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工業用PETフィルム市場2015

ポイント

  • 2015年の工業用PETフィルム市場規模は590,390t、
    日本メーカーのシェアは42.5%、前年比100.8%の見込み
  • 2015年の市場の構成比は、光学用が46.5%、一般産業用が53.5%の見込み
  • 地域別では中国・台湾で設備投資が続く一方で、日本、韓国では生産拠点再編の動きも

調査会社の矢野経済研究所は、2015年8月31日に工業用PETフィルム市場の調査結果を発表しました。

市場概況

高機能フィルムのベースとして使用される工業用PETフィルムの市場規模は、日本、韓国、台湾の主要メーカーの出荷数量ベースで2013年61.1万t、2014年60.5万tと推移し、2015年は59.0万tと推計されています。

工業用PETフィルムは、光学部材及び副資材用(以下、光学用)と一般産業用に大別されます。

光学用PETフィルムには、LCDバックライト部材やタッチパネル部材のベースフィルム、それらの生産プロセスで使用される保護フィルムやリリースフィルムが含まれます。市場が立ち上がった2000年代初頭は、ほぼ100%が日本メーカーから供給されていました。しかし2005~2006年頃に韓国メーカー、2009年には台湾メーカーが参入し、その後はコモディティ化、低価格化とともに日本メーカーのシェアは縮小し、2015年には40.3%となる見込みです。

一般産業用フィルムには、太陽電池バックシート、電気・電子、粘着・離型、グラフィック、イメージング、加飾などに使われるフィルムが含まれます。電気・電子関連は、東レなど工業・産業用PETフィルムでの展開が長い日本メーカーが高シェアを確保しています。一方、粘着・離型や加飾、ウィンドウフィルムなどは、東洋紡など包装用途でのシェアが高い日本メーカーや、韓国メーカーなどが得意とする傾向にあります。

市場規模は、光学用が2013年29.0万t、2014年29.3万t、2015年27.5万t、一般産業用が2013年32.1万t、2014年31.3万t、2015年31.6万tとなっています(2015年は見込み値)。

注目すべき動向

生産体制の再編を進めるPETフィルムメーカー
工業用PETフィルム市場は、光学用の需要に牽引され成長してきましたが、LCD関連フィルムの低価格化やスマートフォン、タブレット端末の台数伸び悩みなどにより、光学用需要そのものが伸び悩む傾向にあります。そのためPETフィルムメーカーの中には、一般産業用での需要取り込みに注力するなど、生産体制を再編するところも出てきました。

ディスプレイ以外の一般産業・工業分野は、一つ一つの規模が小さいため、ディスプレイに替わる分野にはなりえないとされていましたが、2015年の日本、韓国、台湾の主要PETフィルムメーカーの出荷量のうち約50%強が一般産業分野となる見込みです。

地域別PETフィルム生産能力の動向

2014年以降、日本や韓国ではPETフィルムの供給過剰を抑えるため、生産設備を整理し、採算性の低い拠点の閉鎖に踏み切るメーカーも出てきました。主要PETフィルムメーカーの生産能力を見ると、日本国内では2013年の333,400t/年から2016年には303,400t/年、韓国国内では2013年の495,000t/年から2016年には453,000t/年まで縮小する見通しです。

一方で、中国や台湾のPETフィルムメーカーは、中国で光学用PETフィルム需要が伸びていることを背景に能力増強に動きました。主要PETフィルムメーカーの生産能力を見ると、中国・台湾国内では2013年の325,200t/年から2016年には386,000t年と拡大する見通しです。

各社の生産設備の増強及び統廃合の結果、主要(日本、韓国、台湾、中国)メーカーによるPETフィルムの生産能力は2015年末には1,612,400t/年(前年比101.2%)となる見込みです。

工業用PETフィルム市場_R

注1. 主要(日本、韓国、台湾、中国)メーカーの生産能力ベース
注2. 2015年は見込み値、2016年は予測値
注3. 光学用(光学部材及び副資材用)及び一般産業用、包装用等で使われるPETフィルムを対象

出典:矢野経済研究所 ニュースリリース

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