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無人搬送車市場2016:市場レポート

調査会社の矢野経済研究所は、2016年10月13日に無人搬送車市場について、調査結果を発表しました。

ポイント

  • 2015年度の無人搬送車市場規模は、前年度比22.3%増の94億2,700万円
  • 無人搬送車新規需要開拓には、用途に応じた安全対策がカギに
  • 2019年度の市場規模を112億9,000万円と予測

無人搬送車とは?

無人搬送車とは、レールを敷設しない無軌道式の無人搬送車を指します。

市場概要

国内の無人搬送車(以下AGV)市場規模は、景気回復とともに拡大する傾向にあり、2015年度は前年度比22.3%増の94億2,700万円で、2016年度も前年度比8.8%増の102億5,700万円の見込みです。(図1参照)また、需要用途別に2015年度のAGV市場を見ると、自動車や食品・飲料、医薬品などのFA(Factory Automation)向けが全体の90%程度と、需要を支えています。

注目すべき動向

5つに分類できる AGVメーカーの事業への取り組み

AGV市場への参入メーカーを、基本的な事業の取り組み指向から判断します。システム指向、オーダメイド指向、量産指向、地場・特定用途指向、新規需要開拓指向の5タイプに分類できます。いずれのタイプのAGVメーカーにおいても、いかに機能を高め、用途を拡大しユーザーを増やしていくかが最終的に問われます。特に用途を限定する地場・特定用途指向タイプや、これまでに無い機能を採用する新規需要開拓タイプのAGVメーカーの市場展開が、これからのAGV需要拡大の契機となる可能性が高いです。

大きな変化はない要素技術

AGVの誘導方式では、磁気誘導方式が最も幅広く採用されており、この傾向は近年大きな変化はありません。また、蓄電池の種類では、リチウムイオン二次電池ではなく、鉛蓄電池で十分というメーカーも存在します。ただ、ユーザーの使用条件や要望により、誘導方式や蓄電池が選択される側面もあります。新製品や新規参入メーカーでは、新技術を積極的に採用する動きもあります。しかし、市場全体で新たな技術に移行するという傾向は見えてきていません。

製造現場(FA 向け)以外では、安全対策も必要

今後のAGV需要拡大のカギを握るのは、未導入の新規ユーザー開拓です。これまではFA向けが主流でした。新たな用途として、物流・倉庫向けや小売業向けに期待が集まります。ただし、これらの新規ユーザーは、AGVの使用経験がないため、どのように応用させるかの判断が困難です。製造現場(FA向け)以外へAGVの応用を広げるためには、AGVの性能向上とともにその使用環境に合った安全対策が求められます。

将来予測

国内のAGV市場規模は、2017年度以降も伸び率こそ低下するものの、拡大傾向と予測されます。これを支えるのはFA向け以外の新規需要で、AGVメーカーの需要開拓が少しずつ顕在化します。数字だけでは判断できない需要構造の変化が顕在化し、新規需要が徐々に立ち上がることで、2019年度のAGV市場規模は112億9,000万円になると予測されています。

AGVはその用途拡大の過程で、限られた空間で限られた人が使用する使用環境を打破することが求められます。そのためには一つ一つ普及への課題を克服した上で新たな提案が必要です。そして、少しずつ人の生活環境に入り込むことで用途の拡大も進み、最終的にはAGVの枠を超えたサービスロボットに進化していきます。AGV用途拡大の第一歩は、製造現場ではない需要を開拓することです。そのためには、AGVメーカーからのユーザーへの積極的な働きかけと採用現場に即したメリットのある提案が必要です。

無人搬送車市場規模推移と予測650_z

注1:メーカー出荷額ベース
注2:2016年は見込み値、2017年以降は予測値
注3:レールを敷設しない無軌道式のAGVを対象とし、荷物積載タイプや荷物牽引タイプのAGVとともに、無人フォークリフト(AGF)も含む。また、AGV単体の他、搬送システムの一部構成機器や駆動キットなどで利用されるAGVも対象とする。有軌道式AGVは含まない

出典:矢野経済研究所プレスリリース

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