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情報は名詞で伝える:技術英語・工業英語の基礎知識4

技術英語・工業英語の基礎知識

更新日:2018年11月27日(初回投稿)
著者:公益社団法人日本工業英語協会 専任講師 福田 尚代

前回は、名詞の種類(可算名詞・不可算名詞)や、冠詞、不定冠詞について説明しました。今回は、名詞で情報を伝える方法について解説します。英語は、1番目立つものを主語として、主語が主体的に目的語に影響を与えることを表す、SVO表現が最も多い言語です。SVOは、SもOも名詞です。あとはそれをVでつなぐだけ。それを心得たら、全ての文法事項がパズルのピースのようにつながります。

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1. 5文型と名詞

日本語には、英語の5文型のようなものは存在せず、書き手が自由に書くことができます。一方、5つの文型で語順が厳格に決まっている英語は、誰が読んでも同じ意味になります。図1を確認し、英語の基本文型を思い出してみましょう。

図1:5文型

図1:5文型

このうち、主語、目的語、補語として機能する赤字は全て名詞(代名詞)、青字は動詞です。伝えたい情報を名詞で表し、動詞でつなぐことで英語らしい表現になります。

熱絶縁を設置することで、燃料費は削減される。
直訳:Fuel cost saving can be achieved through the installation of thermal insulation.
SVO:Installing thermal insulation can save fuel costs.
上文は12ワード、下文は7ワードと、同じ内容を簡潔に示すことができます。

黄色いボタンを押すと、コンピューターは起動します。
直訳:If you press the yellow button, the computer starts.
SVO:Pressing the yellow button starts the computer.

このように、情報を伝える名詞と、その関係性を示す動詞で文を構成することで、簡潔で英語らしい文になります。英語が、ビジネス・技術分野で圧倒的存在である理由は、シンプルで客観的記述に向いているからともいえます。

2. 名詞の前と後に情報を加える

当然ながら、1つの名詞だけではいいたいことは伝わりません。伝えたい情報は、名詞を中心とした語句のまとまり、つまり名詞句にする必要があります。たった5つの文型でも、名詞句を適切に使用することで情報を漏れなく伝えることができるのです。

名詞を詳しく説明する修飾語句には、名詞の前に置くものと、後に置くものがあります(図2)。文書が複雑になればなるほど、名詞を修飾する語句が増えるため、名詞の前からも後ろからも修飾することが珍しくありません。いかに多くの情報を簡潔な名詞句にするか、これが腕の見せ所になります。

図2:名詞の修飾語句

図2:名詞の修飾語句

・名詞の前に置く修飾語

形容詞のほか、分詞、名詞などがあり、名詞の意味を限定します。

形容詞
計測が正しく行われないと、それ以降の工程に悪影響を与える。
A wrong measurement will adversely affect the following processes.
「計測が正しく行われないと」を「間違った計測」とすると、簡潔に因果関係を示すことができます。このように、名詞に形容詞を添えることで、名詞に条件や理由の意味を与えることができます。下記の例も同じです。

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

3. 文の始まりは軽く、文末は重く

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

参考文献:福田尚代、速効!英文ライティング、日本能率協会マネジメントセンター、2017年

速効!英文ライティング 英語は名詞と動詞が9割!
著者:福田尚代
出版社:日本能率協会マネジメントセンター
出版日:2017/07
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