メニュー

配線設備の基礎知識:電気設備の基礎知識3

電気設備の基礎知識

更新日:2020年12月18日(初回投稿)
著者:東海大学 工学部 電気電子工学科 元教授(現非常勤講師) 森本 雅之

前回は、受変電設備を説明しました。今回は、建物内部の配線と、それに使う電線やケーブルについて解説します。電力は、配線設備によって建物の隅々まで送り届けられています。そして、実際に電力を運ぶのはケーブルや電線です。どのようなケーブルをどこに配置するか、つまり配線は電気設備の基本です。そこで、ケーブルの選定法(容量計算)も合わせて紹介していきます。

今すぐ、技術資料をダウンロードする!(ログイン)

1. 配線方法

配線とは、電気機器・通信装置などを導線で接続して回路を構成することをいいます。屋内配線工事をする場合、形状に合わせた施工が必要となります。電気室やキュービクル、天井裏や床、防火区画を利用した配線方法の例を説明します。

・電気室、キュービクル
電気室やキュービクルからは、低圧幹線と呼ばれる太い配線が出ています。幹線の経路はEPS(Electric Pipe ShaftまたはElectric Pipe Space)と呼ばれる、建物の最上階までを縦に貫く配線スペースです。EPSには強電の配線ばかりでなく、通信などの弱電の配線も設置されます。

・天井裏
各階では横方向の配線が行われます。一般的には、はしごのような形をしたケーブルラックを使い、天井裏に配線します。ケーブルラックにより、たくさんのケーブルをまとめて配線することができます(図1)。ケーブルラックを使った配線は、天井板のないことが多い駅のホームで実際に見ることができます。

図1:電気制御室のケーブルラック

図1:電気制御室のケーブルラック

・床下、壁
横方向の配線では、床のコンクリート内にあらかじめ配管を設けておく場合もあります。ただし、これは床のコンクリート強度を下げることになるため、あまり太い配管を設けることができません。また、OAフロアを使って、床下の配線を行うこともあります。OAフロアとは、コンクリートの床上10cm程度のところにパネルを置き、その下を配線スペースにするものです。また、スイッチ類を壁に取り付けるためには、天井裏から配線を引き下ろして壁の中に配線することが必要です。

・防火区画
大規模な建物の配線で考慮しなくてはならないのが、防火区画です。万一の火災が起きたとき、延焼を防ぐために必要な区画です。防火区画とする壁や床を電気の配線が通り抜ける場合、例えば、金属管を通して配線し、さらに金属管を壁から突き出すなど、防火区画を貫通するための処理が必要となります。このため防火区画貫通処理については、建築基準法などでその方法が細かく決められています。

2. 電線、ケーブル

電線には、導体がむき出しのものと、絶縁被覆がされているものがあります。一方、ケーブルとは電線の外側に、さらに機械的な強度のある外装を施したものです。例えば、USBケーブルは何本かの電線に外装があるので、ケーブルと呼ばれます。電線とケーブルの違いを図2に示します。電線・ケーブルの許容電流は、種類と太さ(心線の断面積)により内線規程で定められています。

図2:電線とケーブル

図2:電線とケーブル

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

3. 配線設備の基本設計

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

    ピックアップ記事

    tags