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寸法記入思考:機械製図の基礎知識10

機械製図の基礎知識

更新日:2020年6月17日(初回投稿)
著者:Material工房・テクノフレキス 代表 藤崎 淳子
監修:株式会社ラブノーツ 代表取締役 技術士(機械部門) 山田 学

前回は、寸法の配列を解説しました。今回は最終回です。寸法記入思考と題して、各種寸法記入の考え方や、決まり事を解説します。これまで学んだルールに沿って、実際に機械部品図面に寸法を記入するための考え方を学びましょう。

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1. 寸法記入の原則

機械部品図面に寸法を記入する場合、ただ端から順に記入してはいけません。もちろん、試作品を数個作る程度なら、思いつきで寸法を記入しても、ばらつきの影響はほとんど分かりません。しかし、同じ品物を数百~数十万個作り、不具合が発生した場合、その原因が図面不備によるばらつきであると判明し、大騒ぎになることがあります。ここでは、寸法を記入する上で最も重要な、寸法記入の一般原則を紹介します(JIS B 0001 機械製図より)。繰り返し読んで、しっかり理解しましょう。

寸法記入の一般原則

・寸法は、対象物の大きさ、姿勢、および位置を明確に表すのに必要で十分なものを記入する
・図面に示す寸法は、特に明示しない限り、その図面に図示した対象物の仕上がり寸法を示す
・寸法は、なるべく正面図に集中する
・寸法は、必要に応じて基準とする点、線、または面を基にして記入する
・対象物の機能上必要な寸法(機能寸法)は必ず記入する
・寸法は、なるべく工程ごとに配列を分けて記入する
・関連する寸法は、なるべく1か所にまとめて記入する
・寸法は、重複記入を避ける
・寸法は、なるべく計算して求める必要がないように記入する。参考寸法については寸法数値に括弧を付ける
・寸法には、機能上必要な場合、寸法の許容限界(サイズ公差、または幾何公差)を指示する

2. 機械部品の寸法記入の考え方

投影図を決めるまでは、その対象物の形状を見て判断すれば問題ありませんでした。しかし、寸法を記入するに当たり、形状だけでは、何が基準なのか、どの穴とどの穴が関連するのかなどの情報が得られません。従って、寸法を記入する際は必ず計画図(組立図)を見て、その部品が持つ機能を把握する必要があります。

このとき、計画図(組立図)全体を把握する必要はありません。把握しなければならないのは、これから寸法を入れようとする部品周りの関係(取り付け基準面や穴の位置関係など)です。以下に示す、ブロックの付いた計画図(組立図)において、ブロックの寸法を入れる場合の思考過程を確認していきましょう(図1)。

図1:ブロックの付いた計画図(組立図)

図1:ブロックの付いた計画図(組立図)

まず、ブロックがどのような機能を持ち、何が基準であるのかを、その周囲の2次元図から検証します(図2)。

図2:ブロックとその周囲の2次元図

図2:ブロックとその周囲の2次元図

次に、図3に示すブロックの情報を検証するさまざまな視点によって、ブロックの機能や基準の情報を箇条書きにしてまとめます。

図3:ブロックの情報を検証する視点

図3:ブロックの情報を検証する視点

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