航空機が国際運航で排出するCO2は、人類の活動におけるCO2排出の約2%といわれています。しかし、上空に直接的にCO2を放出し、その利用量は増加する傾向にあります。そのため、航空機分野でも、国際的なCO2削減の実施が進められています。ただし、自動車分野における電動化のような明確な方法はありません。空を飛ぶという極限的な技術を達成した航空機にとって、その技術を変更するのは容易ではありません。本連載では、航空分野におけるカーボンニュートラルの方法を基礎から整理して解説します。第1回は、国連の専門機関であるICAO(国際民間航空機関)におけるCO2削減計画を取り上げます。