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QCサークル活動とは:QC活動の基礎知識4

QC活動の基礎知識

更新日:2018年3月30日(初回投稿)
著者:楽々改善舎 代表 現場改善コーチ 来嶋 一弘

前回は、トヨタ生産方式における品質の考え方を紹介しました。今回は、代表的な小集団活動であるQCサークル活動の進め方やポイントを解説します。

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1. QCサークルとは

QCサークルは、第一線の職場で働く人々が自主的に運営を行い、製品やサービス、仕事などの質の管理・改善に取り組む小集団活動のグループです。QC7つ道具(参考:第2回)などQCの考え方や手法を活用し、自己啓発・相互啓発を図りながら、創造的に活動を進めます。メンバーの能力向上や自己実現、明るく活力に満ちた職場作り、顧客満足の向上、社会貢献を目指します。

QCサークルによる小集団活動を、QCサークル活動といいます。日本では多くの企業でQCサークル活動が行われ、品質、コスト、納期などの改善において、優れた成果を挙げています。QC教育は年々充実し、一般財団法人日本科学技術連盟(以下、日科技連)や企業が主催する、さまざまな品質管理セミナーのほか、全国規模でQCサークル大会が開かれています。また、QCサークル活動は、製造業だけでなく、建設業、銀行、病院、ホテル、レストランなどにも広く浸透しています。

QCサークル活動の発展は、日科技連の継続的な取り組み抜きには語れません。2002年、日科技連は、進化したQCサークル活動の目指す姿として、次の3点を掲げました。

  • 個の価値を高め、感動を共有する活動
  • 業務一体の活動の中で、自己実現を図る活動
  • 形式にとらわれない、幅広い部門で活用される活動

当時、日本の製造業は拡大期にあり、業務が優先される中で、自己実現の楽しさと品質向上の実現を目指す方針は、極めて斬新かつ柔軟なものでした。このように、教育の積み重ねによってQCサークルが育ち、少しずつ改善成果を積み上げていきました。QCサークル活動は、始めからうまくいったわけではありません。ほとんどのサークルでは、参加率の低さやマンネリ化などで悩み、リーダーを中心に大変な苦労がありました。それを乗り越えることにより、スキルを身に付け、一歩ずつ成長することができました。また、体験を通じ、継続は大きな力になることを学ぶことができました。今でも、さまざまな苦労を経験しながら、克服の喜びを求めて活動が続けられています。

図1は、あるQCサークルの活動風景です。参加者が異なった作業服を着ていることに気が付きましたか? これは、QCサークル活動を製造業とサービス業の異業種交流に応用した事例です。

図1:QCサークル活動で異業種交流

図1:QCサークル活動で異業種交流

2. QCサークル活動の進め方

QCサークル活動の目的の一つは、明るく楽しく、やりがいのある職場を作ることです。雰囲気の良くない職場は、コミュニケーションが悪く、品質や能率も低下しがちです。職場で過ごす時間は、生活時間の大半を占めます。明るい人生を過ごすためにも、職場は楽しく明るいものであるべきです。そのためにも、職場の全員が心を一つにして活動することが重要です。

実際にQCサークル活動を始める際のポイントは、5つあります。

1:QCサークルは、基本的に同じ職場内の人たちで作ります。同じ職場であれば、同じ目的を持って意志結集しやすいためです。

2:活動を進めやすいメンバーの人数は、3~10人です。多すぎると、1人ずつ意見を述べるのに時間がかかり、発言しない人が増えます。人数の多い職場では、複数のグループに分けてQCサークルを編成します。

3:メンバーが気楽に発言できる雰囲気を作ることが大切です。活動のスタート時期は、自由な話題で話し合うのが望ましいでしょう。

4:話し合いでは、まず、QCサークルとはどのようなものかを考えます。メンバーは興味を持って取り組み、学ぶことが大切です。

5:気楽に発言できる雰囲気ができたら、メンバーで身近な共通の問題を探し、テーマと目標を決めます。

QCサークルのリーダーは、メンバーの中から選出します。積極的で責任感があり、メンバーに対してリーダーシップのとれる人が望ましいでしょう。テーマは、メンバーが関心を持って、分担しながら取り組めるものを設定します。難しいテーマではなく、2~3カ月のサイクルでPDCAを回せる内容にします。例えば、品質や作業時間に関する気付きや、職場の雰囲気を明るくするための方法などがあります。また、仕事がやりにくい、疲れる、仕事の結果に不安が残るといった問題点を挙げてもらい、深く掘り下げていくのもよいでしょう。

テーマを検討するときは、メンバーが自由に発言したことをホワイトボードに書き出して、連想式に案を出し合うブレーンストーミングを活用するのが効果的です。できるだけ多くの案を出した上で、メンバーの関心の高いものに絞り込みます。テーマを確定する前に、上司や他のスタッフに相談して、意見をもらうことも重要です。テーマが確定したらQCサークル活動計画書にまとめ、上司に報告します。

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

3. QCサークル活用のポイント

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

4. QCサークル活動の課題

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

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