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防じんマスクとは:防毒・防じんマスクの基礎知識5

防毒・防じんマスクの基礎知識

更新日:2021年1月8日(初回投稿)
著者:半田化学プラント安全研究所 代表 半田 安(はんだ やすし)

前回までは、防毒マスクについて説明しました。今回からは、もう1つの呼吸器用保護具である防じんマスクについて、2回にわたり解説します。まず今回は、防じんマスクの種類と性能を、そして最終回となる次回では、使用上の注意点や注意すべき労働災害事例などを紹介します。

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1. 防じんマスクとは

防じんマスクとは、空気中に浮遊している細かな粒子状の物質(粉じん)を、口や鼻から吸い込まないようにするための呼吸器用の保護具です(図1)。気管支や肺に障害を起こすのを防ぐため、粉じんが発生する作業現場で最も多く使われています。

図1:防じんマスク

図1:防じんマスク

防じんマスクには、目の細かいろ過材(フィルタ)が使用されており、塵(ちり)と呼ばれる細かな粒子状の物質が通過しないような構造になっています。粉じんを取り除く方法として、2つの方式があります。一般的な方式は、細い糸で布を織りあげ、出来上がったメッシュ状の隙間で粉じんをろ過する方法です。もう1つは、布を織る糸に静電気加工をする方法です。糸に静電気を発生させる物質を塗り、静電気の力で粉じんを布に吸着させて取り除きます。

作業をする現場の環境によっては、空気中に多くのちりが浮遊しています。そうした粒子状物質の中でも、固体の物は「粉じん」と呼ばれます。何かを削ったりする作業であれば、削りかすである細かな粉じんが発生します。例えば、金属製の部品を研磨機で加工するような作業です(図2)。

図2:金属を削る作業で粉じんが発生

図2:金属を削る作業で粉じんが発生

金属の溶接作業などでも、粒子状の粉じんが発生します(図3)。例えば、溶接棒という金属の棒を使って高温で接合する電気溶接作業では、金属が溶けるときの温度が数1,000度にもなります。このとき、溶けた金属が細かなちりとなって空中に舞います。細かな金属粉はしばらくすると固まり、微細な金属粒子として空気中に漂います。この、溶接作業などで発生する細かな金属粒子の粉じんは「ヒューム」と呼ばれ、肺などに入ると健康障害を起こします。

図3:溶接作業でも粉じんが発生

図3:溶接作業でも粉じんが発生

粉じんには固体だけではなく、液状のものもあります。液体状の粒子を「ミスト」と呼んでいます。霧のようなものです。これら「粉じん」「ヒューム」「ミスト」など、粒子状物質の吸入により生じる健康障害を予防するために使用されるのが、防じんマスクです。

法令に、防じんマスクに関する使用についての規定があります。「労働安全衛生規則」という法令では、ガス、蒸気または粉じんを発散する有害な場所における業務では、「当該業務に従事する労働者に使用させるために、保護衣、保護眼鏡、呼吸用保護具など適切な保護具を備えなければならない(593条)」と定めています。労働者も、「事業者から当該業務に必要な保護具の使用を命じられたときは、当該保護具を使用しなければならない(597条)」と決められています。また、法令では、防じんマスクの着用が必要な紛じんなどの種類および作業内容についても規定しています。

法で定められた作業に使用する防じんマスクは、国家検定品でなければならないとされています(参照:JIS T 8151 防じんマスク)。国家検定品であれば、国家検定のマークが付けられています(図4)。

図4:国家検定マーク

図4:国家検定マーク(引用:厚生労働省、職場の安全サイト、労働衛生保護具https://anzeninfo.mhlw.go.jp/user/anzen/kag/pdf/taisaku/common_PPE.pdf

2. 防じんマスクの種類

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

3. 防じんマスクの性能と表示

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

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