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技術英語・工業英語の基礎知識

技術英語・工業英語の基礎知識
著者:公益社団法人日本工業英語協会 専任講師 福田 尚代

技術英語(あるいは工業英語)は、テクニカル・ライティングまたはテクニカル・コミュニケーションともいわれます。発祥の地アメリカでは、「科学技術情報を、対象とする読者に合ったレベルで正確に、分かりやすく伝えることである」と定義されています。現在では、工業分野に限らず、製品・技術・サービスに関わる情報全般に適用されています。本連載では、全6回にわたり、技術英語の基礎をお伝えしていきます。

第1回:技術英語・工業英語の3つのCとは

1. 3つのC

実務で使う英語は、読み手に内容を正確に伝える、あるいは意図する通りに行動を起こしてもらうことが目的です。書き方が間違っていると、この目的を果たすことができません。例えば、「カードを穴に差し込んでください。」は、次の2文で意味が異なります。holeが1つしかないのにaを使えば、読み手は他にもholeがあるのかと戸惑ってしまいます。

Insert the card into a hole. (複数あるholeの1つに差し込む)
Insert the card into the hole. (唯一のholeに差し込む)

ますますグローバル化するビジネス環境においては、瞬時に英語で返信することが日常的に求められます。また、自社の技術を正確に発信しなければビジネスチャンスを逃してしまいます。そんな状況において、情報を正確に発信するスキルの強化は欠かせません。そのためのキーワードは3つのC 、Clear(明確)、Concise(簡潔)、Correct(正確)です。

図1:3つのC

図1:3つのC

2. 明確に(Clear)

日本語には、物事を控えめに表現することが美徳であるという、日本人の気質が反映されています。けれども英語は、論理的で事実を重んじる言語です。あいまいな日本語を直訳すると、当然英語もあいまいになり、意図が正確に伝わらない文章になってしまいます。まず、日本語で考える時点で具体的で分かりやすい語句や数値・データを使うように心掛けると、読み手にとって理解しやすい英文になります。

例えば、メールの相手に Please send me the report as soon as possible. とする代わりに、by March 12と明確に日付を伝えます。あるいは、「この装置はノイズに効果的だ。」は、具体的にどういう意味かを考え、「この装置はノイズを低減する。」とすれば、仕上がる英語は This device reduces noise. となり、1回読めば理解できる英文になります。

「人間の脳はエネルギーをたくさん使う。」(The human brain takes a lot of energy.)とする代わりに、「人間の脳は体重の2%を占めるだけだが、エネルギーの20%を消耗する。」(The brain accounts for only 2% of a person’s body weight, but it consumes 20% of the energy.)とすれば、誰が読んでも同じ内容として理解することができます。

図2:明確に(Clear)

図2:明確に(Clear)

3. 簡潔に(Concise)

簡潔に書くためには、語数を減らして読み手の負担をできるだけ少なくする必要があります。同じ意味であればなるべく語数の少ない表現を選びましょう。

昨日あなたのメールに返信しました。
I made a reply to your email yesterday.
→ I replied to your email yesterday.

パラメーターの調整を行った。
We carried out the adjustment of the parameters.
→ We adjusted the parameters. (「~を行う」は、具体的な動詞一語で表現するとよいでしょう。)

notを含む否定文はなるべく避け、ポジティブに表現すると、文は短くなります。

このエンジンはほとんど保守の必要はない
→ This engine needs little maintenance.

コンピューターは、ラジエーターの近くに置かないでください。
→ Keep the computer away from a radiator.

似通ったアイディアは、同じ文法表現(パラレル)にするだけでも、読みやすさがぐんとアップします。

この機械は、大型・重量で、価格も高い。
The machine is big, heavy, and costs much money.
→ The machine is big, heavy, and expensive.

新しいタブレットは、データ容量が増え、バッテリー寿命は長くなり、電力消費量が減った。
The new tablet increased the data capacity, has longer battery life, and the power consumption was reduced.
→ The new tablet increased the data capacity, extended the battery life, and reduced the power consumption.

