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母材の固定とはんだ付けの最適条件:はんだ付けの基礎知識5

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更新日:2015年9月24日(初回投稿)
著者:ゴッドはんだ株式会社 代表取締役社長 野瀬昌治

1. 母材(はんだ付け対象物)の固定

正しいはんだ付けを行うためには、正しい道具の選択と基礎知識が必要です。ここまで学んできた知識を活用すれば、はんだ付けはすでに難しいものではないはずです。

しかし、実際のはんだ付けでは、「母材(はんだ付けの対象物)の固定」も重要です。実は、多くのはんだ付け不良は、母材の固定が不十分であることが原因です。以下例を示しながら、説明していきます。

図1、2はどちらも、母材の固定が不十分で発生したはんだ付けの失敗例です。溶融したはんだは、コテ先が離れてから数秒間は溶けたままで、完全に固まっていません。したがって、この間に母材が動いてしまうと、はんだは半分固まった状態でかき混ぜられてしまうため、ボロボロの状態になります。この状態は「イモはんだ」と呼ばれています。

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図1:はんだ付け直後に、リード線が動いて、はんだが固まった例
(D-subコネクタのカップ端子とリード線)

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図2:はんだ付け直後に、リード線が動いて、はんだが固まった例
(基板とリード線)

さらに、このイモはんだを手直し(修正)しようとして、糸はんだを追加するとはんだの量が過多になったり、コテ先を長時間当てすぎると基板が壊れる、部品が壊れる、被覆が溶ける、オーバーヒートが起きる、といった不具合が発生しやすくなったりします。

このような失敗を避け、良いはんだ付けをするためには、しっかり母材を固定する必要があります。図3~7は母材の固定例です。

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図3:穴あき端子にリード線を引っ掛けて、からげる

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図4:ラグ端子にリード線をからげたのちに、はんだ付け

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図5:基板に部品のリードを曲げて固定(クリンチ)

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図6:チップコンデンサをマスキングテープで固定

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図7:市販冶具によるコネクタとリード線の固定
(商品名:てだすけ君、ツールクリッパー)

そのほか、両面テープやクランプを使うなど、自分でも工夫してみてください。母材の固定は基本的なことですが、はんだ付けの良し悪しにつながります。

2. 最適条件とそのコントロール方法

続きは保管用PDFに掲載しています。ぜひ、下記よりダウンロードして、ご覧ください。

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