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国内加工食品市場2016:市場レポート

調査会社の矢野経済研究所は、2016年9月2日に、国内加工食品市場の調査結果を発表しました。

ポイント

  • 2015年度の国内加工食品市場は、前年度比100.5%の29兆7,297億円
  • 市場環境の変化に適応した加工食品は、今後も堅調に推移と予測

加工食品市場とは?

本調査における加工食品市場とは、酒類、飲料、乳製品、食肉加工品、水産加工品、農産加工品、パン・麺類、小麦粉類・粉製品、調味料類、油脂加工品、砂糖・甘味料類、冷凍食品、インスタント・レトルト食品他、菓子類、健康食品の15カテゴリ177品目を対象としています。

市場概況

2015年度の国内加工食品市場規模(メーカー出荷金額ベース)は、前年度比100.5%の29兆7,297億円と推計されます。消費税増税前の駆け込み需要の反動の影響を受けた2014年度から、持ち直したかたちとなりました。また、円安の影響により、輸入原材料の調達コストが上がり、さまざまな加工食品で、製品価格の値上げが実施され、値上げによる市場規模の底上げも見られました。

注目すべき動向

2015年度に最も市場規模が大きいカテゴリは、飲料(4兆9,700億円)です。過去5年間の平均成長率は100.5%であり、ほぼ横ばいで推移しています。夏季の熱中症対策への意識の高まりや、健康志向によるトクホ製品の消費、フレーバーウォーターが市場をにぎわし、市場は安定しています。

次に市場規模が大きい菓子類(4兆1,659 億円、同101.1%)は、チョコレートやナッツ類の健康効果に注目が集まりました。 市場が拡大していることに加え、コンビニエンスストアやドラッグストアの店舗数増加、訪日外国人客によるインバウンド消費の増加など、さまざまな要因が複合的に影響し、市場拡大に至ったと考えられます。

3位の酒類(3兆5,980億円、同99.4%)は苦戦が続いています。少子高齢化や飲酒習慣を持たない若者の増加など、さまざまな要因で、市場の縮小傾向が見られます。

注目は、冷凍食品(平均成長率102.6%)やインスタント食品・レトルト食品他(同101.7%)、パン・麺類(同100.7%)など、調理の簡便性が高いカテゴリと、健康意識の高まりで、健康食品(同101.4%)が成長を続けている点です。そして、健康志向の高まりで、糖分を控える動きも見られ、砂糖・甘味料類の市場規模(同 97.6%)が縮小傾向となっています。

また、食肉加工品(平均成長率100.7%)が増加傾向にあり、水産加工品(同99.1%)は縮小傾向にあります。日本人の食生活が、徐々に魚から肉へ移行しつつあることがうかがえます。

パンは、内食化や調理の簡便化ニーズなど日本人のライフスタイルの変化や、パン食で育ってきた高齢者の増加などの拡大要因で、拡大しています。また麺類は、生麺風ノンフライ袋麺の市場が一巡しました。一方、簡便性が高いカップ麺を中心に堅調であり、パン・麺類市場(平均成長率100.7%)は、即食性が高いことから、市場を拡大しています。

まとめ

本調査結果から、内食化や調理の簡便化ニーズ、健康志向などを捉えた冷凍食品や、インスタント食品・レトルト食品他、健康食品の市場カテゴリは、拡大傾向にあることが分かりました。また、大人をターゲットとした新規需要の掘り起こしや、訪日外国人客によるインバウンド消費が追い風となっている菓子類なども、拡大傾向です。

少子高齢化で、日本国内の胃袋は縮小していくと見られます。しかし、日本人のライフスタイルの変化や、日本の観光先進国への新たな国づくりなど、市場環境の変化によるニーズに適応したカテゴリの加工食品は、今後も堅調に推移していくと予測されます。

国内加工食品市場規模推移

注1:メーカー出荷金額ベース
注2:市販(家庭)用加工食品を中心として、一部業務用途を含む

国内加工食品15カテゴリ別市場規模と過去5年間の平均成長率

注3:メーカー出荷金額ベース
注4:市販(家庭)用加工食品を中心として一部業務用途を含む。また、飲料カテゴリには、飲用牛乳・乳飲料を含む

国内加工食品市場15カテゴリ別の動向

注5:X 軸は2015年度の各カテゴリ市場規模、Y 軸は各カテゴリの過去5年間の平均成長率

出典:矢野経済研究所プレスリリース

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