”One of these days is none of these days.”(「いつの日か」は永遠に訪れない。)―Henry George Bohn、”The more we do, the more we can do.“(さらにやれば、さらにできる。)―William Hazlittなど、心を動かす名言は、パラレル表現の宝庫です。リズムが良く簡潔な表現は、技術英語でも大いに参考になります。

図3:簡潔に(Concise)

図3:簡潔に(Concise)

4. 正確に(Correct)

相手に伝える情報は、正確であることが大前提です。そのためには、正しい英語表現でなければなりません。冒頭の「カードを穴に差し込んでください」の文では、日本語にない冠詞による意味の違いについて述べました。このように、日本語と英語の違いをしっかり把握することが必要です。例えば、「コンピューターに接続しているコード類を全て取り外してください。」は、次の1と2、3と4のどちらが適切でしょうか。

(1. Remove, 2. Disconnect) any cords (3. connected, 4. connecting) to it.

removeは、「元の場所にない状態にする」が本来の意味ですので、ここでは2. Disconnect(接続を断つ)が適切です。connectは、 “人 connect A to B” で、「人がAをBに接続する」という使い方が基本であるため、コード類が自らコンピューターに接続しているconnectingではなく、接続されている3. connectedとします。このように、和英辞書で訳語を探すだけ、あるいは日本語をそのまま訳すだけでは正確な英語にたどり着かない場合があります。

日本語につられる誤訳も見逃せません。例えば、「LCD画面」のLCDは、Liquid Crystal Display の頭文字なので、LCD display と訳すのは誤りで、LCD と訳します。また、カタカナ語も要注意です。クーラー(coolerは冷却材。air conditionerが正しい)、クレーム(claimは強く要求すること。苦情や文句はcomplaint)、コンセント(consentは同意。socketが正しい)など、そのまま英語にしてしまわずに、心配なときは辞書で調べるようにしましょう。

図4:正確に(Correct)

図4:正確に(Correct)

今回は、技術英語の概要を皆さんにご紹介しました。次回からは、3つのCに基づいた1文の書き方について説明します。お楽しみに!

参考文献:福田尚代、速効!英文ライティング、日本能率協会マネジメントセンター、2017年

 

第2回:主語と動詞は文の要

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前回は、技術英語の3つのC、Clear(明確)、Concise(簡潔)、Correct(正確)を解説しました。今回は、主語と動詞について説明します。文の要は主語です。日本語は主語を省略することが多いですが、英語は主語を明示しなければなりません。このとき、何を主語にするかをしっかり見極めることが大切です。主語を決めることで、動詞を能動態にするか受動態にするかが決まります。主語と動詞は、文を決定する最も大事な要素です。

1. 主語を決める

技術英語で用いる主語は、大きく分けて3つあります。1つ目は人、2つ目は具体物、3つ目は抽象物です(図1)。何を主語にするかによって、文書のトーンが決まります。通常、最も伝えたいものを主語にします。それぞれ日本語と比較しながら、具体的に見ていきましょう。

図1:技術英語の主語

図1:技術英語の主語

・人が主語の場合

人を主語にするとき、メールなど個人間のやりとりでは、自分を示すIや会社や部署などを示すweを使います。相手や相手の会社はyouで示します。

御社に、新製品のご説明に伺いたく存じます。
I would like to visit you and introduce the latest model.

弊社は、新しいロボットアームについて研究中です。
We are investigating a new robot arm.

・具体物が主語の場合

技術的な内容の場合は、具体物を主語にすることが大半です。

GPSは、地球上のどこにいても簡単に使用することができます。
GPS can be used easily anywhere on the earth.
GPSを使用するのは人ですが、主語をGPSにすると、和文は能動態でも、英文は必然的に受動態になるので注意が必要です。

モーターは、電気の力を機械の力に変える。
The motor transforms electric power into mechanical power.
動作の主体が物であり、通常の技術系文書に多い表現です。

・抽象物が主語の場合

英語は主語に対する意味の制限がほとんどなく、抽象物を含むさまざまな主語が、自由に主語の位置に収まります。

テストプログラムを変更すると、作業スケジュールに影響を及ぼすだろう。
Changing the test program will affect the work schedule.
人の行為を動名詞で示しています。If we change the test program, it will affect the work schedule. と書くこともできますが、Changing the test program(プログラムを変更すること)が直接の原因となって結果を示すと表現することにより、意味が強くなります。技術文書でよく用いられる無生物主語の構文です。

この報告書は、データ入力の新しい方法について述べたものです。
This report describes a new method of entering the data.
報告書など、人の知的産物を表す主語に、直接行為を表す動詞(describe述べる、show示す、indicate示すなど)をつなげることも全く問題なく行われます。私たちの感覚では、In this report, I describe a new method of entering the data. あるいは、In this report, a new method of entering the data is described. とした方が自然ですが、例文のように言い切る方が簡潔で力強くなります。

