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ガスや粉体の使用と危険な場所:爆発・防爆の基礎知識2

爆発・防爆の基礎知識

更新日:2020年2月20日(初回投稿)
著者:工学院大学 工学部 電気電子工学科 准教授 市川 紀充

前回は、火災や爆発と防爆電気設備を説明しました。今回は、ガスや粉体の使用と危険な場所について解説します。専門家が注意して作業していても、ガスや粉体による火災や爆発災害を作業中に引き起こしてしまうことがあります。また、可燃性のガス蒸気や粉体が充満した室内で隠れてタバコに火を付けようとすれば、火災や爆発災害が起こります。爆発災害を防止するためしっかりと学びましょう。

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1. ガスや粉体の使用と爆発防止

ガスコンロに火を付けるとき、そのコンロに入れた乾電池を使って、静電気放電のような電気火花を発生させます。ライターは、圧電素子による振動や圧力により電圧が発生し、そこで生じる電気火花で着火します(図1)。

図1:圧電素子で生じる電気火花

図1:圧電素子で生じる電気火花

ガソリンスタンドで給油中に静電気放電が発生すると、ガソリンに着火する恐れがあります。また、可燃性ガスが充満していることに気付かず、タバコに火を付けようとしたとき、火災や爆発が起こる可能性もあります。最近は、安全なガス器具の普及に伴って、ガスコンロからのガス漏れが原因で起こる火災は減少傾向にあることが期待されます。

ガスや粉体が大気中に存在している際に、静電気放電や電気火花などの着火源があると、火災や爆発を引き起こす可能性が高くなります。例えばメタン、エチレン、プロパン、ガソリン、水素などのガスや、マグネシウム粉、アルミニウム粉などの金属粉、製粉、精糖などの粉体食品、または、穀物サイロ、綿、麻、絹などの易燃性繊維くずなどの粉体が該当します。それらのガスや粉体を使用するときには、火災や爆発が起こらないよう、次のような注意が必要になります。

まず、ガスや粉体が可燃性の雰囲気にならないように換気を行うことです。次に、静電気放電や電気火花などの着火源が発生しないようにすることです。ガスや粉体の火災や爆発災害は、その分野の専門家が注意して実験していても、実験中に引き起こしてしまうことがあります。着火源としては、摩擦、衝撃火花などの「機械的着火源」、電気機器や電気配線からの火花や熱、または静電気火花の「電気的着火源」、裸火や高熱面や電磁波などの「その他の着火源」があります。どのような着火源で、どのようなガスや粉体が火災や爆発災害を起こすのか、そのようなことを知っておくことは災害の防止にとても役立ちます。さらに、前回説明した防爆電気設備を使用していれば、火災や爆発が起こる可能性をかなり低くすることができます。

2. ガスや粉体を使用する場所

ガス蒸気を取り扱う場所としては、石油精製・石油化学工場、半導体製造工場、医薬品製造工場、火力発電所(LNG・原油焚き)、塗装作業所(自動車、電気製品、家具など)、ガスパイプラインの施設、温泉掘削施設、合成樹脂製造工場、電気製品製造工場、ゴム製品製造工場、機械部品洗浄作業所、ガソリンスタンド、水素ステーション、印刷作業所、油槽所、石油掘削施設、トンネル工事現場、LNG/LPG充填所、空港の燃料充填所、下水処理プラントなどが挙げられます。

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

3. ガスや粉じんの危険な場所

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