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物流のパラダイムシフトと物流管理の将来:物流管理の基礎知識7

物流管理の基礎知識

更新日:2020年5月22日(初回投稿)
著者:流通経済大学 流通情報学部 教授 苦瀬 博仁

前回は、KPIの選定手順と留意点を説明しました。近年インターネット通販の普及などにより、商取引活動(受発注)が大きく変化しました。この結果、宅配の物流需要が急激に増加するとともに、ドライバー不足もあって物流の需給バランスも変化しています。最終回の今回は、物流の需給バランスの変化がもたらす物流のパラダイムシフト(社会の価値観が劇的に変化すること)について解説します。需給量の調整のための対策と、これに伴う物流管理の変化について紹介します。

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1. 物流の需給バランスの変化とパラダイムシフト

今までの日本は、物流の供給量が需要量を上回り、インターネット通販で商品を販売すれば、いつでも物流(輸送)は可能という状況にありました。言い換えれば、従来は「物流需要量<物流供給量」だったため、受発注にもとづく物流需要に対して、十分な物流の供給が可能でした。このため、配送貨物の時間帯指定や宅配便の再配達にも応じることができたのです(図1)。

ところが、多頻度小口配送のインターネット通販に代表されるように、商取引活動のデジタル化が進むほど、物流需要量が増加しています。そして物流供給量が物流需要量の増加に追いつかなくなれば、近い将来に「物流需要量>物流供給量」となるでしょう。つまり、「商品を販売しても、物流(輸配送)が確保できないために届けられない」という状況に転換する可能性があるのです。これは、「お盆や年末年始に新幹線の切符が確保できなければ、帰りたくても帰省できない」ことと同じです。

つまり、「売りさえすれば、必ず運べる時代」から、「物流を確保しないと、売っても届けられない時代」へというパラダイムシフトが、現在起きているのです。これは、「商流(販売)優先から、物流(輸配送)優先へ」というパラダイムシフトでもあります。

このような兆候として、車両や運転手不足により重量物の輸送や、繁忙期には引っ越し作業が断られる事態も起きています。このパラダイムシフトに対して、従来のように物流事業者の努力だけで解決策を見いだすことは、基本的には困難です。なぜならば、物流の需要を引き出す商取引(受発注)の改善こそが、最大の解決策になるからです。

図1:物流の需給バランスの変化と将来

図1:物流の需給バランスの変化と将来

2. 物流需給量の管理(物流TDM)

現在進行中のパラダイムシフトについて、需給バランスを調整する対策には、「物流需要量の管理(物流TDM:物流需要管理、Transportation Demand Management)」と「受発注内容の管理(サービス水準の抑制)」の2つしかありません。第1の物流需要量の管理とは、輸送や保管の能力を向上させることであり、物流の分散化、物流供給量の拡大、物流の転換の3つに分けられます(表1)。

表1:物流需要量の管理

表1:物流需要量の管理

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

3. 受発注内容の管理(サービス水準の抑制)

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

4. 物流管理の将来

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

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