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TPMの活動概要と推進のポイント1:TPM(全員参加の生産保全)の基礎知識2

TPMの基礎知識
更新日:2015年10月8日(初回投稿)
著者:公益社団法人日本プラントメンテナンス協会 主幹研究員 松田 善介

1. TPMの8本柱

TPMでは、会社の事業目標の達成や生産性向上のための活動を8つ定義し、それを「TPM展開の8本柱」と呼んでいます。そして、その活動の成果は、P(生産性:Productivity)、Q(品質:Quality)、C(コスト:Cost)、D(納期:Delivery)、S(安全:Safety)、M(モラル:Morale)、E(環境:Environment)などの指標で数値化されます。

今回は、この8本柱のうち、個別改善、自主保全、計画保全の3つを解説します。

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図1:TPMの8本柱と成果

2. 個別改善

長期的に会社の業績を向上させるには、改善活動と維持活動の両方が必要です。前者の改善活動の一つが、「個別改善」です。

個別改善とは、テーマ別のプロジェクト活動で、生産効率を阻害する「16大ロス」の低減に挑戦する活動です。業種や工場ごとに、どのようなロスがあるかを掘り起こし、「ロス・コストマトリックス」というロスとコストの対比表を作ります。そして、ロスの徹底排除により、コストを下げ、業績改善につなげます。

図2:生産活動における16大ロス(加工・組み立て型)

ロス・コストマトリックスでは、まず経営の管理指標である主要経営指標(KMI:Key Management Indicators)の目標に向けて、現場のコスト構造のどこにロスがあるか発見することから始まります。各ロスの削減目標を、主要業績評価指標(KPI: Key Performance Indicators)に組み込みます。そして、各改善活動は、重要活動指標(KMI:Key Activity Indicators)で管理され、標準化する項目をSOP(Standard Operating Procedure)などに定めます。

図3:KMI/KPI/KAIとロス・コストマトリックスの仕組み

ロス・コストマトリックスが完成したら、ロスの大きなものから「TPM展開の8本柱」に割り付けて改善を図ります。ロス・コストマトリックスの推移を見ると、時系列で改善能力の強化が進む様子がわかります。目標が高くなれば、新たなロスが生まれます。これを改善し続けることで、改善能力や体質強化につながります。

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図4:ロス・コストマトリックスによるロスの抽出例

3. 自主保全

自主保全は、オペレーションの担当者が「自分の設備は自分で守る」という意識のもと、自ら能力をつける活動です。設備に強いオペレーターになるには、4 つの能力が必要です。

1: 異常を異常として発見できること
2: 異常に対して正しい処置ができること
3: 正常か異常かの判断基準を定量的に決められること
4: 条件をきちんと維持管理できること

個別改善を行った後、その成果を維持できないことがよくあります。一度成果が出ると、それが続くと考えてしまう管理者が少なくありません。そして、結局改善前に戻ってしまうこともあります。自主保全活動の「維持」の大切さを認識できていないことが原因です。

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4. 計画保全

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