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コンクリートの仕上げ:コンクリートの基礎知識6

コンクリートの基礎知識

更新日:2017年1月6日(初回投稿)
著者:広島工業大学 工学部 環境土木工学科 教授 十河 茂幸

コンクリートの仕上げは、建築ではタイル仕上げやモルタル仕上げなどを指しますが、土木工事ではコテ(鏝)仕上げを指します。なぜなら、建築は外装を装飾するのが一般的ですが、土木構造物は外装を装飾せずに、打ち放し仕上げが一般的だからです。土木構造物の型枠面は、脱枠(強度が出たコンクリートから、型枠を取り外すこと)までそのままで、上面はコテで仕上げます。今回は、コンクリートの耐久性に大きな影響を与える、コテ仕上げについて解説します。

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1. コンクリートの仕上げの目的

コンクリート表面は、雨水や空気中の酸素など、劣化因子の浸入しやすい面です。型枠面は、型枠で抑え込んでいるため、仕上げをすることができません。一方、打込み面はコテにより表面を仕上げ、強化します。打込み面は、打設後に生じるブリーディング水(コンクリート内で固体材料から分離した水)が上昇することで表面が沈下し、沈下ひび割れや、劣化因子の浸入路を形成する恐れがあります。そのため、コテ仕上げが必須です。図1に沈下ひび割れの発生概念を示します。

図1:沈下ひび割れの発生概念

図1:沈下ひび割れの発生概念(引用:十河、信田、栗田、宇治、現場で役立つコンクリート名人養成講座改訂版、日経BP社、2008年、P.42)

コンクリートの仕上げの目的は、表面を平たんにするだけでなく、耐久性も確保することです。道路などのコンクリート舗装面では、最後の仕上げを平たんにしすぎると車がスリップする恐れがあるため、ほうき目を入れるなどの粗面仕上げを行います。目的に応じて表面の形状を構築するほか、表面から劣化因子を浸入させにくくすることも仕上げの役目です。

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2. コテの種類と用途

コンクリートの状態や仕上げの目的に応じて、さまざまなコテが用いられます。コテを扱うのは主に左官工です。左官工は、壁や床に、モルタルやコンクリートだけでなく、しっくいやけい藻土などを塗り付けます。塗材の調整と塗り方、どのようなコテを使うかが重要です。

コンクリートの仕上げは、木ゴテで粗ならしを行い、金ゴテできれいに仕上げます。コンクリートの壁面にモルタルを塗り付ける場合は左官工の仕事で、床面のコンクリートを仕上げるのは、土間工の仕事となります。専門とする仕事によって分けられています。壁や天井を塗る場合は、長さが20~30cmのコテを使用し、床面をならすときは30~45cm程度のコテを使用します。コテの厚みは、職人の好みにより異なり、金ゴテでは比較的薄い方が好まれます。厚さ0.5mm程度のものが、仕上がりはきれいとされています。モルタル用、コンクリート用のほか、レンガ用のコテなどがあり形もさまざまです。

コテだけでなく、コンクリートを打ち込んだ床面に対して、羽根を回転させながら移動させるトロウェルという装置で仕上げる方法があります。図2は、床面のコンクリートを仕上げる装置です。羽根の直径は750~1,200mm程度で、面積の大きい床面の仕上げに適しています。図3のように、人が乗り込んで操作する、機乗式のトロウェルもあります。

図2:手持ち式トロウェル(写真提供:株式会社友定建機)

図2:手持ち式トロウェル(写真提供:株式会社友定建機)

図3:機乗式トロウェル(写真提供:株式会社友定建機)

図3:機乗式トロウェル(写真提供:株式会社友定建機)

3. コンクリートの仕上げ方法

コンクリートの仕上げには、2つの目的があります。一つは、表面を平らにならすことです。もう一つは、コンクリートの凝結から硬化する過程で再振動を与え、劣化因子が浸入しにくい緻密な面を作り、耐久性を向上させることです。

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

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