寸法補助記号2:機械製図の基礎知識8
投稿日:
- 2020年03月31日
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カテゴリ:
- 基礎知識
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前回は、JISで規定された寸法補助記号のうち、図面で頻繁に使用されるφ、R、Cの3つの記号の意味と使い方、注意点を解説しました。今回は、寸法補助記号の2回目です。加工形状を示す寸法補助記号(正方形、円弧、穴深さ、ざぐり、皿ざぐり)の意味と使い方を解説します。
1. 正方形
正方形の対象物を側面から見た図や断面で表した場合、その形状を表さず、辺の長さを表す寸法数値の前に□(カク)を記入します(図1)。
正方形を正面から見た投影図では、両辺に寸法を記入するか、正方形の一辺に□(カク)を記入します(図2)。
2. 円弧の長さ
円弧の長さを表す記号は、寸法数値の前、または上に記入します(図3)。
3. 穴深さ
対象物に開けられた穴が貫通穴の場合、穴の深さを記入する必要はありません。これに対し、貫通していない穴(止まり穴)の深さの指示をする場合は、3つの記入方法があります。
止まり穴を、その正面から寸法指示する場合は、引き出し線を用いて、直径の数値と深さの数値で挟むように穴深さを表す記号を記入します(図4のa)。穴の断面に寸法指示する場合は、穴入口の中心点から矢を引き出し、穴の直径と深さを記入します(図4のb)。また、寸法線を用いて、穴の断面に直径を、胴体部に深さを分けて記入することもできます(図4のc)。
ここでいう穴の深さとは、ドリルの刃先(円錐部の先端)からの長さではなく、直径と同じ胴体部の長さであることに留意してください。
傾斜した穴の深さは、その中心線の入口からの深さで指示するか、別の寸法線によって指示します(図5)。
なお、標準ドリルの刃先形状は、JISにより118°に規格化されています。そのため、切削加工による部品の作図で止まり穴を描く場合は、穴の底を118°の円錐で描くことが望ましいとされます。ただし、120°で描いても問題はありません。
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4. ざぐり
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5. 皿ざぐり
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