2. 能動態・受動態のニュアンス

主語が決まれば、動詞を能動態にするか受動態にするかも必然的に決まります。英語は他動詞を用いたSVO(主語+動詞+目的語)の形式が原型なので、基本的にできるだけ能動態で書きます。能動態の方が動作の主体を明らかにすることができる上、より簡潔で明瞭な表現になるからです。ただし、目的語を強調する、客観的に記述する、自分や相手の非を控えめに表す、前の文とのつながりを考慮する場合は受動態にします(図2)。

図2:受動態にする場合

図2:受動態にする場合

・目的語を強調する

その事故は、金属疲労が原因である。
The accident was caused by metal fatigue.
Metal fatigue caused the accident.と同じで、accidentを強調したいと考える場合、受動態にします。

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3. 自動詞・他動詞のポイント

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第3回:冠詞の攻略

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前回は、文章のトーンを決める主語の選び方と、動詞の能動態・受動態のニュアンス、そして自動詞・他動詞の決め方を説明しました。今回は、冠詞について解説します。英語を書き慣れた人でも、冠詞に悩まされるという話をよく聞きます。冠詞を名詞との関係で捉え、自信を持って選ぶポイントを説明します。まずは、名詞の種類から見ていきましょう。

1. 名詞の種類

名詞は、可算名詞と不可算名詞に分けられます。英語は、物や事象を境界のあるものと境界のない連続的なもののいずれかに、無意識的に分類する言語と考えると、この違いを身近に感じることができます。多くの英語の辞書には、名詞の横にCまたはUの記号が付いています。CはCountable(可算)、UはUncountable(不可算)の頭文字です。目を閉じてもそのままの形や輪郭が思い浮かぶものはC、浮かばないものはUと考えるとよいです。

図1:名詞の種類と特徴

図1:名詞の種類と特徴

例えば、形があるbook(本)は可算名詞C、形のないinformation(情報)は不可算名詞Uであると、誰もが納得できるでしょう。また、ironのように、連続体である物質としての鉄はU、電化製品のアイロンやゴルフのアイアンなどの個体物はCと、同じ単語でUとCを持つ名詞も多くあります。

もう少し抽象化した名詞を見てみましょう。temperatureは、具体的な温度を表す場合はC、抽象的に温度を示す場合はUです。

この物質は、400℃までの高温で使用することができる。
This material can be used at high temperatures up to 400℃.

この物質は高温で溶ける。
This material melts at high temperature.

抽象名詞であるopinionは、public opinion(世論)や、difference of opinion(見解の相違)のように、漠然とした使い方の場合はUです。しかし、a second opinion(セカンド・オピニオン)、We have different opinions.(意見の相違がある。)など、意見の内容を具体的な形として捉える場合は、Cです。

このように考えていくと、1つの名詞が可算と不可算に分かれているのではなく、捉え方の違いや意味の違いによってどちらにでもなるといえます。名詞がCかUかで迷ったら、まずは具体的(Cの可能性が大きい)か、抽象的(Uの可能性が大きい)かで、当たりを付けた後、ぜひ辞書で確認してください。CとUをしっかり捉えることが、冠詞を正確に選び取る第一歩です。

2. a/anが意味すること

不定冠詞a/anは、初めて話題に出る場合と特定のものを指していない場合に使います。可算名詞Cは、単数で捉えるときはa(母音の発音で始まるときはan)を名詞の前に付け、複数の場合は複数形にします。

図2:冠詞とa/anの付け方

図2:冠詞とa/anの付け方

・初めて話題に出てきた場合
I bought a new hybrid car.(新しいハイブリッド車を買った。)

・特定のものを描いてない場合
An inverter is a circuit that controls current.(インバータは、電流を制御する回路です。)

不可算名詞Uにa/anを付けたり、可算名詞Cの単数形に冠詞を付けなかったりするのは、文法的な誤りなので注意しましょう。

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3. theで相手とコミュニケーションする

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第4回:情報は名詞で伝える

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前回は、名詞の種類(可算名詞・不可算名詞)や、冠詞、不定冠詞について説明しました。今回は、名詞で情報を伝える方法について解説します。英語は、1番目立つものを主語として、主語が主体的に目的語に影響を与えることを表す、SVO表現が最も多い言語です。SVOは、SもOも名詞です。あとはそれをVでつなぐだけ。それを心得たら、全ての文法事項がパズルのピースのようにつながります。

