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汚れの知識:掃除学の基礎知識2

掃除学の基礎知識

更新日:2019年9月5日(初回投稿)
著者:クリーンプロデューサー 兼 ベスト株式会社 代表取締役 植木 照夫

掃除方法を決めるときは、「どんな汚れ?」が、「どこに?」あるのかを理解して、「何を使って?」、「どのように?」掃除をするのかを考える。それを論理的に表したものが掃除の方程式であることを第1回でお話しました。掃除の方程式は、掃除方法決定=現状分析×作業法となります。始めに行うことは「どんな汚れ?」であるのかの現状の分析です。現状の分析を行うための汚れの知識について、住まいを例に解説します。

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1. 汚れの知識

汚れはさまざまな情報を教えてくれます。どんな汚れか?なぜ汚れたのか?という汚れが付着したプロセスも同時に考えると、汚れの正体や予防を理解しやすくなります。

住まいの汚れとは、床、壁、柱、天井、間仕切り、造作、家具、調度品など、家を形成している各部分の表面に付着し、汚染している全ての異物を汚れと呼んでいます。しかし、汚れていると思う感覚は個人差があるため、汚れ方や汚れ自体の認識も人それぞれ異なります。

掃除対象となる汚れを識別するには、汚れから情報を得ることと、汚れの知識も必要となります。汚れの種類が特定できていれば、その汚れの性質を調べ、汚れの知識を得ることができます。住まいの汚れで例を挙げると、ほこり汚れ、油汚れ、水あか汚れ、カビ汚れなどがあります。汚れの性質については、本やインターネットで調べてみましょう。

2. 汚れの分析手順概要

汚れは、一つの汚れに見えても、実際には複数の汚染物質の混在により汚れを形成しています。例えば、キッチンの換気扇に付着した油汚れは、料理に伴う油煙や空気中に混在するさまざまなほこり汚れ、さらに経時変化に伴い酸化した別の物質などを含みます。このように油汚れは多くの物質で形成されています。

同じ汚れであっても、付着状態や形態などにより掃除方法も変化します。汚れの名前はその主成分により付けられているともいえます。しかし、汚れの名前だけで掃除方法は決定できないので、対象となる汚れの分析が必要となります。汚れの分析で成分を正確に特定するには、専門の検査機関に依頼することになります。今回は、現場で簡易的に行える、掃除に必要な情報を調べるための分析手順を紹介します。汚れを識別するための分析項目は、原因、種類、付着状態、経時変化です。各項目について解説します。

3. 汚染原因

汚れを知る上で始めに確認することは、なぜ汚れたのか汚染原因を知ることです。このプロセスはとても重要なことです。原因を調べることで、汚れの付着するメカニズムや主成分を予想できます。原因が分からないために掃除方法を誤って、無駄な作業を増やしたり、建材の損傷を招いたりもします。原因を理解して対策および予防をしない限り、また汚れの付着する可能性が高いということにもなるのです。

建築物に異物が付着する原因を考えると、大きく分けて自然的要因と人為的要因の二つあります。自然的要因として、住まいは使用していなくても、相当の期間を経過すれば汚れていきます。例えば、空気中に混在している浮遊物や、雨水の付着乾燥、動物や昆虫の活動に伴う汚れなどです。人為的要因として、住まいは人間の使用につれてさまざまな異物の付着現象を起こします。このような汚れの汚染率は、自然的な要因よりもはるかに高い傾向にあります。例えば、衣服などの磨耗粉や繊維くず、手あかや抜け毛、飲食物や調理に伴う油煙、たばこの煙などです。

4. 汚れの種類

汚れの種類は無数にあります。汚れに含まれる物質を大きく分類すると、水溶性物質(水になじむ汚れ)、油溶性物質(水をはじく汚れ)、その他汚染物質などがあり、汚れの種類によって使用する除去力もそれぞれ異なります。汚れの種類特定のための基本的な識別調査方法は次のようになります。

はじめに、汚染原因や周囲の状況から分析します。ここで、だいたいの予想を立てられます。次に、目視や臭いや感触によって分析します。見ることで色や形や混在している汚れを確認し、臭いで分かる情報もあります。感触では、硬さや粘度などを確認できます。汚れの硬さや粘度は作業への影響も大きくなります。

次に、水になじむ、または水をはじくかを分析することによって、主な汚れを判別することになります。例えば、図1は識別調査の例です。カーペットに付着したシミ汚れは、水溶性かそうでないかを判断する際、水でぬらした後にしっかり絞ったタオルをシミの上に軽く押し当てます。水を媒介してタオルに汚れの移動を確認できれば、シミ汚れの主成分は水溶性と判断できます。水溶性と油溶性では使用洗剤や作業方法などが異なります。

図1:識別調査方法の例

図1:識別調査方法の例

5. 付着状態

汚れの付着状態は、汚れ物質の性質によって異なるだけでなく、付着されている素材などの性質によっても異なり、付着後の時間的経過によっても変化します。汚れの付着状態は、簡単なものから複雑なものまであり、付着に働いている力もさまざまです。

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

6. 経時変化

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