メニュー

静電容量方式タッチパネル世界市場2015

ポイント

  • 2015年の世界市場は前年比108.0%の17億7,200万枚と予測、成長率鈍化が鮮明に
  • ミドル・ローエンドのスマートフォン向けタッチパネルはGF1需要が拡大と予測
  • インセルやOCTAの開発・生産が本格化し、採用領域が拡大

調査会社の矢野経済研究所は、2015年5月に静電容量方式タッチパネル及びその部材の世界市場の調査結果を発表しました。

市場の概況

2015 年の静電容量方式タッチパネル世界市場は、先進国を中心にしたスマートフォン・タブレット端末市場の伸び率鈍化により、メーカー出荷数量ベースで前年比108.0%の17億7,200万枚と予測されています。一方、市場規模は、中国やインドなどの新興国でスマートフォン市場が依然高い成長を続けているため、2015 年以降も拡大が予想されています。

また、アウトセルタイプのタッチパネル構造の状況をみると、フィルムセンサーは GFF(カバーガラス+片面ITOフィルム2 枚)が、ガラスセンサーは G2(OGS:One Glass Solution)が主流となっており、今後、23μmのITOフィルムを使用したウルトラスリム GFF量産の本格化が予測されています。ミドル・ローエンドのスマートフォン端末向けには GF1(カバーガラス+片面ITO フィルム1 枚)の採用も広がる可能性が高くなっています。

一方ガラスセンサー市場は、タッチ機能付きディスプレイのノート PC 市場縮小や中国新興 OGS メーカー増加による価格下落が進み、縮小傾向にあります。

図1.静電容量方式タッチパネル 用途別構造別世界市場シェア予測

注目すべき動向

ミドル・ローエンドのスマートフォン市場が拡大

中国新興スマートフォンメーカーは、低価格で品質も確保できるミドル・ローエンドのスマートフォン端末を相次いで上市し、新興国を中心にスマートフォン市場でのシェアを高めています。こうした中、日本や韓国、台湾、中国のタッチパネル部材メーカー各社は、中国新興スマートフォンメーカーのミドル・ローエンド端末への採用拡大に注力しています。

インセル・オンセルの採用拡大が加速

2015 年は、インセル・オンセルなどのタッチ機能内蔵型ディスプレイの市場拡大が加速する見込みです。ディスプレイメーカー各社は、ディスプレイ本体へのタッチ機能の搭載を進めています。特にインセルの場合、すでに参入ディスプレイメーカー数の増加により低価格化が進んでおり、従来はハイエンドのスマートフォン端末を中心に採用されてきたインセルが、ハイエンドからミドルエンドの端末にまで徐々に採用領域を広げています。

アウトセルは曲げ加工対応や、ディスプレイメーカーとの協業も選択肢に

静電容量方式タッチパネル市場はコモディティ化しつつあります。そこで、アウトセル部材メーカーは、Bended(曲げ加工)対応のタッチセンサーを開発するなど、顧客ニーズに応えることで更なる成長を目指しているところもあります。ガラスセンサーメーカーがディスプレイメーカーと協業し、一部ITO成膜・パターンニング工程を担うという動きも出ています。

出典:矢野経済研究所 ニュースリリース

ピックアップ記事

tags