メニュー

工場における工事の安全対策:工場安全対策の基礎知識4

工場安全対策の基礎知識

更新日:2018年3月22日(初回投稿)
著者:事故分析・コミュニケーション研究所 代表 兼 化学工学会SCE・Net 幹事 竹内 亮

前回は、技術者が最もけがをしやすい、手と指先の安全対策について解説しました。今回は、工場内で工事をする際の安全対策を説明します。工事の安全対策は、準備段階、作業中、工事完了後の3つに分けられます。各ポイントを押さえることで、工事中の事故発生を防ぎましょう。

今すぐ、技術資料をダウンロードする!(ログイン)

1. 工場工事の準備段階の安全対策

まずは工場内で工事する際の準備段階における安全対策を解説します。工事を依頼する時の注意点、依頼者と請負側の協力、工事計画書の策定、クレーンの選定・設置計画の4項目です。

1:工事を依頼する時の注意点

工事を依頼する場合、複数の業者から見積もりを取り、同じ条件であれば安い業者を選ぶのが定石です。この時、見積仕様書に、安全上の注意事項や要求事項を明確に書いたかを、確認していますか?

工場での工事で安全上注意すべきことを、お互いに把握できているかを確認しましょう。例えば、可燃物のタンクが近くにあることや、高圧電線が通っているなどの危険源です。この段階で依頼者側の提供するものと、請負側が用意するものを明確にしなかったために、工事当日、安全用具が現場にないというトラブルもしばしば起きています。見積仕様書に安全養生などの明細が書いてあれば、請負側が安全対策をどこまで具体的に想定できているかチェックできます(図1)。見積額は少々高くても、安全対策をしっかり考慮している業者を選ぶ方が、安心して工事を任せられます。

図1:見積書に安全対策費の項目はありますか?

図1:見積書に安全対策費の項目はありますか?

2:依頼者と請負側の協力

工場で工事を行う際、作業者は2つの立場に分かれます。工事の依頼者と請負側です。両者は、金銭面などでは利害が対立するかもしれません。しかし、安全面での利害は一致します。依頼者側は、自分の工場で事故を起こしてほしくありません。請負側は、作業者にけがをさせたくありません。両者は安全については全面的に協力する立場にあるのです。

3:工事計画書の策定

事前の工事計画書の策定は、非常に大切です。特に重機が絡んだ事故が起きると、大事故になる場合があります。例えば、2004年に米国カリフォルニア州ウォルナットクリークで起こった事故では、掘削用重機の先端が地中のガソリン用パイプラインを破壊してしまいました。漏れたガソリンに引火して爆発が起こり、5名の作業者の命が失われました。

このように大きな危険を伴う重機作業では、重機の搬入から作業、搬出までの作業フローを、具体的に決めておくことが大切です。掘削機を使用する場合、地中に何が埋まっているのかを把握していれば、危険を回避することができます。しかし、敷地内の全ての埋設物を正確に図面に残している工場は、ほとんどないのが実情です。自然のままの荒れ地に一から工場を建てる場合を除き、どこかに何かが埋まっていると考えた方が無難です。配管や電線が埋設されている場合は、工事中はできる限り使用を停止しましょう。

4:クレーンの選定・設置計画

工事中に設備・装置を設置するため、クレーンを利用することは少なくないでしょう。クレーン作業は、重量物を吊って上げ下げするだけでも危険性の高い作業です。クレーンが強風で倒れたり、地盤が緩かったために転倒したりと、さまざまな事故が発生しています。

工事の準備段階で最初に行うことは、クレーンの選定です。クレーンを設置する場所、吊り荷を上げ下ろしする地点、吊り荷の重量を考慮して、目的を満たせる機種を選びます。

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

2. 工場工事の作業中の安全対策

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

3. 工場工事の完了後の安全対策

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

  • セミナー3月
  • 販促_無料出展

ピックアップ記事

tags

  • 特集バナー0304_01
  • 特集バナー0304_02
  • 特集バナー0304_03
  • 特集バナー0304_04
  • 特集バナー0304_05
  • 基礎知識一覧