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健康食品・医薬品・化粧品 受託製造市場2015

ポイント

  • 2014年度の健康食品受託製造市場規模は、前年度比0.6%増の1,415億2,000万円の見込み
  • 2014年度の医薬品受託製造市場規模は、前年度比6.2%増の3,080億円、
    特許切れの新規長期収載品、ジェネリック市場の伸長で、今後も安定的な推移を予測
  • 2015年度の化粧品受託製造市場規模は、前年度比2.7%増の2,338億円、
    2019年度には、2014年度比12.9%増の2,570億円になると予測

調査会社の矢野経済研究所は、2015年8月19日に健康食品、7月15日に医薬品、7月10日に化粧品の受託製造市場の調査結果を発表しました。今回は、この3市場をコンパクトに解説します。

健康食品

市場概況

2013年度の国内受託製造市場規模(事業者売上高ベース)は、前年度比3.3%増の1,407億円、2014年度は同0.6%増の1,415億2,000万円となる見込みです。2014年度が前年度比微増と見込まれる要因としては、消費税増税の駆け込み需要の反動に加え、消費の回復が想定よりも時間がかかったことが挙げられます。また、機能性表示食品制度が2015年4月から開始される前に、健康食品販売会社各社が既存商品のリニューアルや新商品の投入を控えたことなども背景にあります。

注目すべき動向

今回は、製造を委託する健康食品販売会社の動向を見ていきます。2015年4月から開始された機能性表示食品制度に関して、5~6月に健康食品販売会社へアンケート調査が実施されました。結果からの考察では、健康食品市場において、制度は追い風になるとの見方が強いものの、届出先発組企業の状況を見た上で展開を検討する会社が多いと見られています。一方で、追い風に対し、遅れを取りたくないとの反応も強く、実際には2015年末から2016年にかけての機能性表示食品の商品化を目指す会社が多いと推察されています。

健康食品受託製造市場_R
図1:健康食品受託製造市場規模推移

注1. 健康食品受託製造企業の事業者売上高ベース
注2. (見込)は見込値
注3. 本調査における健康食品とは、機能性を訴求した食品であり、かつその形状が錠剤、カプセル、粉末、ミニドリンクタイプ 等の商品を対象とする。

医薬品

市場概況

2013年度の国内受託製造市場規模は、前年度比5.5%増の2,900億円と推計されています。長期収載品(特許の切れた先発医薬品)の市場縮小による影響があった一方で、ジェネリック医薬品市場の拡大に伴う共同開発によって、受託製造は増えました。

2014年度以降も同様の傾向は続き、市場規模は前年度比6.2%増の3,080 億円となる見込みです。

注目すべき動向

医薬品受託製造企業の多くがCMO(Contract Manufacturing Organization:医薬品受託製造企業)からCDMO(Contract Development & Manufacturing Organization:医薬品開発受託製造企業)への展開を目指し、製剤開発部門の強化に取り組んでいます。企業として付加価値の向上を図るとともに製剤開発から受託製造までの一貫受注の拡大を狙うと考えられています。

2005年の改正薬事法施行以降、市場は順調に拡大し、参入企業の多数が売上成長を果たしてきました。しかし、今後は市場の安定的な推移が予測される中で、本格的な競争が激化し、市場からの撤退や淘汰を余儀なくされる製造受託企業が現れるなど、激動の時代に突入するものと考えられています。

医薬品受託製造市場_R
図2:医薬品製造受託市場規模推移

注4. 医薬品製造受託企業の製造受託売上高ベース
注5. (見込)は見込み値

化粧品

市場概況

2014年度の国内受託製造市場規模(事業者売上高ベース)は、前年度比3.7%増の2,277億円となりました。順調に拡大している要因としては、化粧品ブランドメーカーの製造のアウトソーシング化や異業種企業の化粧品市場への新規参入が続いていることが挙げられます。また、活発な新製品・リニューアル品の投入や訪日外国人観光客によるインバウンド需要の拡大が、国内の化粧品市場を活性化していることも背景にあります。

今後も市場全体としては拡大基調で推移すると考えられています。2015年度の市場規模は前年度比2.7%増の2,338億円、2019年度には2014年度比12.9%の2,570億円になると予測されています。

注目すべき動向

アジア諸国において化粧品受託製造事業者は、現地ローカルメーカーや外資系メーカー向けの半製品、完成品の受託案件獲得に注力しています。海外拠点での受託製造を手掛けるために、欧米などのグローバルな規制に適合・対応するISO22716(化粧品GMP、Good Manufacturing Practice:適性製造基準)の認証取得や、米国FDA(Food and Drug Administration)の定める医薬品の製造管理および品質管理に関する基準であるcGMP(current GMP)に適応可能な工場設備に対応する動きも進んでいます。

化粧品受託製造市場_R
図3:化粧品受託製造の市場規模推移と予測

注6. 化粧品受託製造事業者の売上高ベース
注7. (予測)は予測値

出典:矢野経済研究所 ニュースリリース

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