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ドライバの種類と正しい使い方:作業工具の基礎知識2

作業工具の基礎知識

更新日:2019年3月7日(初回投稿)
著者:芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 准教授 澤 武一

前回は、作業工具の種類を説明しました。今回は、ドライバについて詳しく解説します。ドライバは簡単に使用できる一方で、ねじが壊れやすく、正しく使うのは簡単ではありません。マイナスドライバとプラスドライバの種類と使い方をしっかり理解しましょう。

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1. マイナスドライバ

マイナスドライバとは、先端がマイナスの形になっているねじ回しです。マイナスドライバの種類と使用上の注意について説明します。

1:マイナスドライバの種類

マイナスドライバは、普通形と貫通形、普通級と強力級、丸軸と角軸の分類方法があります。

・普通形と貫通形

マイナスドライバは構造の違いによって、普通形と貫通形の2種類に分けることができます(図1)。

図1:マイナスドライバの普通形と貫通形

図1:マイナスドライバの普通形と貫通形(引用:JIS B 4609 ねじ回し-すり割り付きねじ用、1996年、P.2)

普通形は本体(金属部)と握り部(柄の部分)がピンで結合され、本体が握り部の途中までしかありません。貫通形は本体が握り部を貫通しており、本体が握り部の端部まで達しています。このため、貫通形は握り部の端面をハンマでたたき、ねじに衝撃を加え、緩めることができます。ただし、先端が摩耗しやすく、ドライバも損傷するため、推奨する使い方ではありません。構造上できるというだけです。普通形は本体が貫通していないので、握り部の端面をたたくことはできません。

・普通級と強力級

マイナスドライバは本体の太さによって、普通級と強力級の2種類に分けることができます。強力形は普通形よりも本体の太さが太く、回す力(モーメント)が大きくなります。普通級はH、強力級はNで表記されます。

・丸軸と角軸

マイナスドライバの本体には丸軸と角軸があり、角軸はスパナなどを使用することにより、大きなトルクで締め付け作業を行うことができます。

2:マイナスドライバの使用時の注意点

マイナスドライバは、ドライバの先端の幅がねじのすり割りの幅と一致するものを使用します。ドライバの先端の幅がねじのすり割りの幅より大きい場合は、ドライバの先端がすり割りに入らず、ねじを回すことができません。また、ドライバの先端の幅がねじのすり割りの幅よりも小さい場合は、ドライバの先端がすり割りに入り、ねじを回すことができます。しかし、ドライバの先端の幅がすり割りの幅よりも小さいと、十分な回転力を与えられないため、ドライバを回した際、ドライバの先端がすり割りから外れやすく、すり割りを損傷することになります。すり割りを損傷させる主因は、ドライバの先端の幅とすり割りの幅から生じる隙間がある状態で、回転させることです。マイナスドライバは、ドライバの先端の幅がねじのすり割りの幅よりも大きいものから順番に差し込んでいき、両者の幅が一致するものを探して使います。なお、マイナスドライバはドライバとねじの回転中心(軸中心)を一致させないと、回転力を効率よく伝えることができません(図2)。

図2:マイナスドライバの回転中心(軸中心)の合わせ方

図2:マイナスドライバの回転中心(軸中心)の合わせ方

2. プラスドライバ

プラスドライバとは、先端がプラスの形になっているねじ回しです。プラスドライバの種類、規格、ねじの十字穴の種類、使用上の注意について説明します。

1:プラスドライバの種類

プラスドライバには、普通形と貫通形、普通級と強力級の分類方法があります。

・普通形と貫通形

プラスドライバもマイナスドライバと同様に、普通形と貫通形の2種類があります(図3)。構造上、貫通形は握り部の端面をハンマでたたき、ねじに衝撃を加え、緩めるような使い方ができます。構造上できるというだけで推奨する使い方ではありません。普通形はできません。

図3:プラスドライバの普通形と貫通形

図3:プラスドライバの普通形と貫通形(引用:JIS B 4633 十字ねじ回し、1996年、P.2)

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