1. 5文型と名詞

日本語には、英語の5文型のようなものは存在せず、書き手が自由に書くことができます。一方、5つの文型で語順が厳格に決まっている英語は、誰が読んでも同じ意味になります。図1を確認し、英語の基本文型を思い出してみましょう。

図1:5文型

図1:5文型

このうち、主語、目的語、補語として機能する赤字は全て名詞(代名詞)、青字は動詞です。伝えたい情報を名詞で表し、動詞でつなぐことで英語らしい表現になります。

熱絶縁を設置することで、燃料費は削減される。
直訳:Fuel cost saving can be achieved through the installation of thermal insulation.
SVO:Installing thermal insulation can save fuel costs.
上文は12ワード、下文は7ワードと、同じ内容を簡潔に示すことができます。

黄色いボタンを押すと、コンピューターは起動します。
直訳:If you press the yellow button, the computer starts.
SVO:Pressing the yellow button starts the computer.

このように、情報を伝える名詞と、その関係性を示す動詞で文を構成することで、簡潔で英語らしい文になります。英語が、ビジネス・技術分野で圧倒的存在である理由は、シンプルで客観的記述に向いているからともいえます。

2. 名詞の前と後に情報を加える

当然ながら、1つの名詞だけではいいたいことは伝わりません。伝えたい情報は、名詞を中心とした語句のまとまり、つまり名詞句にする必要があります。たった5つの文型でも、名詞句を適切に使用することで情報を漏れなく伝えることができるのです。

名詞を詳しく説明する修飾語句には、名詞の前に置くものと、後に置くものがあります(図2)。文書が複雑になればなるほど、名詞を修飾する語句が増えるため、名詞の前からも後ろからも修飾することが珍しくありません。いかに多くの情報を簡潔な名詞句にするか、これが腕の見せ所になります。

図2:名詞の修飾語句

図2:名詞の修飾語句

・名詞の前に置く修飾語

形容詞のほか、分詞、名詞などがあり、名詞の意味を限定します。

形容詞
計測が正しく行われないと、それ以降の工程に悪影響を与える。
A wrong measurement will adversely affect the following processes.
「計測が正しく行われないと」を「間違った計測」とすると、簡潔に因果関係を示すことができます。このように、名詞に形容詞を添えることで、名詞に条件や理由の意味を与えることができます。下記の例も同じです。

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3. 文の始まりは軽く、文末は重く

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第5回:微妙なニュアンスを伝える表現

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前回は、5文型の主役となる名詞で情報を伝える方法について説明しました。英語は厳格な5文型からできているため、客観的な記述の側面のみが強調されがちです。今回は、ここに微妙なニュアンスを与える助動詞と時制について解説していきます。

1. 確信の強さと強制力を伝える助動詞

技術文書に多い書き手の確信の強さと、仕様書や契約書での義務の強さを示す使い方について説明します。

・確信の強さ

書き手の確信の強さは、助動詞がない場合が最も強く、must > will > can > should > would > could > may > might の順になります。

図1:助動詞による確信の強さ

図1:助動詞による確信の強さ

This device reduces the cost.(この装置はコストを減らす。)は、書き手が100%確信していることを示しています。現在形は、書き手が真実であると考える場合に用いるからです。助動詞を入れた場合のそれぞれのニュアンスの違いを、日本語で確認しましょう(図1)。

最も強い確信
This device must reduce the cost.
この装置はコストを減らすに違いない

ほぼ100%の予測
This device will reduce the cost.
この装置はコストを減らすだろう

可能性と能力:意味の違いは文脈から判断
This device can reduce the cost.
この装置はコストを減らす可能性がある/ことができる

mustより弱い確信や予想
This device should reduce the cost.
この装置はコストを減らすだろう

控えめな予想
This device would reduce the cost.
この装置ならコストを減らすだろう。

控えめな可能性
This device could reduce the cost.
この装置ならコストを減らす可能性がある

約50%の可能性
This device may reduce the cost.
この装置はコストを減らす可能性がある

最も弱い可能性
This device might reduce the cost.
この装置はコストを減らす可能性がある

would、couldは、それぞれwill、canの過去形としても使いますが、過去形によって現実との距離感を示すため、上記の例文のように、ある条件下という仮定的なニュアンスを示します。また、控えめであるため丁寧表現にも使われます。

