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リテール決済システム改革2-モバイル・ペイメントの動き-:決済システムの基礎知識6

決済システムの基礎知識

更新日:2020年1月23日(初回投稿)
著者:麗澤大学 経済学部 教授 中島 真志

前回は、リテール決済システム改革の、リアルタイム・リテールペイメント化の動きを紹介しました。今回は、モバイル・ペイメントの動きを取り上げます。

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1. モバイル・ペイメントへの動き

前回見たように、小口決済の世界では、決済の「リアルタイム化」や「24時間365日化」が急速に進んでいます。これらと同時並行で進んでいるもう一つの動きが「モバイル・ペイメント」です。モバイル・ペイメントとは、携帯電話番号(ケータイ番号)を使用して、個人同士で銀行間送金を行うことをいいます。従来の銀行間送金では、相手の口座番号を知らなければ送金を行えませんでした。しかし、ケータイ番号を口座番号の「代理」として使う仕組みを導入すれば、スマートフォンを使って、誰でも簡単に送金が行えます。

2. モバイル・ペイメントの利用方法

モバイル・ペイメントのサービスを使うために、利用者は、あらかじめ取引銀行に、自分の口座番号に対応したケータイ番号を登録しておく必要があります。この口座番号とケータイ番号との対応関係は、銀行界共通の「中央データベース」で一括管理されます。

モバイル・ペイメントでの送金は、(1)スマホのアプリを開く、(2)アドレス帳から送金相手のケータイ番号を選ぶ、(3)送金金額を入力する、(4)必要に応じてメッセージを入力、(5)送金ボタンを押す、という極めて簡単な操作で行うことができます(こうした操作のあとで、本人確認が行われます)。また、「さっきのコーヒー代です」や、「チケットの手配ありがとう」といったコメントやメッセージを付けて送金ができるのも便利な点です。図1に、スウェーデンの「Swish」を例にしたモバイル・ペイメントの使い方を示します。

図1:モバイル・ペイメントの使い方(スウェーデンのSwishの例)

図1:モバイル・ペイメントの使い方(スウェーデンのSwishの例)

3. モバイル・ペイメントと決済システムとの関係

ケータイ番号送金では、24時間365日、いつでもスマホで送金を行えることが不可欠な要素であり、また大きなメリットです。このため、このサービスを導入するための大前提として、銀行間の資金決済を行う小口決済システムが24時間365日稼働していることが挙げられます。

ここで、モバイル・ペイメントと決済システムがどのようにリンクしているのかを、具体的な例を用いて説明しましょう。図2は、英国の「ペイエム」というモバイル・ペイメントの事例です。

図2:モバイル・ペイメントの仕組み(英国のペイエムの例)

図2:モバイル・ペイメントの仕組み(英国のペイエムの例)

送金人Xは、取引銀行A行に対して、受取人Yへの送金指図(ケータイ番号による)を送ります。A行がこの送金指図を中央データベースに送ると、データベースは登録された情報によって、ケータイ番号をYの口座番号に変換してA行に通知します。ここからは、通常の銀行間送金です。A行では、小口決済システムである「ファスターペイメント」(日本の全銀システムに相当)に対して、支払指図(口座番号による)を送ります。ファスターペイメントでは、その支払指図を直ちに受取銀行B行に送信し、B行では、受取人Yの口座に、即座に送金額を入金します。Xによる送金の依頼から、Yの口座への入金までに要する時間は、ほんの数秒です。まさにリアルタイムの送金が実現しています。

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

4. モバイル・ペイメントのメリット

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