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振れ偏差の指示例と公差域の定義:幾何公差の基礎知識8

幾何公差の基礎知識

更新日:2018年12月28日(初回投稿)
著者:株式会社ラブノーツ 代表取締役 技術士(機械部門) 山田 学

前回は、位置偏差の指示例と公差域の定義を解説しました。最終回となる今回は、振れ偏差です。振れ偏差は、回転機能を持つ部品の振れを規制します。その指示例と公差域を理解しましょう。

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1. 振れ偏差の特徴

振れ偏差は、対象となる形体が、回転体の表面において、指定された方向の変位が偏差(ずれ)の許容値内にあるかを規定するものです。振れ偏差に分類される幾何特性には、円周振れ、全振れがあります。振れ偏差は、基準となるデータムを参照し、回転する形体表面が指定した位置にあるかを要求する特性です。形状偏差、姿勢偏差、位置偏差との関連はありません。振れ幅は、ラジアル方向(円周方向)とアキシャル方向(軸線方向)のどちらにも使うことができます。

2. 円周振れの指示例と公差域

円周振れは、円筒を基準となる中心線で回転させたときに、円筒面、あるいは軸直角端面の任意の位置での母線がどれだけ振れているかを表す指標です。

・ラジアル方向の円周振れ

図1は、左右の軸の中心線を共通の基準にしたときの中央の円筒表面への円周振れの指示例です。この場合、左右の軸の寸法線の延長線上にデータムA、データムBを共通データムとして指示し、円筒面の母面に指示線を当てます。共通データムであることを示すため、公差記入枠の1つの区画に「A-B」と記入します。指示線を当てた円筒面の任意の位置における振れは、データムに平行な同一平面上の離れた2線間になければならず、図1では0.1mmです。

図1:ラジアル方向の円周振れの指示例と公差域

図1:ラジアル方向の円周振れの指示例と公差域

・アキシャル方向の円周振れ

図2は、左側の軸の中心線を基準にしたときの右側の円筒端面への円周振れの指示例です。この場合、左側の軸の寸法線の延長線上にデータムAを指示し、円筒端面の母線に指示線を当てます。指示線を当てた円筒端面の任意の位置における振れは、データムに直角な同一平面上の離れた2線間になければならず、図2では0.1mmです。

図2:アキシャル方向の円周振れの指示例と公差域

図2:アキシャル方向の円周振れの指示例と公差域

3. 全振れの指示例と公差域

全振れは、円筒を基準となる中心線で回転させたときに、円筒の表面全体、あるいは端面全体がどれだけ振れているかを表す指標です。

・ラジアル方向の全振れ

図3は、左右の軸の中心線を共通の基準にしたときの中央の円筒表面への全振れの指示例です。この場合、左右の軸の寸法線の延長線上にデータムA、データムBを共通データムとして指示し、円筒面の表面に指示線を当てます。共通データムであることを示すため、公差記入枠の1つの区画に「A-B」と記入します。指示線を当てた円筒表面全体の振れは、データムに平行な同一平面上の離れた2線間になければならず、図3では0.1mmです。

図3:ラジアル方向の全振れの指示例と公差域

図3:ラジアル方向の全振れの指示例と公差域

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

4. 円周振れと全振れの違い

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

5. 円周振れと同軸度の違い

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

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