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事故が発生したら、どうする?緊急時対応計画&事故調査:プロセス安全管理の基礎知識4

化学プラントの安全管理とは?OSHAのPSMとは?:プロセス安全管理の基礎知識1

更新日:2016年6月17日(初回投稿)
著者:事故分析・コミュニケーション研究所代表 兼 化学工学会SCE・Net幹事 竹内 亮

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前回は、米国の労働安全衛生局(OSHA)のプロセス安全管理(PSM:Process Safety Management)14要素のうち、「10. 変更管理」について解説しました。今回は、万一の事故発生に備えた「12. 緊急時対応計画」と事故が起きてしまった後の「11. 事故調査」について説明します。

図1:事故発生に備えた「緊急時対応計画」と事故発生後の「事故調査」が求められる

図1:事故発生に備えた「緊急時対応計画」と事故発生後の「事故調査」が求められる

1. 緊急時対応計画(Emergency Planning and Response)

OSHAのPSMに沿って安全管理をしていても、事故が起きてしまうことがあります。人が作ったシステムなので、どこかに弱点があるのです。事故が起こらないように対策を施した設備で、トレーニングを積んだ作業員が運転していても、設備が故障したり、人が間違えたりすることはあります。万全を尽くしたつもりでも事故は起きてしまいます。そして事故が起きたとき、まず求められるのが、「緊急対応」です。

設備から危険物質が漏れていることが分かったら、漏れを最小限にとどめなければなりません。しかし不用意に近づけば、人が危険にさらされます。危険物質の種類によって、身を守るためにどのような保護具が必要か、事前に決めておく必要があります。

火災発生時には、迅速な消火活動が求められます。ただし、水を掛けると危険な物質がある場合は、消火活動を行う前に消防隊員に知らせなくてはなりません。爆発の危険があれば、人を安全な場所へ避難させる必要があります。周辺住民には、事故発生時にどのような行動を取るべきか、事前に伝えておく必要があります。

万が一、有毒な物質にさらされた人がいたら、どのような処理や治療を行うべきか、周辺の病院の医師は事前に知っておくことも大切です。事故発生時の、連絡経路も決めておかなければなりません。このように事故を想定し、その対応を事前に計画するのが「12. 緊急時対応計画」です。

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図2:緊急時における避難経路図の例:応急手当てや消火のための備品の場所も記載(引用:OSHA PSM 教育資料5)

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2. 事故調査(Incident Investigation)

事故の発生は、望ましくありません。しかし一方で、事故は普段私たちが気付いていないことを、気付かせてくれる機会です。PSMの「11. 事故調査」には、「事故はPSMの弱点や欠陥を見つけるための格好の材料」という考え方があります。けが人が出ないような小さな事故でも、そこには大きな事故を未然に防止するための気付きが隠れています。それはまさに、神様からのプレゼントだと考えていいでしょう。小さな事故や「ヒヤリハット」でも事故調査の対象とし、大きな事故を発生させないための気付きを得ることが大切です。

続きは、保管用PDFに掲載中。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

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