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機能階層化のコツ:FTA/FMEA再入門の基礎知識2

もったいない!FMEA/FTAの実態:FTA/FMEA再入門の基礎知識1

更新日:2016年4月13日(初回投稿)
著者:安信経営工学研究所 柴田 義文

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前回、現在のFMEAやFTAの問題点について解説しました。そこで今回は、どうすればうまくやれるのか、そのコツについて解説します。図1に示すように、温泉(FTA/FMEA)の効能を引き出すために、温泉の入り方には4つの注意点があります。そこで今回は、第1の関門の解説をします。

FTA/FMEAは注意点が4つある

図1:FTA/FMEAは注意点が4つある

1. 第1の関門は階層化!

一言でいうと、FTAの特徴はトップダウン、FMEAはボトムアップです。図2から分かるように、どちらの手法も階層化を行います。したがって、FTAやFMEAを成功させる秘策は階層化です。階層化が適切でなければ、FTAもFMEAも満足のいく解析結果は得られません。そこで、製品の階層化の有力な手段として、機能展開が挙げられます。機能展開は、既に品質機能展開やバリューエンジニアリングのときに実施していることと思います。

階層構造とFTA/FMEA

図2:階層構造とFTA/FMEA

しかし、例えば、商品企画7つ道具として推奨されている品質機能展開で、ユーザーのアンケートにより本当にニ―ズをつかむことができているのでしょうか。かつて、フォードが自動車のニーズの市場調査を行った時、大衆は馬が欲しいという結果だったとのことです。けれども、車は利便性が理解されてからよく売れました。画期的なものほど、大衆はそのニーズを理解していません。

また、従来の機能展開はスケッチを描くように現在の製品の構成をなぞるため、新たな機能や機構を考案しづらいのです。例えば、市販のテキストのFMEAの機能展開を見ると、ほとんどが部品構成図になっています。実績のある部品であれば、FMEAを実施しても有益な情報は得られず、徒労に終わったと設計者は感じます。本来の機能展開は、いきなり部品を書くのでなく、機能のあるべき姿を描いて目的を抽象的に展開します。そうしないと画期的な改善は得られません

今回はスケッチ風に描く従来の機能展開の方法を「下方機能展開」と定義し、新たな機能や原理を考察していく創造的な機能展開を「上方機能展開」と定義して、意識的に区別します。

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2. 上方機能展開の考え方とは?:抽象化した機能から考える

そもそも、上方機能展開とはどのようなものでしょうか。皆さんが筆記に使う文房具を例に考えてみましょう。万年筆やサインペンは、筆記機能をインクの毛細管原理で実現しています。一方、鉛筆やシャープペンシル、チョークは、摩擦による固形の摩耗粉の軌跡です。このように筆記機能を実現するために異なった原理を使い、要求機能を実現します。

この原理の選択により、発明品が生まれ、その原理の特徴により市場の差別化ができます。このように機能を抽象化した表現で追求することを上位機能展開と定義しています。扇風機を例にして、上方機能展開の考え方を詳しく解説します。

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