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労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS):機械安全の基礎知識6

機械安全の基礎知識

更新日:2017年12月13日(初回投稿)
著者:職業能力開発総合大学校 教授 千葉 正伸

前回は、訓練によるリスク低減方策を解説しました。今回は、職場の安全衛生管理を、自主的かつ継続的に行うための労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS:Occupational Safety and Health Management System)を紹介します。

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1. 労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の改正

2003年以降、日本の代表的な企業で、重大な災害が相次いで発生しました。これを受け、大規模製造業事業場は、安全管理体制および安全衛生活動に関する自主点検を実施しました。厚生労働省が自主点検の結果をまとめたところ、災害発生率が高い事業場では、6つの問題点があることが分かりました。また、6つの問題点に対する経営トップの積極的な取り組みが重要であることも明らかになりました。

・事業場のトップ自らによる率先した安全管理活動の実施が不十分である。

・事業場のトップが、安全管理に必要な人員・経験や経費に不足を感じている。

・下請け業者など、協力会社との安全管理の連携や情報交換が不十分である。

・労使が協力し、安全問題を調査審議する安全委員会の活動が低調である。

・安全管理者、および現場労働者への教育が不十分である。

・設備・作業の危険性の大きさを評価し、災害を防ぐための措置の実施が低調である。

一方、リスク評価や労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)実施事業場の災害発生率は低く、OSHMS導入に効果があることも分かりました。

近年は、労働災害の減少率が鈍化しています。原因の一つに、安全衛生管理のノウハウを蓄積したベテラン従業員の退職が挙げられます。安全衛生管理のノウハウが十分に継承されず、事業場の安全衛生水準が低下し、労働災害の発生につながるという懸念があります。

このような状況の下、2001年に告示された労働安全衛生マネジメントシステムの指針(労働省告示第53号)は、労働安全衛生法と併せて改正され、2006年4月から適用されました(厚生労働省告示第113 号)。主な変更は、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)を適切に実施しており、一定の安全衛生水準を上回る事業者は、労働基準監督署の認定を受けることにより、労働安全衛生法代88条第1項、および第2項に基づく計画の届出義務が免除される点です。

2. 労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の目的

労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)は、労働者の協力の下に、事業者が継続的に行う自主的な安全衛生活動の仕組みです。具体的には、経営との一体化、本質安全への取り組み、自主的な対応の促進の3本立てです。そして、労働災害の防止と安全衛生水準の向上を実現していきます(図1)。

図1:労働安全衛生マネジメントシステムの導入意義

図1:労働安全衛生マネジメントシステムの導入意義

3. 労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の特徴

労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)には、4つの特徴があります。PDCAサイクルに基づく継続的改善、手順化・文章化・記録化、危険または有害要因の特定、全社的な推進体制です。それぞれの詳細を解説します。

PDCAサイクルによる継続的改善

PDCAサイクルは、計画・実施・評価・改善の過程を、連続的に行う管理手法です。安全衛生管理に適用することで、安全衛生計画が適切に実施、運用され、システム監査によるチェック機能が働きます。事業場における安全衛生水準を段階的に向上させることができます(図2)。

図2:PDCAサイクルによる安全衛生水準の段階的向上

図2:PDCAサイクルによる安全衛生水準の段階的向上

手順化・文章化・記録化

マネジメントシステムを適正に実施・運用するには、関係者の役割、責任、権限を明確にし、文書で定めなくてはなりません。特に、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)の根幹の5事項は、明文化を徹底する必要があります。

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

4. 労働安全衛生マネジメントシステムの国際規格

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

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