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成功事例も続々!クラウドファンディングが変える製造業の当たり前~Makuakeインタビュー1~

成功事例も続々!クラウドファンディングが変える製造業の当たり前

3Dプリンター・デジタルマニュファクチャリングの台頭など、製造業を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。そのような中で、資金調達方法の大きなトレンド、クラウドファンディングが脚光を浴び始めています。

今回は、モノづくりに強いクラウドファンディング「Makuake(マクアケ)」を運営する、株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディングの代表取締役社長 中山 亮太郎氏に、クラウドファンディングを使った製造業の事例や活用のポイントを伺いました。

製造業がクラウドファンディングを活用するメリットは?

サイバーエージェント・クラウドファンディング代表取締役社長 中山 亮太郎氏

サイバーエージェント・クラウドファンディング代表取締役社長 中山 亮太郎氏

――はじめに、クラウドファンディングの基本的な仕組み、製造業活用する上でのメリットについて教えてください。

中山 亮太郎氏(以下、中山氏):クラウドファンディングは、何か目的を持った人が、その目的を達成するための資金を、インターネットを通じて集める仕組みです。企業はクラウドファンディングサイトで製造予定の新製品を先行予約販売することによって、製造資金の獲得をすることが可能です。

クラウドファンディングの特徴は「そもそもニーズがあるのか」「市場規模はどのくらいか」というリサーチ結果を、集まった金額として見えることです。つまり不良在庫を抱えるリスクを抑えることが可能です。こうしたメリットがあるので思い切った新製品企画を前に進めることができます。新製品がどうしてもありきたりなモノになりがちなために、モノが売れなくなったといわれる今、製造業の課題にフィットしていると考えています。

また、製造業での利用目的は、企業規模によって異なります。スタートアップ企業の場合は開発・製造資金の調達というケースが多く、大手企業の場合はテストマーケティングの意味合いで使うというケースが多いです。また、企業規模を問わず、クラウドファンディングを利用した初回生産量としては、およそ1,000個というボリュームをイメージしているようです。1,000個を超えると量産の体制を色々と変更しなければならなくなりますからね。

――Makuakeはモノづくりに強いクラウドファンディングという印象があります。もともと意図していたのでしょうか

中山氏:もともと日本から次々と心を湧かせる新製品やコンテンツ、お店が生まれてきてほしいという思いで立ち上げたので、同じクラウドファンディングという業界でもそうなっていったのだと思います。また、ユーザーにとっても次々と世の中に無いような新しいモノが生まれてくるのは楽しいじゃないですか。そういったモノの誕生が楽しいと思ってくれるユーザーが集まってきてくれているのも、相乗効果になっていると思います。

製造業の成功事例1:着せ替え可能なメイドインジャパン時計「Knot」

――Makuakeで成功した製造業のプロジェクト事例を教えてください。

中山氏:私が身に着けているこの「Knot(ノット)」という時計が、時計業界でも話題になったほど大ヒットしました。ベルトの着せ替えができる、文字盤にサファイアガラスを使用、1万円台からというリーズナブルな価格帯、そしてメイドインジャパン、というシンプルなコンセプトが特徴です。

Knotは株式会社Knotというスタートアップ企業が作った製品です。創業3ヵ月でMakuakeを開始したところ、なんと500万円(当時)の資金が集まりました。この実績を見た銀行の担当者が融資を申し出てきたり、大手アパレルショップや全国チェーンの時計販売店から引き合いがあったり、うれしい悲鳴の連続だったそうです。

創業3ヵ月で話題をさらった「Knot(ノット) 」の時計(第2回目は店舗開業のためのプロジェクト)

創業3ヵ月で話題をさらった「Knot(ノット) 」の時計(第2回目は店舗開業のためのプロジェクト)

創業3ヵ月で話題をさらった「Knot(ノット) 」の時計(第2回目は店舗開業のためのプロジェクト)

製造業の成功事例2:デザイン重視のLED電球「Siphon」

中山氏:新世代型LED電球「Siphon(サイフォン)」も大ヒットした事例の一つです。これは愛知県の車用品メーカー株式会社ビートソニックの若手社員が立ち上げたプロジェクトでした。

LED電球の普及が進む中、昭和の夕暮れ時を彷彿とさせるノスタルジックな灯りを求め、変わらず白熱球を愛用する方も少なくありません。省エネという機能に加え、「美しいデザインの灯り」を実現したおしゃれなLED電球を開発することが、プロジェクトの目的でした。

結果、なんと1,400万円もの資金調達に成功し、初回販売分は瞬く間に売り切れ。その結果を受けて、会社でも本格的に製品として量産化する意思決定ができたのです。また、クラウドファンディングでは、モノが売れるより先にキャッシュが入ってくるため、海外の工場での初期生産費用をまかなうことができました。その後メディアで続々と取り上げられ、その勢いは一向に衰えることがないようです。

白熱球へのノスタルジーから生まれたLED電球「Siphon(サイフォン) 」

白熱球へのノスタルジーから生まれたLED電球「Siphon(サイフォン) 

製造業の成功事例3:ソニーグループの「FES Watch」

――クラウドファンディングで成功しているのは、スタートアップや中小企業という印象を受けます。大企業の事例はありますか?

中山氏:もちろんあります。例えば、ソニーによる、ボタン一つで文字盤とベルトの柄を変えることができる時計「FES Watch(フェスウォッチ)」の開発プロジェクトです。電子ペーパーを使ったファッションアイテムで、当時話題になりました。ワンタッチで変えられるベルト・文字盤のバリエーションは24種類。その日の気分やファッションに合わせて選ぶことができます。

同プロジェクトの目的は「リーンスタートアップ」です。これは「最小限のコストで最低限の製品や試作品を作って、顧客の反応を見る」というサイクルを繰り返して事業の成功率を検証する手法の一つです。同社では、2度にわたってリーンスタートアップを行い、1度目では約280万円、2度目では約1,600万円を調達し、それぞれ140個、800個の製品を販売しました。現在は量産しており、ソニーグループの販売チャネルなどで販売されています。

計1,900万円近くが集まったソニーの「FES Watch(フェスウォッチ) 」

計1,900万円近くが集まったソニーの「FES Watch(フェスウォッチ) 

「日本から面白いプロダクトを生み出したい」という強い思い

スタートアップ企業から、誰もが知る大企業まで、広くモノづくりの世界で活用されているクラウドファンディング。自信を持って事例を語る中山氏からは、日本から面白いプロダクトを次々と生み出したいという強い思いを感じました。

クラウドファンディングという場は、各社が新しいアイデアに果敢にチャレンジする文化を作っていくかもしれません。実際すでに大ヒットにつながった商品もあります。クラウドファンディングがきっかけで、今までになかったモノが生まれ、日本の製造業全体が活性化することを期待したいですね。

次回は、製造業がクラウドファンディングを利用する上でのポイントや、クラウドファンディングを活用したこれからの日本のモノづくりについて紹介します。

会社プロフィール
株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング(東京都渋谷区)

Makuake

2013年設立。世界に通用する日本発のプロダクトを生み出すため、クラウドファンディング・プラットフォーム「Makuake(マクアケ)」を開発・運営する。またMakuake出品者へのコンサルテーションなども手掛ける。

詳細は、こちら をご覧ください。

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