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寸法記入に関する決まり事:機械製図の基礎知識6

機械製図の基礎知識

更新日:2020年1月30日(初回投稿)
著者:Material工房・テクノフレキス 代表 藤崎 淳子
監修:株式会社ラブノーツ 代表取締役 技術士(機械部門) 山田 学

前回は、部分投影図、局部投影図、部分拡大図、相貫線の描き方を紹介しました。これまで、対象物を図形にして示す投影図の描き方や、特殊な図示法について学んできました。しかし、図形だけでは、対象物のサイズが分かりません。図形に寸法を記入することで、図面は成り立ちます。今回は、寸法記入に関するJISの基本ルールを解説します。

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1. 寸法数値の向き、寸法補助線、矢の種類

JISによると、寸法とは、決められた方向での、対象部分の長さ、距離、位置、角度、大きさを表す量であると定義されています。寸法により長さや角度を指示することで、対象物の形状を定義することができます。

寸法は、主に次の要素から成り立ちます。

・横方向の長さ

・縦方向の長さ

・任意方向の長さ

・角度

・円、または球の直径

・円、または球の半径

投影図に寸法を記入するには、細い実線で描いた寸法補助線と、寸法線を用います。寸法線の上には、寸法数値を記入します。

寸法記入要素には、次のものがあります(図1)。

・寸法補助線:投影図の外側に寸法を導く細い実線

・寸法線:寸法数値を表すための細い実線

・引き出し線:穴やねじなどの形状から引き出す細い実線

・寸法線の端末記号(矢、斜線、黒丸):寸法線の両端に付ける矢印などの記号

・寸法数値:寸法線の端末記号で挟まれた領域の大きさを表す数値

・寸法補助記号(φ、C、Rなど):寸法に形状の意味を持たせる記号

図1:寸法記入要素

図1:寸法記入要素

寸法補助線は、図形と接して引き出し、寸法線を1~2mm延長した辺りまで描きます。寸法線の先端に付ける端末記号には、通常は矢印を用います。ただし、領域が狭く、端末記号を記入しにくい場合は、矢印の代わりに斜線、あるいは黒丸を付けます(図2)。CADでは端末記号の種類を選択したり、自動的に適用させたりすることも可能です。ただし、1枚の図面の中では、斜線、または黒丸のどちらかに統一します。

図2:端末記号の使い方

図2:端末記号の使い方

2. 寸法数値の記入

長さ寸法の数値の単位は、ミリメートル(mm)で表します。ただし、図面では、サイズ公差も含め、数値には単位記号を付けません。角度寸法の数値の単位は、度(°)で表します。なお、必要に応じて、分(′)や秒(″)を使うこともできます。角度寸法の場合、数値には単位記号を付ける必要があります。

寸法数値の配置には規定があります。一般的に、水平方向の寸法線に対しては、図面の下辺を下にして読めるように配置します。また、垂直方向の寸法線に対しては、図面の右辺を下にして読めるように配置します。斜め方向の寸法数値についても、これに準じて配置します(図3)。

図3:寸法数値の配置

図3:寸法数値の配置

なお、図4のように、引き出し線から水平線を引き、その上に寸法数値を配置しても問題ありません。

図4:引き出し線を用いた寸法数値の記入例

図4:引き出し線を用いた寸法数値の記入例

3. 長さ寸法の記入例

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

4. 角度寸法の記入例

保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

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