I would appreciate it if you could reply as soon as possible.
早急にお返事いただけると幸いです。

shouldは、mustの「違いない」に対し、多少の不確定要素を表すのに適しているため、ビジネスの数値目標で「見込み」を示すのにも使われます。
The total cost should be $1,000 or more.
総額は1,000ドル以上になる見込みです。

・義務の強さ

助動詞は、仕様書などの契約当事者間の権利や義務の法的強制力を示すためにも使われます。

図2:助動詞による義務の強さ

図2:助動詞による義務の強さ

shall/mustは、最も強い強制力を示し、表示された内容を履行しない場合は契約違反となり、損害賠償や、契約解除の対象となることを表明しています。最近は堅苦しいshallよりmustが使われることが多くなっています。
For piping designs, ASME Standards shall/must be used.
配管設計は、ASME規格を用いるものとする。

willにはshall/mustのような法的拘束力はありません。発注者や書き手の意図を表します。
The Contractor will submit three copies of specifications to the owner.
請負業者は、発注者に仕様書の写し3部を提出すること。

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2. 時制は脳内事実を明確にする

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第6回:ロジカルに伝える

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前回は、微妙なニュアンスを与える助動詞と時制を取り上げました。第1回から継続して解説してきたのは、シンプルで分かりやすい技術英語を書くための基礎です。今回は、いよいよ最終回。英語らしく、論理的に文書を作成するスキルを身に付けましょう。

1. 日本語を整理する

和文を英文にするプロセスは、はじめから英文を意識したシンプルな日本語にすると、英語にしやすくなります。長くなりがちな和文は、1文で1つの意味になるように区切るとよいでしょう。慣れてきたら頭の中でもできるようになります。和文を英文にするための3つのステップ(図1)に沿って、英文にします。

図1:和文を英文にするための3つのステップ

図1:和文を英文にするための3つのステップ

例文:飛行機やヘリコプターは、災害時における複雑な空中作業に用いられている、飛行機は被災地への救援物資の輸送を行い、ヘリコプターは被災者の救援活動を飛行機では着陸が困難な場所から行っている

Step1:論理的で分かりやすい日本語を書く

  • 「が」には、逆接のほかに順接や比較の意味もあるため、論理関係をしっかり見極める必要があります。ここでは、飛行機とヘリコプターの比較です。
  • 「~を行う」は、多くの場合、動詞1語で表現する方が簡潔な英文になります。ここでは、「輸送を行い」を、「輸送する」とします。
  • 明確に書くためには、意味のまとまりを壊さないようにします。「被災者の救援活動を…行っている」と分けずに、「被災者を救援する」と近づけることで、英文にしやすくなります。

以上を踏まえて、和文をリライトします。
飛行機やヘリコプターは、災害時の複雑な空中作業に用いられている。飛行機は、被災地へ救援物資を輸送し、ヘリコプターは、飛行機では着陸が困難な場所から被災者を救援する

Step 2:1文で1つの意味の英語にする

リライトした和文を元に、英訳します。1文で1つの意味になるように、輸送しのところでいったん区切り、2つの英文にします。
Airplanes and helicopters are used for complex aerial operations in a disaster event. Airplanes transport relief goods to isolated areas. Helicopters rescue victims from the areas where an airplane is difficult to land.

Step 3:必要な場合、関連する内容を1文にまとめる

飛行機とヘリコプターを比較させた表現にするため、while(一方)を使って2つ目と3つ目の文を1文にします。
Airplanes transport relief goods to isolated areas, while helicopters rescue victims from the areas where an airplane is difficult to land.

明確な和文と1文で1つの意味を心掛けると、シンプルで分かりやすい英文を作ることができます。

2. パラグラフを意識する

英語の文書は、アイデアの最小単位であるパラグラフで構成されます。1つの主題を持つ各パラグラフが、意味的な関連性を持って、文書全体を構成していきます。

図2:パラグラフの構成

図2:パラグラフの構成

1つのパラグラフは、基本的に、冒頭のトピック文で主題を述べ、続く複数のサポート文で、主題を具体的に説明しながら展開していきます。トピック文は、パラグラフの内容がすっと頭に入るように書くことが理想です。読む人が、最少の労力で最大の効果を上げるためです。内容によっては、パラグラフの途中や、最後に結論として持ってくる場合もあります。最後に、パラグラフの要約や次のパラグラフへのつなぎの文で締めます。

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3. 文と文のフローを作るツール

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