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人材ビジネス市場2015

ポイント

  • 2014年度の人材派遣業市場は、前年度比105.0%の3兆7,701億円と推計、増加に転じる
  • 2014年度の人材紹介業市場は、前年度比118.6%の1,850億円、5年連続の拡大
  • 2014年度の再就職支援業市場は、前年度比86.8%の269億円、2桁減

調査会社の矢野経済研究所は、2015年10月19日に人材ビジネス市場の調査結果を発表しました。
人材ビジネス市場とは、一般労働者派遣業(人材派遣業)、人材紹介業、再就職支援業、技術者派遣ビジネス、営業・販売支援人材ビジネス、求人情報サービス、製造派遣・請負ビジネス、医療人材サービス、グローバル人材紹介業の9分野を対象とします。ここでは一般労働者派遣業(人材派遣業)、人材紹介業、再就職支援業の主要3分野を分析します。

市場動向と予測

人材派遣業

2014年度の市場規模は前年度比105.0%の3兆7,701億円でした。同市場は好景気を背景に売り手市場、採用難、派遣労働者の時給単価の上昇が続いています。企業における正社員採用意欲も依然として盛んで、派遣スタッフのなり手が減るとともに、派遣スタッフ不足を起因とした受注の取りこぼしも生じています。

 2015年度の同市場規模は前年度比103.4%の3兆9,000億円と予測されています。好景気の継続に加えて、企業の人材ニーズ、派遣稼動者数も順調に拡大を続けていますが、勢いは2014年度の方があったことなどを踏まえ、伸び幅は若干鈍化すると予測されています。

改正労働者派遣法が2015年9月に施行され、専門26業務と自由化業務の区分が撤廃され、自由化業務で最長3年となっていた派遣労働者の受け入れ期間制限が両業務で廃止されました。これにより雇用の流動化が進むことが期待されています。派遣先企業にとっては利便性が高まり、全体として人材派遣に対する需要が高まるという期待感もあります。ただ、いずれにおいても、人材確保が引き続き業界最大の課題と考えられています。

人材ビジネス市場1_R

注1. 2013年度までは、厚生労働省の平成25年度労働者派遣事業報告書の「一般労働者派遣事業所」の売上高より引用 (「特定労働者派遣事業所」を除く)、2014年度は矢野経済研究所の推計値、2015年度は同じく予測値
注2. 事業者売上高ベース

人材紹介業

2014年度の市場規模は前年度比118.6%の1,850億円でした。2014年度も引き続き景気が回復傾向にあり、人材需要は活発に推移しました。特に、ITエンジニアなどの技術者や、グローバル人材などを中心に、求人が引き続き活発でした。

 また、採用難を背景にした紹介手数料率の上昇やハイスペックな人材の需要増により、紹介手数料の単価が上昇し、採用手段としての人材紹介サービスがさらに普及しました。

 2015年度の同市場規模は、人材需要が引き続き高水準を維持する見通しにあることから、前年度比110.3%の2,040億円と予測されています。近年、高収益が見込めるハイスペック人材の需要増に加えて、雇用維持型から労働移動型へ就業モデルのシフトが国主導で進められ、これまで動きのなかった30代~40代のミドルシニア層の流動化機運が高まっています。

人材ビジネス市場2_R

注3. ホワイトカラー職種の人材紹介業を対象とする。
注4. 事業者売上高ベース
注5. 2015年度は予測値

再就職支援(アウトプレースメント)業

2014年度の市場規模は、前年度比86.8%の269億円でした。背景には景気が回復した2013年度以降、大型委託案件が減少するとともに、中長期的な労働力不足に対応した企業の求人意欲も依然として高いことがあります。

2015年度の同市場規模は、前年度比88.5%減の238億円と予測されています。2015年度上半期も、引き続き前年度とほぼ同様の傾向で推移していることから、2桁減の縮小が予測されています。現状を踏まえ、再就職支援事業者は、在籍社員の活性化を目的としたキャリア研修サービスや、組織・人事コンサルティングなどの周辺サービスに注力するようになっています。

人材ビジネス市場3_R

注6. 事業者売上高ベース
注7. 2015年度は予測値

出典:矢野経済研究所 ニュースリリース

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