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図面とは:機械製図の基礎知識1

機械製図の基礎知識
初回投稿:
著者:Material工房・テクノフレキス 代表 藤崎 淳子
監修:株式会社ラブノーツ 代表取締役 技術士(機械部門) 山田 学

近年、3DCADによる設計製造プロセスの合理化が進められています。3DCADでは、3Dモデルから2次元図面を作成でき、製図作業は楽になりました。しかし、3Dモデルを2次元化しただけでは、図面とは呼べません。図面は、設計者の意図を伝える手段です。製造に必要な情報を的確に指示しなければなりません。本シリーズでは、10回にわたりJIS機械製図の基礎知識を解説します。初回となる今回は、製品開発における図面の役割を紹介します。

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1. 設計の流れと製図

図1は、製品開発の一般的な流れを示します。設計者が描き起こした図面を中心にものづくりが行われ、全体を通して、図解力と製図力の2つが求められています。

図1:製品開発の流れ

図1:製品開発の流れ

設計者にとって必要な図解力とは、……

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2. ISOとJIS

モノづくりに携わっている読者の皆さんは、ISOやJISという名称を聞いたことがあると思います。

ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)は、国際規格を策定するための非政府系独立組織です。略称のISOは、ギリシャ語で平等を意味するisosに由来するといわれています。ISOが策定した国際規格(ISO規格)には、ISO 9001(品質管理システム)、ISO 14001(環境マネジメントシステム)、ISO 12001(安全管理)などの種類があります。

一方、JIS(Japanese Industrial Standards:日本産業規格)は、産業標準化法(JIS法)に基づき、全ての工業製品について定められる日本の国家規格です(2019年7月1日付で、JISは日本工業規格から日本産業規格へ、またJIS法は工業標準化法から産業標準化法へ変更されました)。規格に適合した鉱工業品には、JISマークが付されます(図2)。

図2:鉱工業品JISマーク

図2:鉱工業品JISマーク

JISの定める機械製図は、JIS B 0001(JIS製図)に制定されています。JIS製図には、図面を作成するときの基本事項、つまり、決まり事が記載されています。

図面には、誰が見ても同じものを作ることができる共通性が必要です。その共通性を図るために、……

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3. 図面の役割

皆さんは、折り紙を折るとき、寸法や形状をどの程度意識するでしょうか? 折り目が多少ずれたりして形状がおかしくなっても、誰からも文句を言われることはありません。しかし、これが製品に使用する部品だと、そうはいきません。寸法が狂っていたり、おかしな形状になっていたりすれば、不良品になります。そのため、加工者は、正確に部品を作ろうと努力します。その際の指標となるのが図面です。

図面の役割は、設計者の設計意図を、図形や文字を使い、紙面に表して第三者に伝えるということです。加工者の立場からすれば、加工に必要な情報を、もれなく正しく受け取るための手段が図面ということになります(図3)。

図3:図面の役割

図3:図面の役割

以下に、加工に必要な具体的な情報を示します。もし自分が加工者の立場なら、……

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