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ニューノーマル(新たな常態)に落とし穴はないか:職場の感染症対策の基礎知識4

職場の感染症対策の基礎知識

更新日:2021年2月18日(初回投稿)
著者:ミネルヴァベリタス株式会社 顧問 信州大学 特任教授 本田 茂樹

前回は、職場での感染症対策の基礎を解説しました。今回は、ニューノーマルと呼ばれる新しい常態の一つとして出てきた働き方に潜むリスクについて考えてみます。新型コロナウイルス感染症の流行が長期化する中、テレワークを導入する企業が増えています。もともとテレワークは、育児や介護を担う人が自宅で働くことができる、という働き方改革などを目的に取り入れられていました。それが、今回の流行では、人との接触を減らす感染症防止対策として導入されています。しかし、ニューノーマル(新たな常態)として新しい働き方を取り入れたものの、ある程度時間が経過することで、導入前には想定していなかった課題も見えてきました。そこに新しいリスクが生じているのであれば、そのままにせず、ここで解決策を考えましょう。

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1. 感染症対策としての新しい働き方~テレワークとは

テレワークは、ICT(情報通信技術)を活用することで可能となる、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方です。そのスタイルによって、在宅勤務、サテライトオフィス勤務、モバイルワークの3つに分類することができます(表1)。

表1:テレワークの働き方(日本テレワーク協会のウェブサイトを基に筆者作成)

表1:テレワークの働き方

2. そこにリスクはないか~実施して分かった在宅勤務の課題

今回の新型コロナウイルス感染症の流行において、オフィスで3つの密を避け、業務中の対人接触を避けるために、多くの企業がテレワークの1つである在宅勤務を取り入れています。在宅勤務には、人と人との接触機会を減らし、感染を抑制する効果があるとともに、満員電車のストレスから解放される、仕事を邪魔されることがなく集中できるなどのメリットがあります。しかし、必ずしも良いことばかりではなく、少なからず従業員の身体的健康や、精神的健康への影響、また、ITリテラシーの差による弊害や長時間労働のリスクなどが懸念されています。

1:従業員の身体的健康への影響
在宅勤務により通勤がなくなったことで、多くの場合、従業員の身体活動量が減ります。また、事務所で仕事をする場合は、他部門との打ち合わせで会議室に移動する、昼食のため外出する、複合機など事務機器のある場所に行くなどの行動が発生する一方、自宅ではそのような活動も大きく減少します。身体活動が不足すると消費エネルギーも下がり、肥満が起こりやすく、その状態が続けば生活習慣病にもつながりかねません。

2:従業員の精神的健康への影響
在宅勤務を行う際、同僚とのコミュニケーションは、電話でもメールでも行うことができます。しかし、そのコミュニケーションは、メールなどテキストベースのものに偏りがちです。それは、在宅勤務者同士、あるいは在宅勤務者と事務所勤務者の間では、今何をしているかがお互いに分からないため、電話で呼び出すことがためらわれるからです。

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3. リスクの回避を考える~明らかになった課題には早期に対応する

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