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車載用モータ世界市場2016:市場レポート

調査会社の矢野経済研究所は、2016年9月6日に車載用モータ世界市場について、調査結果を発表しました。

ポイント

  • 2015年の世界市場規模は約28億5,900万個
  • 2020年には約36億3,200万個、2025年には約44億600万個に拡大と予測
  • ボディ領域のモータが全体の73.5%で、次世代自動車領域は2025年には1.8%に拡大と予測

市場概況

2020年に向け米国や中国を含む各国で燃費規制の厳格化が進んでいます。これに対応するため、次世代自動車の普及や、燃費改善技術の積極的な採用が世界的に進められ、車載モータの新たな需要が広がっています。こうした中、2015年の車載モータ世界市場規模は約28億5,900万個であり、2020年には約36億3,200万個、2025年には約44億600万個まで大きく伸長すると予測されています。

車載モータの搭載領域別動向と予測

本調査では、車載モータをパワートレイン、シャシ、ボディ、次世代自動車システムという4つの領域に分けて分析しました。近年では次世代自動車の普及も進んでいるものの、燃費改善のために、内燃機関車でも構成部品の電動化が進展しています。

パワートレイン領域

パワートレイン領域では、電動可変バルブや、電動オイルポンプ、電動ウォーターポンプなどの需要増が見込まれます。特に電動オイルポンプは、今後コースティングやセーリングといった機能を搭載した車両が普及していけば、急なシフトチェンジなどに対応するためAT(Automatic Transmission)車やCVT(Continuous Variable Transmission)車で不可欠となります。また、DCT(Dual Clutch Transmission)車やAMT(Automated Manual Transmission)車ではアイドルストップ時の対応も含めてクラッチ・ギアアクチュエータに電動オイルポンプが使用される事例も増加しています。

シャシ領域

シャシ領域では、エンジン負荷低減に繋がる電動パワーステアリングが急速に普及し、モータによって直接ブレーキキャリパを作動させる電動パーキングブレーキが増加傾向にあります。負圧の供給をサポートする電動バキュームポンプが普及しているほか、近年では、内燃機関車でも倍力装置を電動化する電動ブレーキの搭載事例があります。さらには後輪操舵システムについても各社が開発を公表しており、今後の普及が期待されます。

ボディ領域

ボディ領域に関しては、特に新興国市場で搭載拡大が期待できます。新興国市場では、コスト制約などから電装品の装備は普及段階です。また、ボディ領域はパワーウィンドウやドアロック、ドアミラー、エアコンダンパなどの1台あたりに多数のモータが使用されます。そのため、車両当たりの搭載個数の増加と合わせて、急増する新興国での自動車生産台数が、ボディ領域に搭載される車載モータの市場拡大を大きく後押しすると考えられます。

次世代自動車システム領域

次世代自動車を構成する主機モータ、コンプレッサ、電動ウォーターポンプ、油圧供給や潤滑、電動オイルポンプといった部品にモータが使用されます。一方で、スタータやオルタネータが省略され、エンジンの搭載が不要になるのでパワートレイン領域で多数のモータが不要になります。そのため、ハイブリッド車が多い現状ではパワートレイン領域のモータは増加傾向であるが、今後電気自動車の比率が増加していけば、モータの搭載個数は減少に転じる可能性もあります。

車載モータのシステム領域別世界市場予測

注1:車両生産台数ベース
注2:予測)は予測値
注3:各システム領域に該当するモータアプリケーションは次のとおり
パワートレイン領域
スタータ、オルタネータ、ラジエータ冷却ファン、フューエルポンプ、電子制御スロットル、電動 EGR バルブ、電動可変バルブ(タイミング・リフト)、電動タンブルコントロールバルブ、電動サーモスタッド、エンジン冷却用電動ウォーターポンプ、ターボ・EGR冷却用電動ウォーターポンプ、DCT/AMTのクラッチアクチュエータ、AT/CVT用電動オイルポンプ(アイドルストップ車)
シャシ領域
電子制御ブレーキ(ABS・TRC・ESC)、電動パワーステアリング、電動油圧パワーステアリング、電動ステアリングロック、ブレーキ用電動バキュームポンプ、電子制御式ギア比可変ステアリング、電動ブレーキ、電動パーキングブレーキ、電子制御サスペンション、後輪操舵システム、電動アクティブスタビライザ、電動4WD
ボディ領域
ミラー、ドアロック、パワーウィンドウ、ワイパー/リアワイパー、ウォッシャ、メータ、エアコン関連(ブロア・ダンパ・ルーバ)、パワーシート、アジャスタブルペダル、パワースライドドア、イージークローザ、ヘッドライト光軸調整(レベリング・スイブル(AFS))、ヘッドライトクリーナ、シート空調システム、空気清浄機ブロア、電動プリテンショナ(シートベルト)、電動アクティブヘッドレスト、電動チルト・テレスコピックステアリング、電動シェード(リア・リアドア)、サンルーフ、電動グリルシャッター、電動スポイラー、電動フューエルリッドオープナー
次世代自動車システム領域
主機モータ、電動コンプレッサ、電動ウォーターポンプ(エンジン冷却用・暖房用・モータ・インバータ冷却用・バッテリ温度管理用)、電動オイルポンプ(トランスミッション油圧保持・潤滑用、モータ冷却用)、バッテリ冷却ファン

出典:矢野経済研究所プレスリリース

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