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センサーで動きを分析して素早く上達!スマホ連携スポーツ用品:今さら聞けないIoTキーワード7

センサーで動きを分析して素早く上達!スマホ連携スポーツ用品:今さら聞けないIoTキーワード7

健康維持やストレス発散にも効果のあるスポーツを、趣味で楽しんでいる人は多いでしょう。最初は健康のために始めたスポーツも、続けるほどに奥深さを知り、もっと上達したいと思うことがあるかもしれません。

そんなとき、これまでは本や映像を見るのが一般的でした。しかし今なら、スマートフォンと連携するスポーツ用品がおすすめです。例えば、ゴルフクラブやテニスラケットなどの用具に装着できるセンサー搭載型のデバイスは、連携するスマートフォンでスイングの動きを確認することが可能。一人では難しかった自身の弱点を客観的に分析でき、スポーツの上達に役立てられます。

今回は、個人でも手軽に導入できるスマホ連携スポーツ用品について解説していきます。

1. 各種センサーでデータを取得し、スマホアプリで可視化

プロスポーツの世界では、古くからビデオカメラを活用して、映像による試合やフォームの分析が行われてきました。しかしこれには高価な機材が必要で、なおかつ分析には時間がかかるため、スポーツを趣味で楽しむ個人には手が届かない存在でした。

一方、健康管理のために個人が手軽に導入できるスマホ連携デバイスとしては、ウェアラブル活動量計が人気となっています。ですが、ウェアラブル活動量計では、運動時間や消費カロリー、走行距離などは計測できても、個別のスポーツを分析することはできません。

そこで登場したのが、活動量計と同様にセンサーを搭載し、Bluetoothでスマートフォンと連携するスポーツ用品です。普段から使用している用具に装着し、いつもどおりに練習するだけで、各種センサーでさまざまなデータを取得します。スマートフォンの専用アプリでフォームなどの分析ができるほか、過去データとの比較もでき、自分の弱点を把握して改善に役立てることが可能です。

スマホ連携スポーツ用品は、各競技に応じた製品が提供されています。それでは、日本のメーカーが販売するスマホ連携スポーツ用品を3つ紹介しましょう。

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2. ゴルフ・テニス・スノーボード向けのスマホ連携スポーツ用品

ゴルフのスイングを解析できる「M-Tracer For Golf」(エプソン)

2014年4月に発売されたM-Tracer For Golfは、ゴルフクラブのグリップ付近に取り付けて、普段どおり練習するだけでスイングのデータを取得可能。エプソン独自の高性能センサーと解析技術により、スマートフォンアプリで360度からスイングを確認し、改善点を見つけることができます。

過去データと比較して習熟度を確認することも可能。また、プリセットされている上級者データとの比較も行えます。重量はわずか15gと軽量で、練習の邪魔になりません。さらに、2015年6月発売された最新製品の「MT500GP」では、パターに取り付けてパッティングを解析することも可能になっています。

M-Tracer For Golf

「M-Tracer For Golf」 (引用:News2u 

テニスのショットを分析できる「Smart Tennis Sensor」(ソニー)

2014年5月にソニーが発売したのは、テニス用のセンサーデバイスです。テニスラケットのグリップエンド部に装着できる直径31.3mm、重量8gの小型軽量のセンサーとなっていて、連携するスマートフォンアプリでショットを即時に分析可能。従来のセンシング技術に加え、音響解析を応用した振動解析技術により、ボールを捉えた位置やボールの回転、速度などのデータを可視化して確認できるのが特長です。

また、プレイの様子を動画で撮影すれば、可視化されたデータと重ねて再生することもできます。テニスの仲間やコーチにデータを共有する機能も備えているため、アドバイスをもらいながら、ショットを上達させることができます。なお、発売当初は装着できるテニスラケットが一部製品に限られていましたが、アタッチメントの改良により、対応できるテニスラケットが拡大しています。

Smart Tennis Sensor

「Smart Tennis Sensor」(引用:PR TIMES 

スノーボード用バインディング「SNOW-1」(Cerevo)

ハードウェアスタートアップのCerevoは、スマホ連携スポーツ用品のブランド「XON」を展開しています。その第1弾として、2015年12月に発売されたのがSNOW-1です。スノーボードの滑走データを記録して、スマートフォンアプリで可視化し、自身の滑りを分析することができます。

スピードや加速度はもちろん、スノーボードにおいて重要な体重移動やボードの反り具合も計測できるのが特長。また、撮影した動画に可視化されたデータを重ね合わせて再生できるほか、スマートフォンのGPS機能を利用して、地図上に滑走ルートとデータをマッピングして確認することも可能です。つま先とかかと部分にはLEDを搭載しており、LEDを点灯させて滑走を演出する機能も備えています。

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3. 普及の鍵は、誰でも簡単に操作できること

今回取り上げたスマホ連携スポーツ用品は、小型軽量で用具に装着しやすい、または用具と一体化した製品となっており、普段どおりにプレイしながらも手軽に分析が行えます。価格は数万円程度とやや値は張るものの、趣味でスポーツを楽しむ個人でも導入可能なものとなっています。

今後は、学生などのアマチュアスポーツでも、スマホ連携スポーツ用品の活用が進んでいくと思われます。しかし、普及のためには、スポーツ指導者によるIT活用への理解と習得が欠かせません。メーカーにとっては、いかに分かりやすく、操作しやすい製品に仕上げるかが課題となるでしょう。

いずれ、スマホ連携スポーツ用品などのITをフル活用した高校野球チームが甲子園で優勝する、あるいは東京オリンピックの舞台で活躍するといったことが起こるかもしれません。ぜひ注目しておきたいところです。

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