対策を行います。
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脱臭装置(消臭剤噴霧装置)
鋳造工場の臭気対策は場内対策を行う場合が多いため、写真のように場内に噴霧用の脱臭装置を設置する場合があります。
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脱臭後の臭気濃度
脱臭装置の導入前の導入後で臭気濃度がどのように変化したかを示しています。おおむね、70%前後の脱臭効率が得られていることがわかります。
カタログ■臭気対策事例■アルミ鋳造(中子・低圧鋳造機)の臭気対策(日本)
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