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木質建材の種類と特徴:木材の基礎知識6

更新日:2018年9月11日(初回投稿)
著者:林材ジャーナリスト 赤堀 楠雄

前回は、木材の品質を左右する乾燥を取り上げました。今回は、製材品以外の木質材料である合板、LVL、集成材、CLTについて解説します。これらの材料は、無垢(むく)の製材品では難しい大きさの部材の製造を可能にするほか、高い強度や寸法安定性によって、木材を利用した建築の可能性を大きく広げています。特に、最近登場したCLTは、木造の中高層ビル建設を可能にする材料として注目されています。各材料の特性を製造工程から解説するとともに、最新の動向を紹介します。

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1. 合板

合板とは、丸太を大根のかつらむきのように薄くむいた板(単板、図1)を、木の繊維が直交するように互い違いに重ねて貼り合わせたものです。合板の代名詞のように使われているベニヤは、1枚1枚の単板のことを指します。

図1:単板の製造風景

図1:単板の製造風景

合板は、幅の広い面材を容易に得ることができます。繊維が直交しているために強度が高く、しかも均質で寸法も安定していることから、建築土木用材のほか、家具、楽器、船舶やスポーツ用品など、幅広く利用されています。建築材としては屋根の野地(のじ)板、壁や床の下地板によく使われ、特に壁や床では耐震性能を向上させる構造材料としても用途が拡大しています(図2)。コンクリートを打設する際の型枠も、合板の代表的な用途です。

図2:床の下地材として敷かれた合板

図2:床の下地材として敷かれた合板

合板の品質については、用途ごとにJAS規格が定められています(表1)。表の中で接着耐久性区分とあるのは、使用環境に応じた接着性能を規定したもので、性能が高いものから順に、特類、1類、2類と区分されます。特類は、屋外または常時、湿気にさらされる環境、1類は断続的に湿気にさらされる環境、2類は時々湿気にさらされる環境での使用を、それぞれ想定しています。

表1:JAS規格による合板の種類区分(農林水産省、合板の日本農林規格を基に筆者作成)
種類 接着耐久性区分 主な用途・特徴 
普通合板 1類、2類 下地材、家具、楽器など、一般的な用途で幅広く使われる 
コンクリート型枠用合板 1類 コンクリート打設時の型枠 
構造用合板 特類、1類 木造・木質構造建築物の構造耐力を確保するため、壁や 床などに使用 
化粧ばり構造用合板 特類、1類 構造用合板の表面に化粧単板を貼ったもの 
天然木化粧合板 1類、2類 普通合板の表面に天然木の単板を貼り、美観を高めたも の。住宅の内装や家具などに使われる  
特殊加工化粧合板 普通合板の表面に天然木以外の素材を貼ったり、木目模 様などを印刷加工したもの 

合板の原料には、かつては東南アジア産のラワン材が盛んに使われていました。しかし、資源の枯渇や熱帯林保護への配慮などから、最近は使用量が激減しており、その代替として針葉樹材への原料転換が進んでいます。特に最近10年ほどはスギ、カラマツ、ヒノキといった国産材の利用量が急増していて、現在は国内で製造される合板については、原料のほぼ8割を国産材が占めています。

2. LVL(単板積層材)

LVL(Laminated Veneer Lumber、単板積層材)とは、合板とよく似た材料で、丸太を薄くむいた単板を積層接着したものです。合板と異なるのは、接着時に単板の繊維方向が同じになるように積層することです。そのため、平行合板とも呼ばれます。単板を縦に継ぎ足すことによって、長いサイズの材料を製造できることもLVLの特徴の一つです(図3)。

図3:単板を縦に継ぎ足し、長さを出したLVL

図3:単板を縦に継ぎ足し、長さを出したLVL

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3. 集成材

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

4. CLT(直交集成板)

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