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営業に異動を命じられたら?Tech Note読者とキャリアコンサルタントの回答を紹介:製造業・建設業エンジニア キャリアお悩み相談室4

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Tech Note読者のキャリアに関する質問に回答する「製造業・建設業エンジニアキャリアお悩み相談室」。4回目では、未経験の職種への異動を命じられた際の悩みに、キャリア専門家の回答とTech Note読者のご意見を紹介します!

Q:会社の事業撤退によって、余儀なく職種転換を迫られています。エンジニアとしての経験しかありませんが、営業をやれという話になりました。エンジニアとして他社へ転職するのは、今の年齢では不安です。今の会社に残って営業をする場合に、エンジニアであったことが、どんな強みになり、どう役立つでしょうか?(40代 電子部品 プロセス設計)

回答者 日本アルテック株式会社 キャリア・コンサルタント 三上 知子

製造業のエンジニアに特化した人材紹介サービス、就職・転職支援サービス、求人サイト運営などを展開。転職希望者とじっくり向き合い、中長期的にコンサルティングを行うのが特徴。

A1:会社員なら誰の身にも起きうる事態

エンジニアとして真面目に仕事に向き合う日々。そこへ事業撤退と同時に職種転換の打診という突然の通告は、驚きと同時に心情的にも受け入れがたいものです。自分のあずかり知らぬところで話が進み、決定事項として通知されるような状況は、ご自身にとって不本意なことだと思います。

とはいえ企業側としては、時代や市場の変化に伴い、求められる技術の移り変わりに柔軟に対応することが、会社存続のために必要だと考えています。会社規模や事業年数にかかわらず、事業方針の転換、他企業・他業種との統合・合併など、いつでも起こりうることなのです。

「やりたいことをやらせてもらえないなら辞めてしまおう」と決断するその前に、まず職種転換による異動に応じた場合のキャリアについて考えてみましょう。

A2:キャリアチェンジした場合の技術力の生かし方

それでは、技術者としての知識を、どのように生かせばよいのでしょうか。まずはTech Note読者の方から寄せられた回答を見てみましょう。

以前メーカーでエンジニアとして働いていたときに、営業のお手伝いをしていました。お客様からの質問や要望、クレーム内容などを的確に把握し、改善につなげるためには、エンジニアとしての知識や経験が不可欠です。営業現場においてもエンジニア経験は強みになると感じました。また、購入を検討されているお客様への営業では、自社製品の特長や仕様、性能などが、お客様のニーズとどれだけ合致しているのかを具体的に説明する必要があります。エンジニアのスキルはこの点でも大いに役立ったと思います。

 エンジニアとして製品知識を十分持っておられるのでしょうから、これが何よりも強みになります。顧客要望には技術的に見れば矛盾したような話も多く、要望と予算に大きな隔たりがあることも珍しくありません。そのような中で、エンジニアなら当たり前のことでも相手の知識に合わせて説明していけば、おのずとお客様の信頼も得られます。

 これまでの営業では、顧客の発注指示どおりに納品することを第一に考えていたため在庫確保に奔走していましたが、技術知識を生かした営業手法を取り入れ、利用目的をヒアリングすることで要求を満たす最適な製品を提案、必要に応じた数量を納品することができるようになりました。また、最近ではエンジニア時代に得た製品知識を伝えるため営業メンバー向けの勉強会を開催するなど、メンバー間のコミュニケーションアップにも役立っています。

同様の経験をされた読者の方からも、異口同音の回答が寄せられました。エンジニアとして培った知識・経験は、自社製品の特性を的確に把握し、第三者へ説明できることが何よりの強みです。顧客がどのような目的で自社製品の利用を考えているのかを詳細に知ることで、より具体的な提案につながります。またクレームへの対応策等アフターフォローの体制を打ち立てることができます。

また、開発の第一線ではないものの、これまでとは異なる立場で自社商品と関わる喜びもあるかもしれません。

技術も営業も仕事の本質は変わりません。私も同じ境遇になり、技術営業としてスキルを生かす道を見つけました。技術系のお客様には喜んでもらえております。ご自分のスキルを生かして、今までの方がされていない営業をされることがよいと思います。

技術職ではありませんが、職種をまたいでの異動経験者です。営業として常にトップセールスランキングに名を連ねてきましたが、新卒採用のテコ入れを機に採用部門のマネジャーに就任しました。社会経験の乏しい学生を相手に自社の魅力をアピールし入社意欲を高め、いかに優秀な人材を獲得できるか。取り組めば取り組むほど、職種は違えど本質的な部分は変わらないものだと実感しています。

これら読者の方からの回答のように、自社企業、自社製品に対して感じる魅力や愛着に、これまでとは違う立ち位置で向き合い、ご自身の本質的な「仕事に対する姿勢」に気付くことができるかもしれません。

一方で、熟考の末に転職の道を選択する方もいると思います。実績を武器に転職し、エンジニアとしてのキャリアを続ける道もあるでしょう。新たな環境で新たな製品と向き合うことになりますね。しかし、ここで留意したいのは「転職理由」です。転職した企業でまた同じ事態になる可能性もあります。心情的な不平不満などが前面に出てしまうと、採用側は「当社に入っても同じ事態があればまた転職する人」と感じるでしょう。

転職を検討される方は、マイナス点になってしまう消極的なものではなく、前向きな転職理由を見つけましょう。会社に残ったとしても、その後の事業展開次第では技術職復帰の可能性もあるのですから。

A3:キャリアプランを考える良い機会と捉えよう

会社への思いや製品への思い、仕事への向き合い方や今後のキャリアに対する考え方は人それぞれです。結婚や子供の誕生、マイホーム購入などのライフステージによって、優先度が変わることもあります。

選択肢は1つではなく、どの選択も間違いとは言い切れません。どのような事態に遭遇しても一時的な感情で判断せず、「これまでのキャリアを振り返り、今後のプランを考える機会を得た」と捉えて次の行動を決めましょう。

この際、事態を客観的に捉える視点も必要です。利害関係のない友人に相談するなど、角度を変えて考えてみるのも1つ。長期的な視野を持って今後のキャリアプランに向き合うことをお勧めします。

次回は、「自分のスキルレベルが分からない」というお悩みに対する回答をご紹介します。お楽しみに!


ご自身のキャリアやスキルについて、悩んでいること、迷っていること、誰かに聞いてみたいことはありませんか? 多く寄せられる内容や興味深い内容は、このコーナーで、回答や意見を募集します! 

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