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VRの使われどころ(業務編):VRの基礎知識6

VRの基礎知識

更新日:2020年8月19日(初回投稿)
著者:株式会社桜花一門 代表取締役 高橋 建滋

前回は、VRの使われどころ(エンターテインメント編)を紹介しました。VRは、PlayStation VRやFacebookの戦略などから、ゲーム用途がメインと思われがちです。しかし、パソコンの歴史をひも解いてみると、実用で役立たないテクノロジーは普及しておらず、VRにも何かしらの実利、需要が必要です。例えば、世界最初期のパソコンApple2は、アメリカでの確定申告需要から、申告書類をより簡単・確実に作成するために普及しました。日本のパソコンも年賀状の宛名書きなどの需要により、プリンタとともに普及したのです。最終回となる今回は、業務に直結するVRの使い方について解説していきます。

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1. 人材教育

実利を伴うVRの活用事例として、大きく取り上げられたのが社員教育分野です。2018年の段階で、アメリカのウォールマートは安価なOculus GO(200ドル)を使った社員向けのVR教育を発表。一気に1.7万台を配備し、アメリカ全土のウォールマートの従業員が新しい設備の使い方を覚えるために利用しました。

日本でも、コンビニなど各種店舗の運営マニュアルに代わる、VRマニュアルの試験的な開発事例があります。他の事例として、飛行機のエンジンを組み立てる工程や、エスプレッソマシンの使い方などを学べるVR教材もあります。こうしたVR教育の利点は、教える人がいなくても1人で学べる、ということです。今までの人対人の研修だと、1人の新人を教えている間に、熟練スタッフの手が完全に止まってしまいます。VRを利用し、新人が自分だけで研修できるのであれば、より低コストでの新人教育が可能になるというわけです(図1)。

図1:工場従業員のVR教育(イメージ)

図1:工場従業員のVR教育(イメージ)

2. 安全体感VR

教育において視覚情報は重要ですが、視覚のみではまだ教育効果が薄いと思います。人にとって、意識して見ているものの他に、無意識に感じている痛みや力覚、触覚、体感なども重要です。そこが欠けていると、真に「体験から学ぶ」ことにはなりません。これは、ホラーVRゲーム制作時の経験です。プレイヤーは、自分が一度死ぬまでは怖がるのですが、死んでも自分の身体に何の影響もないと分かると、VRの中での恐怖感が薄まっていくのです。同じことがVR教育で起こると、学習内容に真剣に向き合わなくなり、教育としての質が落ちてしまうと考えられます。

そのため、実際に痛みを与えるVR教育というものもあります。例えば、電気工事のVR教育です。VRの中で感電したとき、現実でも手に電流を流すことで痛みを発生させます(図2)。もちろん、現実で失敗したときよりずっと少ない電流ではあるものの、それによって感じる痛みがあるとないとでは、教育効果に大きな違いがあると考えています。

図2:感電をVRで体感できる「安全体感装置シリーズ」昭和電業社提供

図2:感電をVRで体感できる「安全体感装置シリーズ」昭和電業社提供(https://www.moguravr.com/vr-anzen-training-3/

このように、視覚中心のVRよりも、動かす・触る・持つ・痛みを感じるなど、複数の感覚を使ったVRの方が教育効果は高くなります。ただ、同時に感覚を与えるための装置も別途必要で、その分、価格も高くなってしまうという欠点もあります。

3. 会議システム

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4. 「すごい」から「便利」へ

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5. 未来のAR

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